23時
子供達が寝静まった深夜
テーブルの上には暖かな紅茶
そして、先ほどとは違うケーキが一つ
「お疲れさま」
柔らかなレインの声
「……なんのことだ?」
ラグナは、わざとらしい表情でカップを口元へ運ぶ
「さあ?なんのことかしら?」
笑いを含んだレインの声
「大変だったろ?」
静かなラグナの問いかけ
「そんな事はなかったわよ」
視線が絡み合う
どちらからともなくこぼれる笑顔
「「ありがとう」」
重なり合う声
僅かな沈黙
「「どういたしまして」」
真剣な声でお互いに言い
明るい笑い声が響いた
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