シアトルの刑事クリスとビルは、脱獄犯の昔の恋人マリアを張り込むことになる。クリスは、盗聴器をしかける際にマリアと顔を合わせてしまい、彼女に一目惚れしてしまう。マリアもクリスに好意を持ち始めるのだが・・・。

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　１９８７年アメリカ作品。監督は『サタデー・ナイト・フィーバー』のジョン・バダム、出演は『陽のあたる教室』のリチャード・ドレイファス、『ブレックファスト・クラブ』のエミリオ・エステヴェス、『将軍の娘・エリザベス・キャンベル』のマデリン・ストウ、『レジェンド・オブ・フォール・果てしなき想い』のエンダン・クイン。 張り込みの刑事が、見張っていた美人に恋をしてしまうアクション・コメディ。

　刑事物ですが、『リーサル・ウェポン』などのようにスーパーコップが活躍するヒーロー的な要素はなく、庶民的でフツーの刑事が主人公のコメディ系の作品です。張り込みは２４時間２交代で、主役のクリスとビルのコンビの他にも張り込みをする刑事のコンビがいますが、この二組は仲が悪く、交代のたびにイタズラが仕掛けてあり、子供じみたイタズラが、かなり笑えますし、クリスとビルの名コンビのドタバタぶりも、人間味があって好感が持てます。そして、この作品で映画デビューしたマデリン・ストウの美しさは、主演のリチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェス以上の存在感で、強烈に印象に残ります。男性にとっては、マデリン・ストウのヌードが楽しめるというのは、ありがたいですし、悪役として出演しているエイダン・クインもクールでハンサム、女性にとっては、かなり魅力的だと思います。コメディ色の強い作品ですが、カーチェイスなどのアクションシーンは、迫力があり刑事物のアクション映画としても良く出来ているので、アクション、コメディ、恋愛などの要素が一度に楽しめる娯楽作品として、誰にでもオススメできる名作ですが、『生まれ変わったら・・・』とか、『私、死者の日に生まれたの・・・』などのセリフが入っていて、生まれ変わりや死生観に関する解釈が、さりげなく織り込まれている所も感心してしまいます。

いい人はウンザリだよ、最低だ

　主人公の刑事クリスは、マリアに『いい人』と呼ばれてガッカリしてしまいます。男性にとって、女性から『いい人』と呼ばれるのは複雑な思いがあります。いい人だから友達としては最高だけど、恋人としては対象外というニュアンスが感じられ、男としての魅力が無いと言われているような気分になってしまうからです。なぜか、今も昔も、女性にとっては、ワルい男の方が魅力的なようです。

どうやら、脱いでる

　クリスとビルが張り込み中に、マリアが服を脱ぐシーンが、一番インパクトがあります。私は、のぞきの趣味はありませんが、マデリン・ストウの美しさ、スタイルの良さがとにかく魅力的で、印象に残ります。

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続編も！

　１９８０年代は、『４８時間』『リーサル・ウェポン』『ビバリーヒルズ・コップ』など刑事映画の大ヒット作が相次ぎ、シリーズ化された作品が多いですが、この作品も続編が製作されました。この作品ほどの完成度ではありませんが、リチャード・ドレイファスとエミリオ・エステヴェスのコンビでのコメディが楽しめます。

 

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