照りつける夏の日差し
照り返す、夏の日差し
何処までも青い空の下、アスファルトに反射する日差しが眩しい
じりじりと焼かれる様なそんな錯覚
周囲から響く蝉の声
「……夏だよなぁ」
まさに“夏”といった風情
だらしなく横たわった身体から、汗が滲み流れ落ちる
窓を抜ける風が素肌を撫でる
…………あつい
じわじわとにじみ出る汗の感覚だけがリアルに感じられる
「あっつ……い」
力の抜けた呟き
“チリン”
窓辺に飾られた風鈴が涼やかな音を立てる
熱風が、肌をなめた
一向に下がらない気温
暑いままの室内
先日、嫌な音を立てて故障した、クーラーを目に
「………もぉ、いやかも……」
本気で泣けてきた
 
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