視線が、ゆっくりと辺りを巡る 昨日と変わらない光景 傍に咲いた草花は、みずみずしい緑色をしているし 道を行く人の格好だって変わらない 傍にある風景は何一つ変わらないけれど 風だけが変化を運んで来た
確認するように、辺りを見渡す いつもと変わらない世界 空を行く鳥は、優雅に舞っているし 遠くから聞こえる声は、軽やかに笑っている 自身を取り巻く世界はいつもと同じだけれど 空が告げたのは、新しい始まり
ほんの少し肌寒い気配 高空に秋の風が吹く