フェルナンデスの人気シリーズ・リボルバーの海外仕様バージョン。ヘッドがワッシュバーン製のヌーノ・モデルのようなリバースヘッド、ネックとボディのジョイント部分は、ハイポジションでのプレイがしやすようにラウンドにカットされてフロイドローズが搭載されています。元々海外仕様のモデルで国内では発売されていませんが、ごく少量逆輸入された製品が楽器店などで販売されていました。通常のヘッドの物や、ＥＭＧピックアップを搭載した上位機種など、様々なバージョンが発売されています。
一見したところでは、フェルナンデス製のヌーノモデル・タイプかなという感じですが、ボディはヌーノモデルよりも大きめで通常のストラトキャスターのシェイプをシャープにしたようなデザインで、ネックも細めでというわけではなく、ストラトキャスターと同じようなサイズです。また、２ハムバッキングで、コイルタップによるシングルの切り替えなども搭載されていません。上の写真のモデルは、フェルナンデス製の純正ピックアップが搭載されていますが、サスティーンも十分で、欲張らなければライブやレコーディングで使える音質、性能だと思います。ちょっと驚いたのは、ボディ鳴りの良さ、フロイドローズタイプのギターは、フローティングされている分、弦の響きがボディに伝わりにくくギター本体の鳴りが得にくいと言われていますが、このモデルは、ギターの背面にピックアップを付けても音を拾うんじゃないか？と思わせるほど鳴りが良く、ボディの鳴りが腹に伝わってきます。デザインが気に入って購入しただけでしたが、音質の良さ、ルックスの良さと才色兼備なので、今はメインで使っています。音質の傾向は、ホワイトスネイクのライブＤＶＤ『ライブ･イン･ザ･スティル・オブ･ザ･ナイト』でのレブ･ビーチのサウンドに近いような気がします。廉価版モデルとは思えない高音質なギターですが、ピックアップを好みのものに交換して個性を出しても楽しめると思います。
海外向けに生産されたモデルなので、廉価版と言えど、かなりの性能を持つギターですが、逆輸入という形で楽器店に入荷している為、販売数が少なく、品切れの店が多くなっています。新品で見つかれば３万円前後で購入できますが、なかなか見つからないかもしれません。リバースヘッドではなく通常のヘッドのモデルなら比較的見つけ易いと思います。５万円前後で買っても損はしない音質なので、オススメです。
●Body: Alder
●Neck: Maple, 648mm-Scale, Bolt-on
●Fingerboard: Rosewood, 24-fret
●Pickups: Two High-output Humbuckers
●Bridge: Tune-O-Matic, string-thru-body
●Controls: 1Vol, 1Tone, 3way-SW
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