崩れ落ちる“魔女”の姿 武器を手にし、荒い呼吸を繰り返す彼等の姿 辿り着いた先で戦いは終わっていた “魔女”の命が消えようとしている なのに……… 弱々しく伸ばされる腕 “魔女”で在る限り死ぬことの出来ない存在 「リノア」 静かな声が名前を呼ぶ もう1人の魔女の名前 “魔女アデル”に眠りを与えることの出来る存在 リノアは怯えているかの様に躊躇って、そしてゆっくりと両手を広げた 流れ込んで行く“力” 力が見える訳では無いけれど、何となく感じる事が出来る そして“魔女”が消える 残されたのは――― 「今だエル!」 その声に私は“彼女”から視線を逸らす 「頼んだぞ」 強い声にあの力を発動させる ―――ジャンクション 人と過去を繋げる力 リノアごと未来の“魔女”を過去へと送る 視界の片隅で“彼女”が小さく手を伸ばした 視界が歪む
To be continued
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