「はた迷惑な日ね」
そんな感想を漏らしたのは、レインだっただろうか?
そんな風に言いながらも、その日は夕食の時間ごちそうが並んでいた
その日の朝になって初めて告げた事柄だった
あの日は雪も酷く、買い物へむかうのも困難な日だった
不思議がるエルオーネにレインは
「お祝いなのよ」
と一言だけ告げて………
賑やかな一日
ふと、ラグナは現実へと引き戻される
日付が変わったことを時計が声高に告げる
小さく音を立てて、表示が切り替わる
1月3日
あの日からまた1年の時間が過ぎる
幸福だった日々が遠のいていく
出来ることならば―――
もう一度、特別な時間の訪れを
ラグナは、静かに祈りを捧げる