サンクス40,000HIT企画(遅っ!)

時々刻々と変化する、「E album」 全曲レビュウ。

01 LOVE SICK/02 ボクの背中には羽根がある(E Edit)/03 No Control/04 百年ノ恋/05 Father/06 手を振ってさよなら/07 Broken冷蔵庫
08 情熱/09 Love U4 Good/10 -so young blues-/11 HONEY RIDER/12 月光/13 情熱(Acoustic Version)


01*LOVE SICK
lyrics:戸沢暢美 music&arragement:Face 2 fAKE
 
* しょっぱなから意表をつかれました。「なんちゃってR&B」という分類にしてもいいのかしら。これまで1曲目ってのは、ライブのドアタマにもってこられるような元気な曲ばっかりだったもので。そこであのちょっとマイナーなイントロはかえってインパクト大です。ファルセットのブ厚いバッキングボーカルまで全てキンキさん自身でやっているというのに少々オドロキました。

* アルバム発売に先行して、「ミュージックステーション」で歌ってましたね。と、いうことはキンキさんのお気に入りの曲なんだろうな。特に剛が好きそう。雑誌で「シングルにしてもいい」って言ってたぐらいですからねえ。結構踊れるし、ヨネクラばりのせつない歌い方もハマる曲だと思うので…いっそのこと剛さん、これでコンソロやって欲しいな(爆)。(01.07.28.)




02*ボクの背中には羽根がある(E Edit)
lyrics:松本隆 music:織田哲郎 arragement:家原正樹
この歌詞がツボ! → 「好きだなんて声に出したら…」
* 今回唯一の松本詞。そういう意味でもワタシにとっては貴重です。 E Editバージョンは、ハモりもシングルより強く出てますけど、全体的に生の楽器音が強くてフォルクロール感も強まってるように感じます。あの、関係ないですが、ポルノグラフィティの「アゲハ蝶」とかって、もしかしてこの曲に触発されて作ったんじゃないかな、なんて勘繰りをしたくなりました。haruichiさんと剛は知りあいだそうですし…。だってあの曲、全然そういう感じにする必要ないはずなのに、敢えてやってるんですもーん。

* キンキさんのシングルは連続オリコン1位を続けておりますが、総売上枚数で当然のごとく曲によってバラツキがあります。この曲は、ミリオンには届かなかったものの、90万枚近くいったと記憶しています。実際今でも有線とかで耳にする機会は多いです。ドラマの主題歌というアドバンテージはあるものの、やはり曲が愛されたんでしょうね。後を引く魅力があるんですよ。なんかホッとする、とは光一さんも言っておりましたが、どことなくホンワカした感じがキンキさんにすごく合っるなあと思います。(01.07.28.)




03*No Control
lyrics:牧穂エミ music&arrangement:長岡成貢
この歌い方がツボ! → 「フッコッ!」(よくわがんにゃい)
* ノッケから光一さんの「you got!」(よく聞き取れないんですけど…こんなふうに言ってません?)に殴られたような衝撃を受けました。「ギャー」とか叫びましたね(笑)。か、かっこえ〜!ライブでやられた日にゃその場に倒れ込みそうです。←周囲に迷惑。木村くんの「get you!」(青いイナズマ)に匹敵しますね。ダイレクトにライブの模様が想像できて、ファンにとっては嬉しい曲。ガンガンに踊って欲しいなあ。

*
 光一さんが「一番キンキっぽい曲」と言ってましたが、確かに前作のアルバムまでは、こういう曲がラインナップの中心として並んでたはずなのよ。それがこのアルバムでは一転して少数派に。少数派っつーかこの曲しかない。かえって目立ってるなあと思います。

* 「仮歌の人が超ミスチル桜井さん似の歌い方だった」とか剛が言ってましたけど、多分仮歌の人は剛自身を強く意識して歌ったんだと思います…(^_^;)。(01.07.28.)




04*百年ノ恋
lyrics&music:堂本剛 arrangement:知野芳彦
この歌詞がツボ! → 「玩具にしんさい」(してやる!)
* 4曲目に聴くには心の準備が出来ないというか(笑)。もうちょっと時間が欲しい気がする。アクが強い曲ですねえ。あんまり剛色が強すぎるもんで、「光一さんファンの人はこんな曲がキンキのアルバムにはいってるのイヤだろうな…」なんてことまで考えてしまいました。だって「きなさんな〜」とか「みんさい〜」とか、何弁やねん!って感じで、ワタシが光一さんオンリーファンだったらイヤだと思うもの(笑)。

* しかしワタシは剛好きですのでイヤじゃないですよ。だって断然おもろいじゃないですか。なんか笑っちゃう。微笑ましい。カワイイ。どこを切っても剛。林檎風味が前面に出た仕上がりですけど、彼女と違う点は「全てをアタシに頂戴」ではないところ。剛はあくまで「全てをアナタにあげる」なのね。言いかえれば、「アタシのカラダを好きにしてっ!」ってことね(笑)。その辺剛らしいと思いますね。与える愛。

*
 去年あたりから、剛の詞にはあるビジョンを触発するものが多くなってる気がします。「絵が浮かぶ」ものが多い。意識してやってるのかもしれないですね。この曲でワタシが浮かんだイメージは「愛のコリーダ」、阿部定でした(爆)。あながちコンセプトからは外れてないイメージだと思う。(01.07.28.)




05*Father
lyrics:篠崎隆一 music:奥井香 arrangement:林部直樹
この歌詞がツボ! → 「夢や希望を見失っても…」
* どこまでも続く薄い青色の空に抱かれるようにキンキさんが立っている姿が想起されます。「風」を感じる。何の予備知識もなく、まっさらな状態で最初に聴いて、最も好きになった曲でした。特に1番が。光一さんが一人でAメロ、Bメロとずっと歌ってきて、サビになって剛の高音コーラスが乗ってきたときには思わずナミダが出そうになりましたよ(T_T)。この曲のテーマである「オヤジ(父)」+光一さんという取り合わせも妙にツボ。力強い。だからやっぱ1番が特に好きです。

* 「夢や希望を見失っても 果てなき道は続いてくだろう」ってところがいいですねえ。オトナですね。「大人になれないまま」とか歌ってるけど、こういうことに気付いちゃったら、やっぱオトナになっちゃってるってことですよね…。(01.07.28.)




06*手を振ってさよなら
lyrics&music&arrangement:オオヤギヒロオ
 
* …この曲順はどうなんでしょうねえ?track5とtrack6はちょっと曲調が似てるんで、並べない方が一つ一つ引き立つんではないかと。折角どっちもいい曲だし。

*
 なんか妙にキラキラしてるし…タイトルからしてもあんまり好きでない曲かも…とか思ってたんですよ。なんか抽象的で取っ掛かりがないというか。けど、剛が「コンサートの最後とかで歌いそうな曲。もうその姿が目に浮かぶ」とか言ってて、ああ、そういう文脈ならばすごく感情移入しやすいなあと思いました。是非ライブでは本編の最後に入れて欲しいですね。きっと感動する。

* 余談ですが、今回のアルバムの歌詞カードの写真って曲ごとのイメージに沿ったものになってるんですね(微妙だけど)。この曲のページでは、走ってくる剛の笑顔が逆にせつなくみえるような気がします。(01.07.28.)

* 2001-02の冬コン、ラス前に歌ったらやっぱり感動しました。たまにやって欲しい。(03.2.2)




07*Broken冷蔵庫
lyrics:戸沢暢美 music:宮崎渉 arrangement:CHOKKAKU
この歌詞がツボ! → 光一「つよーし!」(歌詞じゃないってば)
* もう光一さんがイキイキしてる〜(笑)!あははは。聴いてる方も嬉しいぐらいです。イキイキしすぎちゃって、「かろうじてまだ がんばってる ちゃんと冷えてるぜ」なんてところはおよそ日本語には聞こえません(笑)。一体何語だ。

*
 雑誌で読んだら光一さんがどうしても入れたいとプッシュしたようですね。光一さんがCHOKKAKUアレンジ好き(多分)ってのもあるとは思うんですけど、やっぱ何より曲全体のハチャメチャな感じが好きなんではないでしょうか。こういう曲を入れてあえて「外す」という。こういう「外し」の感覚をみるにつけ、光一さんって天性のジャニーズだなあと思います。社長と考え方似てるよ。剛だったら入れないよな、コレ(笑)。でも黙って「光一がいいんだったら」って感じでちゃんとついてってるのがツボだったりします。

* 最後には光一さん、「つよーし!」って叫んでます。ドサクサに紛れてこの人は…やりたい放題だな(笑)。(01.07.28.)




08*情熱
lyrics:Satomi music:Boris Durdevic arrangement:松本良喜
 
* ゴージャスアレンジが続いた後に聞くと、わー、すんごいスッキリしてる。やっぱり骨組の太さを感じる曲ですね。妙に地味なのは否めないが(爆)。その辺、東欧人の考えるキャッチーさと、日本人にヒットするキャッチーさの違いなのかもしれない。それにしてもこの作曲者って、向こうでは有名な人とかだったりするんでしょうか?どういうコネなんだかわからんわ。

* しかしいろいろ言ってみても、結局のところこの曲を聴くと剛の腰の「クイクイ」しか思い浮かばないという、なんとも人間・失格なオレです(^_^;)。(01.07.28.)




09*Love U4 Good
lyrics:double S music:松本良喜 arrangement:安部満
 
* 今回は二人ともソロ曲がバラードでないので、この曲が唯一のバラードなんですね。こういう曲が他のジャニーズに歌えるだろうか、なんてことをふと考えたりしてしまいました。とてもじゃないけど歌えないよな。不可能。やっぱキンキってエライわ。でも個人的にはこういう曲調だったら「愛なんてコトバじゃ言えない」の方が好きです。

* ♪えいえ〜ん、だから〜の2人で重なる裏声とかたまんないんですけど、剛さんのビブラートはなんかスゴイことになってますね。以前は「これ(細かいビブラート)やるとディレクターに怒られる」とか言ってたのに。最近ではレコーディング時も注意されなくなっちゃったのかしら…。お願いだから注意し続けて欲しいです(爆)。芸が荒れるのだけはカンベンならんぞう(T_T)。(01.07.28.)




10*-so youg blues-
lyrics:松岡充 music:堂本光一 arrangement:鈴木雅也
この歌い方がツボ! → 「あんめににじむヘッライ」
* 上に書いた「雨に滲むHEAD LIGHT」のところがすっごくヒガシ似。ビックリした〜。曲は1日、詞も2日で書いた(松岡くんがね)というとんでもねースケジュールで出来たそうですね。しかも詞のオーダーは「エロエロでお願い」の一言だったそうで(笑)。「エロエロ」…あははは。エロい文脈で読もうとするとほんとに全てがとんでもなくエロく読めてしまう。そうしなければそれなりにしか読めないっていう、二重構造な歌詞ですね。

* ミュージカル調にいろんなものがポンポン出てきて飽きない曲。楽しい。でもね、22歳男子が、どういう発想のもとにこういう曲を作れるのかわかんないッス。剛のは痛いほどわかる。わかりすぎるぐらいだけど。「シュビルバ」って女性コーラスとか…フツー22歳男子の曲作りの引き出しにはないゼ?←いや、アレンジはお任せなんでしょうが、イメージとしては光一さんが曲作ってる時点で既にあったと思うので…。そのへん光一さんっていい意味で浮世離れしているなあ、と思います。いつもワタシの想像を超えてる。(01.07.28.)




11*HONEY RIDER
lyrics:相田毅 music&arrangement:原一博
 
* 「ハニーライダー」ってのはカワイイタイトルですね。しかし中身はゴリゴリのロックナンバー。ちょっと懐かしい感じもしますね。昔コンサで歌ってた男闘呼組の曲をホーフツとさせるというか。一発録りらしくイキオイがあって、2人のテンションの上がり方もスゴイ。いいバカさ加減だ(笑)。曲中の「フーッ!」ってのもキンキさんが言ってるんでしょうけど、誰がどれだかわかんないッス(^_^;)。(01.07.28.)




12*月光
lyrics:浅田信一 music:飯田建彦 arrangement:ha-j
コレ的位置にある曲 → 「エンジェル」
* 「D album」では「エンジェル」にすごくはまってしまったワタシ。この曲が嫌いなはずがない。歌詞がすごく好きなんですね。どうやら浅田信一にグッとくるらしい。なんかねえ、キンキさんにすごーくカブるんですよ。いや、ワタシが無理矢理カブせてるんですけど(笑)。 「言葉にしてしまったら消えてしまいそうだった、あの頃二人が大事にしていた、二人の間に流れる空気。今では失くしてしまったけれど、今でも淡く、しかし厳然として月光のように心の中にあって、それがあることで自分が自分でいられる」。そんなふうにワタシは読みました。せつなくて繊細ですねえ。でもすんごい後ろ向きな詞(笑)。そしてそのダメな感じこそがワタシはなによりも好きです。感傷がリアルだ。でも「都会に流されて変わってく僕」ってフレーズは手垢がついててそこだけ輝いてないわ。

* スローになりすぎず、程よいテンポをキープしてるのがまたかっこいいですね。後半のフェイクで最後に二人でハモってるところも素敵です。ついでに歌詞カードのこのページの光一さんの写真はコンセプトにも沿っててベストだと思いました。キレイだ。(01.07.28.)




13*情熱(Acoustic Version)
lyrics:Satomi music:Boris Durdevic arrangement:吉田建
 
* このスローな出だしのアコースティックバージョンは、光一さんのアイデアで収録となったようですね。「情熱」2曲も入れないで、こっちだけでもいいかなあという気もします。

* アレンジはLLASバンマスの一人、吉田建様。今回のアルバムは単純に「ノれる!」「楽しい!」って曲が少なく、アーティスティックな「聴かせる曲」が多いですけど、これなんてその最たるものなんではないでしょうか。このフランメンコギターなんてアイドルの曲として「どうよ?」ってくらい上質であります。(01.07.28.)

 


以  上