気持ちの良さそうなお天気の日
楽しそうに街の中を歩く人々
ラグナは、窓辺に立ってその様子をじっと見ています
「良い天気だなぁ」
そういうと、小さくため息をつきました
空を見上げるとどこまでも青い空が広がっています
「出かけようかな……」
ラグナがそうつぶやくと
“トントン”
扉をノックする音が聞こえました
ラグナは大きくため息をついて振り返ります
入り口にはたくさんの書類を抱えた男の人が立っていました

書類にサインする手を止めて、ラグナは窓の外を見ました
相変わらず外には、青空が広がっています
日射しを避ける様に日陰に急ぐ人の姿が見えます
「今日は暑いのか？」
ラグナは足早に急ぐ人達を見てそう聞きました
「……今年一番の暑さです」
ぐったりした言葉と共に、開け放たれた扉から熱気が入ってきました

昼の熱気も収まる頃
ラグナはようやく仕事を終えました
外に足を踏み出すと涼しげな風が吹いていました
空を見上げると綺麗に星が輝いています
「明日も天気が良さそうだな」
雲一つない空を見上げて、ラグナは明日は外出する事を心に決めました
けれど……
明日は今日よりももっと暑くなることをまだ知らないのです

明日は大変な一日になりそうです