次々と渡されるデータ 兵士達が宇宙から帰還し助けを待つ職員達の元へと急いでいく 様々な情報が宙を行き交っている 次々と告げられる位置の中で、一つだけ警告と共に繰り返される地点 ―――魔女アデルの封印 墜落現場へは近づかないように、近辺に着地した脱出装置があるならば、ソレを優先的に助ける様にと幾度と無く繰り返される情報 聞こえてくる通信に兵士達の顔が強張っている 「急ぐぞ」 次第にクリアになる音声 受信する電波の感度が次々と上がっていく 長い間ごく狭い範囲しか使うことの出来なかった探査装置が息を吹き返している ―――情報の表示を切り替えます 合成音声が流れ込み パネル上へと流れ込む数々の情報 「………すげぇ」 詳しい事情を知らないSeeDが感心した様な声を上げるが、クリアになる電波は長年発生していた電波障害が解消されたということ ―――アデルの封印装置が壊れたということだ 幸いなのか、アデルの墜落現場付近に不時着した装置は存在しない アデルが封印を解除する前に再び封印することが出来れば上々 もし封印を解いた後ならば……… 「間に合えよ………」 知らずアクセルを踏み込む足に力が入った 聞こえてくる音声が徐々に変化している
遠く近づいてくる車の影が見える
To be continued
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