彼の姿を思い浮かべるのならば
まず一番始めに思い浮かぶのはその瞳
暖かな色と柔らかな眼差し

ラグナを思う時に私は何よりもまずその瞳を思い浮かべる
何処にでも在るはずの目の色
けれど、誰も持たない目の色
彼の目の中には、様々な表情が浮かんでは消える
言葉や感情と共にくるくると変わる瞳
目は口ほどにもモノ言う
なんていうけれど、ラグナを見ていると確かにその通りだってそう思う
見ていて飽きない
そんな言葉も思い浮かぶのだけれど………
―――――――――
感情が浮かぶのは本当
けれど、それとは別にラグナ自身の感情とは別に、あの瞳には人惹きつける力がある
夢物語も、理想論も
そのどれもが本当だと、現実にすることが出来ると信じさせる強い力
真剣な口調、真摯な行動に心を動かされたときに直視した瞳の色
何よりも強く
懐疑心や警戒心、そういった負の感情を打ち砕いた瞳の色
恐いくらいに真剣で、誰よりも暖かな………
始めて“ラグナ”という人を認識した瞬間に見たモノ
あの瞬間にきっと私は恋に落ちた

私が好きなのはラグナの瞳
様々な感情を浮かべる目の色
ラグナという人物について、もっとも印象深いところは、と聞けばきっと十人中九人位は瞳と答えるだろうっていう予測がつくのだけれど………
印象深い所だから一番に思い浮かぶのではなくて、好きだから一番に思い浮かぶ
だから、ね
言葉を交わす時
顔を合わせる時
様々な瞬間にラグナの瞳を見つめている
―――もちろん今も

小さなプレゼントの包みを差し出して、ラグナの瞳を見つめる
嬉しそうな笑顔が浮かんで
そうして………

―――久しぶりに味わう恋人の時間

 
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