暗闇の中、映し出される光景をただ見つめている
重なる事のないそれぞれの人生
眼を覆うような出来事も
悲鳴を上げたくなる出来事も
なにもかも、私の手の届かないところで起きる
後少し………
ほんの少しのタイミングで起きるすれ違い
伝える事も、手助けすることもできないまま時が過ぎていく
無情に過ぎて行く時間
あなたたちの苦しみを、ただ見ているだけ
決して、手助けすることのできない自分
もどかしさと、悲しみと………
いつかきっと訪れるそのときを願って、私は、ただ………
すれ違っていく、私の大切な人達
その人生に、その心に
未だ訪れない救い
あなたはまだ絶望の中から抜け出せずに居る
顔を上げて、こちらを見て……
そうすれば、伝える事もできるのに