どれほど求めても与えられない物
そういう物が必ず一つは存在する
記憶も薄れる程の過去に聞いた言葉
そんなばかな事があるものか!
そう言って笑い飛ばしていたのに
それが現実となって襲ってきた

奪われたのは大切な人達、幸福な時間
いくら後悔しても
他の全てと引き替えにしてもと願っても
それは叶わない望み
 
毎晩見る夢は、悪夢
慰めも同情も、全てが悪意と化して突き刺さる
ただ一つ手に入らないもの
それが何故、一番大切で、最も求めるものなのか?
答える者はどこにもいない
それとも、そうしなければ割に合わない程の大罪を犯したのだろうか?
…………それでも……それならば
子供達にはなんの罪があるのだろう?
奪われるのは、自分一人
そうであったなら……そうあるべきだったのに
 
沈みゆく太陽を、暗い眼で見つめる
悲報を告げられてから、何度目かの季節が巡る
癒されない思いを抱えながら
呪いの言葉を吐くこの身は、罪を重ねているのだろうか?

 


命日(厳密には違うかも(^_^;)に過ぎる思い
英雄と言われても、罪を背負っていることを知っている
複雑に絡まった感情です