F.H. ある種の世捨て人達が住む所だ 彼等の存在はエスタは快く思っていない ―――なんてことは全く無くって、はっきり言って彼等の事はこっちからしてみればどうでもいいってのが事実だ そもそも彼等がエスタを離れていったのは随分前の事 “魔女戦争”なんて代物が起きる前の話 エスタに残っている資料に依れば、鉄道建設に関わった人間の内、そのままエスタに戻らなかった奴等って事だ ………そもそもソウじゃなかったら、あんな場所にあんなモノ造って居座るなんて真似出来ないだろ だから“魔女アデル”もあそこの事はほっといたんだろう あの当時に逃げ出したとかなんとかいうならそれなりの制裁は加えられていた筈さ ………多分な だからな、F.H.の奴等がエスタに対して何を思っていようとソレはそれ、個人的な感情の集まり ま、エスタ側としての見解はそんな所だ 戦いが嫌いだとか エスタが嫌いだとか そんなことはコッチには全く関係の無い話 だから今更訳のわからねー話をされても困るんだよな ラグナのそんな考えはきっと、その場にいた全ての人達の意見だっただろう F.H.
F.H.
F.H.
「現在の状況がエスタの責任だって言うのは、言いがかり以外のなんでもないだろ」
「援助しろって言われても、ガーデンは何でも屋ではないのよね」
「あまり賢いとは言えないよな」 「何も考えていないって事だろ」 離れた場所で片方は呆れたように、片方は嫌悪するように言葉が吐き出された End
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