空間がゆがむ セルフィが立つその場所から、異空間が口を開けていく 浸食していく異空間、自分たちが立っていたはずの建物が飲み込まれ、目の前に広がっていくのは宇宙 何かを感じたのか、モンスターが声を上げる 逃げ去ろうとでもいうように身を捩り羽根を動かす あたりに広がった異空間の彼方に現れる小さな輝き、何者かの存在 「よしっいけぇーっ」 勢いのあるセルフィーの言葉に会わせてソレが近づいてくる 一気に距離を詰めたG.F.がモンスターへと襲いかかる G.F.の攻撃にモンスターは逃げられないと悟ったのか、対抗するように攻撃に転じる あたりを突き抜ける衝撃 スコールは衝撃から身を守り、武器を落とさないように握りしめる 唐突に、衝撃が消える その代わりに感じたのがモンスターの崩れる音 激しくぶつかっていた相手が突如姿を消したため体勢を崩したらしい 「よし、行くぜっ」 絶好の機会を見逃すはずもなく一斉に放たれる攻撃の数々 なるべくモンスターの死角からの攻撃となるように、位置を変えながら攻撃を放つ 同じ箇所へと向けられた刃が、モンスターへ派手な傷を負わせる 身体の中からにじむように流れ出す体液 モンスターの抵抗が激しくなる けれど……… 「時間の問題」 誰かの言葉が耳に入る モンスターが強い回復手段を持たない限り、そう遠くない未来に決着は付く そして相手には回復の手段はきっと無い 回復出来るならばその手を使う機会は今までにも何度もあった 今までの課程が回復しなくても問題ないという状況にあったとはとても思えない それならば、相手はその手段を持たないと言うことに結びつくはず 力が尽きて来たのか、モンスターの放つ魔法が止んだ ガンブレードを構え右後方からモンスターへと一撃を放つ ガンブレードの刃がモンスターの身体の中へと飲み込まれていく 弾力のある肉を断つ感触 押し戻そうとする力に、全身の力を込めて刃を押し込んでいく 痛みにあがる絶叫 抵抗するようにささやかな抵抗を見せる身体 もはや力が尽きているのか、その抵抗はわずかな振動にしかならない 少し離れた場所で、派手な血しぶきが上がる 続けざまに聞こえる銃声 誰かの気配を感じ、スコールはガンブレードの刃を勢いよく引き抜く 身体を離した直後に、スコールが傷つけたその場所へと鞭が飛ぶ 一瞬の間の後に起きる爆発 一度派手な動きを見せてモンスターが動きを止める 「倒したよな?」 確認するようなゼルの声に、構えていた武器をおろした 傍らにあるモンスターの死骸
To be continued
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