1980年代、ウィンガーのベーシストであるキップ・ウィンガー、エクストリームのベーシスト、パッド・バッジャーなどがワッシュバーン製のベースを愛用するようになり、ギターだけでなくワッシュバーン製のベースも注目されました。このXB−200は、XBシリーズでは最も低価格な初心者向けモデルですが、グローバー・ジャクソン・デザインの洗練されたスタイルを採用し、価格以上の性能、音質を実現したモデルでした。
デザインに関しては好みもあると思いますが、フェンダー・ジャズ・ベースをスタイリッシュに進化させたような独特のデザインは、かなりオシャレでルックスだけでも手に入れたくなるような魅力のあるベースです。重量は3.5kgとベースにしては軽量なので、体力的に重量のあるベースはキツイと感じている方にも扱いやすいと思います。スマートなデザインなので、一見ショートスケールに見えますがレギュラースケールなので、手の大きさは人並みなんだけど、あまり重たすぎるベースは使いたくないという人には最適です。
発売当時の定価は58000円、初心者向けモデルですが、現在国内で販売されている6万円前後の初心者モデルや●●JAPANなどのベースに比べれば性能も音質もはるかに高く、初心者モデルと言えど、長く使っていける品質を持ったベースです。音質の傾向としてはフェンダー社のジャズベースに近い音質ですが、さすがにフェンダーUSAのジャズベースに比べると低音のパワー、音の深みは負けます。しかし、トーンコントロールでの音のレスポンスがいいので、多彩な音作りが可能で、ソロプレイやメロディアスなベースプレイでは、輪郭のハッキリしたサウンドを作り出せます。
キップ・ウィンガー(ウィンガー)、パッド・バッジャー(エクストリーム)などが愛用して人気の出たワッシュバーン製のベースですが、ヘヴィメタル、ハードロックの人気が衰退すると人気が低迷し、残念ながら、現在国内の楽器店ではワッシュバーン製のベースは入手困難になっています。中古商品を楽器店、オークションで探すか、アメリカの通販サイトで直接購入するしか入手方法はありません。稀少価値もあり性能もデザインも優れたベースなので、中古で定価の半額ぐらいの価格で入手できればお買い得でしょう。
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●基本スペック●
●BODY:SELECT HARWOOD
●NECK:MAPLE
●F.BOARD:ROSEWOOD 24F 432SCALE
●PICK UP:WASHBURN ELIMINATOR PJ
●BRIDGE:WASHBURN CUSTOM BRIDGE
●MACHINE HEAD:ORIGINALDEICAST
●CONTROL:2Volume、1TONE、1BALANCER
●COLOR:BK(ブラック)、MR(メタリック・レッド)、MDB(メタリックダークブルー)