テーブルの上にほのかな蝋燭の明かり
部屋の片隅には暖炉の炎が燃えている
静かな夜
舞い散る雪を窓の外に見ながら
家族単位の静かな時間が過ぎる
炎の明かりを見つめ中ながら、彼等は一年の出来事を語る
平穏な時間
やがて夜明けも近い頃、人々は静かに家の外へ出て行く
しばらくすると、世界に最初の光が降り注ぐ
彼等は、その光に、登り来る太陽に祈りを捧げる
新たな一年が平穏な物であるように
今年も世界が、変わることなく続いて行くように
太陽がその姿を現すまで、彼等は動く事なくその光景を見つめている
太陽が昇りきる頃人々は、誰からともなく、広場へ集う
人々は無礼講で、酒を酌み交わす
たき火の炎が大きく燃え上がり、天を焦がす
周囲には、それぞれが持ち寄ったごちそうが並ぶ
宴が始まる
彼等は、互いに顔を見合わせる
祝杯が掲げられる
彼等は笑顔で乾杯の言葉を叫ぶ
「今年一年、私達の上に幸福が訪れる事を!」
辺りに笑い声と歓声が広がっていく |