最愛の息子、最愛の人
顔を上げればすぐそこに居る存在
手を伸ばせば、当たり前の様に触れられる
距離を置いて居ても、私が視線を向ければすぐ振り返る
そして私の感情を読みとって、笑いかけたり、駆け寄ったり、抱きしめたり
二人に触れるたび言葉を交わすたびに感じる幸福
穏やかな温もりの中で
優しい歌、柔らかな歌が増えた
充実した日々を過ごしている
好きな事をして、好きな事を職業にして生きている
そうやって生きていく事を許されている
いつでも傍にある温もり
家族で世界を巡って
私は弾いて、歌って
あの人は、書き留める
決して離れる事の無いけれど自由な生活
私もあの人も、自分の夢と共に生きてる
満たされた生き方
穏やかな想い
だから……
私は幸せだって、そう思えるから不安になる、恐くなる
この幸せが幻の様に消えてしまうんじゃないかって
あまりにも、幸せ過ぎるから、これはただの夢なんじゃないかって
幸せ過ぎて…………
そして今、頭を過ぎる言葉
―――幸せ過ぎて恐い
言葉の意味を始めて実感できた様な、そんな気がした