今日は冷え込みそうね レインは暗い空を見上げていた 灰色の空は重く圧し掛かっている 「レイン、雪降るって!」 窓辺でたたずむレインの背後から明るい声が掛けられる 雪? 天気予報ではそんな事は言ってなかった気がするけど…… 「誰がそんな事言ったの?」 天気予報が変わらなければきっとそんな事をいうのは一人だけだけ レインは振り返り、エルオーネの元へと近づく 「ラグナおじさん!」 やっぱり……… 「雪降るの楽しみだね、今年はどれくらい降るかな?」 嬉しそうなエルオーネの言葉に相づちを打ちながら まったく、どういうつもりかしら!? 内心でラグナに対する文句を並べる 雪が降るなんて言ってね降らなかったらエルががっかりするのよ 「それで、ラグナは?出かけたの?」 階下から、いつもの賑やかな声がしない 「うん」 帰って来たら、覚悟してなさい レインは、難しい顔をして階段を下った 「そのことなら心配要らないって」
その日の夜気温が急に落ち込む頃
END
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