賑やかな声が聞こえる
声の元に顔を覗かせれば、久しぶりに見る顔
年に一度か二度、顔を見合わせる相手とぎこちない挨拶を交わす
始めは緊張した面持ちで
しばらくすれば打ち解けた様子で
様々に言葉を交わす
やがて、誰かがゲームを持ち出してくる
仕舞い込まれたまま忘れられているゲーム
普段は見向きもしないゲームに興じ
いつのまにか夢中に成っている
気が付けば外が暗くなっている
こっそり立てていた計画は全て立ち消え
せめて今からでも
そう思って誘いを掛けて見ても反応は薄い
「………仕方ないか」
こっそり立てた計画はどうしてもってものじゃない
今日じゃ無ければいけないことでも無い
もうしばらくは時間がある
だから、また明日
今日はこのまま、流されるまま
久しぶりにあった顔と交流を深めるのも良いかもしれない

年に一度、久しぶりに見る顔
賑やかに時は過ぎて
もう外は日が暮れた
些細な事で盛り上がった宴は熱が引かず
にぎわいは夜遅くまで続いた




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