ワッシュバーン製のスティービー・サラス・モデル。『ノイズも音楽の一部だ！』と豪語するワイルドなギタリスト、スティービー・サラスが愛用するモデルだけあって、強烈な性能を持ったギターです。ヌーノ・モデル同様にタップアップによって多彩なサウンドを実現。更にピックアップはパワーのあるダンカンが搭載されていて、音圧もパワフル。ボディの鳴りも良く、ヌーノ・モデルを超える名器です。
ワッシュバーンと言えば、何といってもヌーノ・モデルが有名ですが、やはり実際に使ってみないと分らないものです。音の好みにもよると思いますが、このスティービー・サラス・モデルを使用してしまうと、ヌーノ・モデルＮ２などの音が、やたらに淡白な音に感じてしまいます。ピックアップの違いだと思いますが、シングルコイルでも音の粒立ちが良く、私のようなヘタなプレイヤーでも、芯の太いサウンドが出てきてしまいます。スティービー・レイ・ボーンのギターサウンドに近い音の立ち上がり、音質で、ハムバッキングのサウンドは、レスポール系というよりは、ワイルドなエクスプローラー系のサウンドです。ピッキングした時の音の出方が、『ピキーン』という音ではなく、『ピキュウィーン』という感じで、ピックアップが音を拾い上げた後の、音のふくらみ具合が抜群です。エレクトリックギターでのピックアップの重要性を痛感させられます。セレクタは５段階なので、ファンク系のカッティングなどもサウンドバリエーションで理想的な音質がクリエイトできると思います。 ヌーノ・モデルのようにネックの幅が細くないので、手の小さい方向きではありませんが、。ネックは薄めなのでスピードのあるフレーズなどは弾きやすいと思います。私は手が小さいので、ヌーノ・モデルの方が弾きやすいのですが、音質を考えると、やはり、このギターを弾いていた方が楽しくプレイできます。
ヌーノ・ベッテンコートと比べると人気がイマイチなので、あまり多くは出回っていないようです。中古ギターショップなどで５万円前後で購入できればお買い得な商品だと思います。カラーは、上の写真のパープルの他にブルーのものも発売されています。
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