存在することのない記憶がささやきかける 懐かしいと思う感情 思い出さなければいけないことがある そんな風にささやく声がする 思い出してはいけない事がある 同時にささやく声がする なぜ、思い出さなければならないのか、なぜ思い出してはいけないのか………… 深く考える間もなく、考えることを、思い出すことを放棄した 何を思い出さなければならないのか、何を思い出してはいけないのか
幼い頃に感じていた感情
長い夢を見ていた
遠く声が聞こえる
いつからここにいたのだろう
幼い頃に感じていた疑問
ここにいるべきではない
だから、その焦燥も不安もすべて忘れ去ろうとした
やがて、その報いはやってきた
遅すぎた記憶
風が吹き抜ける……星が、砕け散った END
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