休日


 
久しぶりの休日
彼はのんびりと惰眠をむさぼっていた
ゆったりと流れる時間に割り込むようにして伝えられた仕事
彼の久しぶりの休暇は、途絶えた
 
彼にしか出来ない仕事
内容を知り、休日の自分が呼び出された事を納得する
つぶれてしまった休日に後ろ髪を惹かれながら
彼は仕事を行う
 
誰もいない部屋への帰宅
沈み行こうとする太陽
窓から差し込む西日が室内の温度を上げている
彼は大きく窓を開け放ち、風を取り込んだ
 
涼しい風が吹き込む中
穏やかな寝息を立てて彼は眠りにつく
ゆったりと時間が流れ出す
 
目覚めは夜
闇の帳が降りる頃……
 
こんな、ある日の光景

 
 

 

 
END