「LOVE LOVE あいしてる」時代から、番組スタッフ・出演者のみならず視聴者にとってもの念願だったLLAS…じゃなかったDMBBのライブが遂に実現。こ、これは何としても行かねば!と気合いを入れて一通だけ(それが間違ってる)応募したものの、見事に外れて失意の日々を送っていたワタシ。やさぐれ具合を見るに見かねて連れて行ってくださる方が見つかりました。大感謝。


会場は「お台場野外特設会場」。普段は「青海第2駐車場(臨時)」と言われているところみたいですね。しかし当選ハガキには地図もない。番組ホームページにも「DMBBライブはここでやりますよ」っていう告知はなかったはず。類推で「FUJI POP」のホームページで会場案内見て、「ここかー」とは思ったけどさー。地方から来る人には非常に敷居の高いものがありました。不親切というよりはこのへん、余裕がなかったのかなという気もしますけどね。ライブの決定から開催まで結構バタバタだったみたいなので。


お台場に着いたのは16時30分ぐらい。予想通りというかなんというか、入場するまでに長蛇の列が。この風景…いつぞやのJ-FRIENDSライブの抽選会を思い出しました。あれは真冬でしたけど、今回はあっついのなんの。1時間弱くらい並んだでしょうか。わりと1人で来てるような人も多かったですねえ。そういや、りんかい線に乗ってる時に全然仲が良さそうじゃない母娘連れとかも見かけました。母親の名前で応募したのが当たったんでしょうね。友達と一緒に行くつもりだったんだけど、今回は本人確認が厳密だってことで、それで一緒に行かざるを得なくなったんでしょうね。でもこの頃口もきいてくれなかった娘に誘われた母親は妙に乗り気だったりして。逆に娘はそんな母親がうざったくて「離れて歩いてよ」とかなんとか言っちゃったりして…と一気に妄想が広がりました。それから、駅のあたりとかに紙を持って立ってる人が沢山いるのかなー、と思いましたら、16時半の東京テレポート駅には一人もいなかったですね。そのかわりセンタープロムナードとウエストプロムナードを結ぶ橋の上には、ここでライブを聴いてやろうという方々が集まっているようでした。こっから会場の客席とかは見えるんですよね。


厳密?な本人確認を経て入場。しかし同行者については誰が誰のツレかとかは全くノーチェック。手ぶらでやって来ても適当に入場できたのではないかと思われたくらいでした。ブロック指定はBだったのですが、結構ステージに近い感じがしましたね。ステージ上では浴衣のおねーちゃんが「堂本ブラザーズ音頭」の振付を教えてましたが、まもなく終了。結局何にも覚えられずじまいで、延々と「堂本ブラザーズ音頭」がループで流れ続けるなか、とりあえず開演まで待つことに。「堂本ブラザーズ音頭」ちゅーのは、「堂本兄弟のテーマ」のバックトラックを音頭風にしただけのものです(お手軽)。せめてキンキさんの振り付けブイでも流してればみんなちゃんとやるのにね、なんて話しながら座って待とうとレジャーシートを広げたら係員に怒られた…。「場所とるから」って。うーん、野外って過酷。入場の際に渡されたビニールバッグの中身を確認すると、うちわとサイリウム(パキッと折ると光る棒)と「お願い」の紙が入ってました。そうそう、このうちわに「DMBB」と書いておりまして、堂本ブラザーズバンドって「DBB」じゃないんだってはじめて知りました。ほんとかよ。




舞台の真ん中には大太鼓。誰が叩くのかと思いましたら、えなりくんでした。結構長い間ソロ。SHOCK終わりの光一さんが叩くと思ったのにー(笑)。これがライブスタートの合図。最初は「堂本ブラザーズ音頭」。しかしあんなに練習していた割には大して踊りの輪が広がるわけでもなく…うやむや。一人ずつメンバーが出てきまして、それぞれスタンバイ。光一さんが「堂本ブラザーズバンドファーストライブへようこそ!」と一言ご挨拶して通常バージョンの「堂本兄弟のテーマ」へ。


「堂本兄弟のテーマ」 D.M.B.B. 


光一さんてば白いTシャツ(黒で図柄アリ)にジーンズですごいカッコイイす。剛さんもTシャツに紫のピッタリしたお馴染みのパンツ(私物)。剛さんのカッコはライブでも見慣れてる感じがしますけど、光一さんがこういうカジュアルなスタイルで2時間もいるってのがなんか新鮮。カッコイイ体のラインが強調される感じでー。なんてことない普通のカッコだけど、だからこそ「こんな人道歩いてるのみたことねーよ…」とか思いました。続いてキンキさんがギターを置いて「永遠のBLOODS」。いやー、スタンドマイクで並んで歌う2人が歌の間中ずっと双眼鏡の視界に収まってるよ!しかも割りと大きく見えるよ!←我ながらこんな些細なことで喜んでいる自分が可哀想(笑)。東京ドームでは片方ずつしか見れないことが多いですからねえ。しかし大サビ前の♪追い風にィ…と演奏がブレイクするところでは、「キャー」とか歓声があがってたのは少々カユかったっす。


「永遠のBLOODS」 KinKi Kids 


続いてMC。予想通り、というか、いつも通り、というか、光一さんが全面的に進行役となっておりました。「あっついですね。あっついので高見沢さんは溶けてます」と早速の高見沢さんイジリで口火を切っておりました。それにしても高見沢さん、白い。腕の白さに周りではちょっとしたざわめきが起こってました。「あっついので皆さん脱いじゃって下さい。でも男性は脱がなくていいです。あ、由美ちゃんが見たいって」と次は由美ちゃんを犠牲にしたところで、剛が初めて「ふふっ」と笑いました。剛が笑って光一さんも満足げ。これをきっかけに剛がここからトークに参加してた感じですが、基本的にはテンションローな感じで、全編を通してあんま喋ってはいませんでした。次に「そこの照明さんどいてください」とえなりくんをイジったあとは、「野外ライブといえば、僕たち横浜スタジアムでやったとき雨で中止になったことがあったんですけど、今日もどうやらそんなケが…」「そんなケはないですね(剛)」「…ケがない?…ケがないなんて言うなよ!ねえ建さん!」と最終的にはバンマスまでイジってました。これでひとまわり、と。堂本光一、見事な司会っぷりです。


次に歌うのはカエラちゃん。「女の子が沢山いてうれしい」と言うカエラちゃんに「君は女の子が好きなの?」と軽口を叩いたら、「どうしてそうなんの?」と怒られた光一さん。小娘に怒られる光一さん(でもすごく嬉しそう)…激ツボ。叱られながらも光一さんは紹介MCせなならんわ、自分の譜面と楽器のスタンバイせなならんわで、てんてこ舞いの様子。譜面が風にあおられたりして妙に手間取ったもんだから、カエラちゃんに「わざとやってるでしょ?なんかイライラするよね」とまた怒られました。光一さん、ふんだりけったりッス(でもやっぱり嬉しそう)。しかしまあ、ここ見ただけでも、今回のライブがほとんぶっつけなんだなってことがよくわかりました。あの段取りの鬼の光一さんがステージ上であたふたしてんですもん。


「リルラリルハ」 木村カエラ 


「剛さんの声を全然聞いてないので聞いてみましょう」と光一さんが丁寧に振って、剛さんがMCに参加。とりあえず「○△□☆×…!」と客席に向けて何か叫びましたが、「…さ、ということでね」と即座に普通のトークモードに。光一さんも「あのー、そういうふうにストーンと落とすのやめてくれる?」と苦笑まじりに言っておりました。それから、歌終わりのカエラちゃんに光一さんが懲りずに話をふろうとしたら、「うっさいうっさい」とかまたあしらわれてた。遂には「なんかねー、年下にああいうふうに『うっさい』とか言われると嬉しいんだよねー」とか自分で言い出した光一さん…完全にオッサンの域に達してるよこの人。「(この感じ)わかります?建さん?」と振ったら、建さんは力強く「よくわかるよ」と答えてくれました。すばらしいオチですバンマス。剛さんもこのやりとりが大層ツボらしくすごい笑ってた。つーても「ふふっ」とですけどね。


続いてはKiroro。ここで、ちょっと遅い気もしますが、Kiroro二人の結婚をお祝いしてサプライズが。「Happy Happy Greeting」の演奏が始まり、ステージ上で二人へメンバーからお花が渡されました。このサプライズについては事前に「お願い」の紙に書いてあって、観客はここでサイリウムを折ってハピグリを歌うことになっていたんですが、ちょっとグダグダな感じになっちゃったかな。でも綾乃ちゃんが本当にビックリしてたからいいか、とも思いました(ものすごく騙しやすい)。綾乃ちゃんはこのライブを最後に「堂本兄弟」については産休をもらうとのこと。「じゃあKiroroはいま三人だね」なんて光一さんがステキなコメントしてました。出産予定は12月だそうです。その後すかさず光一さんは「剛さんトコはいつですか?」とお約束のコメントを。「6月に。男の子です」と返してた剛さんも慣れたものでした。その後も「お腹が出てきたらピアノ弾くの大変だよね。サイアクお腹のうえにキーボードを載せて弾かんと」とかどーでもいいようなお話をだらだらしてたもので、ふと後ろをみたらバンドさんはみんな座っちゃってまして。「ユー達何座ってんの!?」とご立腹の光一さん。TOMさんに「だって長いんだもん」と言われると、「まだまだこんなもんじゃないですよ僕ら」とか何故か威張ってゆってました。別にホメてはいない(笑)。


「Best Friend」 Kiroro 


えなりくんと上原奈美ちゃんの即席ユニットが登場。ここではえなりくんがきちんとを場つないでくれて、非常に安心して見ていられました。「さっきステージに出てきたら最前列の人が『えなり』ってうちわを持ってくれてて感動しました」「東京都の条例で、ここでは夜8:30までしかライブできないことになってるんですよ」なんて小ネタを入れつつ。そんなえなりくんのサポートぶりと自らの相方のマイペースぶりを比較してしまったのでしょうか。光一さん、突然「オイ、お前もなんかしゃべれよ」と剛さんに、今度は乱暴に話を振ったりしてましたね。←ツボ。剛さんはそれでも全然意に介してなかったけど。


「ふたりの愛ランド」 えなりかずき&上原奈美 


高見沢さんを前に呼びます。ジーンズにTシャツという軽装のキンキさんに「もうちょっと衣装考えろよ!」と早速お説教するたかみー。自分だけゴージャス衣装なのが恥ずかしかったのでしょうか。「光一のなんて穴だらけだぜ?!」と。確かに光一さんはハンパじゃねえダメージジーンズを履いてました。それがまたカッコ良かったんですけどねー。光一さんは「コレ履くとき10分ぐらいかかったんですよ!何回やっても別の穴から足が出てきて」と言ってました。ここで剛さんが「次は光一君の『-so young blues-』という曲をやります」と紹介してステージをはけていきました…。相方のソロをサポートするさまが見たかった私にとってはちょい残念でしたね。客の雰囲気もそんな感じ。それを察知した光一さんが「あとで剛くんのコーナーもありますから」とフォロー。「これ(そーやん)は曲作り始めて3曲目ぐらいに作ったものですね。何も考えずに作ってました」と言う光一さんに「それでこんな小難しい曲作ったの?天才だよ!」と大層驚かれてました。そこで「いやいやそんな…」と言うかと思いきや、「ありがとうございます」と普通に受け答えしてたのがちょっと面白かった。


「-so young blues-」 堂本光一 


小難しい曲にさらに小難しくハードなアレンジを施したこの曲。ギターにベースにドラムという小編成だったので、1コ1コの楽器の音がそれぞれストーンとクリアに聞こえてきました。それだけにまとまりのなさが目立ってしまい(あれだけの腕のあるメンバーでも準備不足は否めないだろう)、うまく合わなくって一回演奏を止めるというハプニングもありましたが、一旦演奏に加速がつくや流石の迫力。光一さんの歌も含めてすごいイキオイを感じました。あの曲がこんなふうにバリバリロックになるんだなあ、という発見もありましたし。光一さんにやっぱこういうアメリカンなロックって似合うよな、という再確認もできました。演奏直後、光一さんは「歌はどうでもいい!バンドがかっこよすぎる!」とコーフン気味に叫んでましたね。「次は剛と公平さんで…何をやってくれるんですか?」「今日は手品をやります(剛)」的な小ネタを挟みつつ、剛ソロへ。ここで光一さんが「じゃっ、どうぞっ!」とか何とか言いながら駆け足でステージ奥へとさっさとはけていったんですけど、たぶんこの時公平さんが持っているマイクを受け取ってはけていくはずだったのを忘れちゃったんでしょうね。公平さんが「光ちゃん、光ちゃん」と追いかけながら声をかけてた…。つっちー、かわええ〜。結局光一さんはそのまま走り去ってしまったのですが。


「街」 堂本剛 


つっちーのギターで歌わせて欲しい、という剛の願いで実現した今回のソロ。しっとりと公平さんのギターソロで始まり、ワンコーラスはそのまま剛の歌と公平さんのギターのみで聴かせました。ほんとにどっちものある音色。ツーコーラスからはリズムパートも入ってきてさらに感動的に。あんまりキンキキッズとかに興味がなさそうな客席のお兄ちゃん方が、じーっと聞き入ってる姿があちこちに見えまして、なんかこっちまで嬉しくなっちゃいました。演奏終わりでは建さんがみんなとハイタッチしてましたね。建さんって、いい演奏ができた時の行動がほんと正直。しかも「いい演奏」かどうかってのは、単なる演奏のクオリティをいってんじゃなくて、客席に本当に伝わってるかどうかが最大の基準になってるんですよね。今回のライブではこの曲のほかに「Won't Be Long」の時もハイタッチしてたかな。続いてはパフィーの登場。相変わらず全然つかみどころのないMCでした。よく考えると、よく由美ちゃんがこのDMBBのまったりメンバーに加わり続けてるよな。改めてカラー違う。曲は「アジアの純真」。TV放送では随分フィーチャリングされてたえなりくんのボコーダーですけど、ライブ見てる分には全然気付きませんでした。紹介もなかったし。


「アジアの純真」 Puffy 


TOMさんが一人でMC。光一さんはからみません。ゲストリストにもありましたので、ここでてっきりBro.KORNが出てきて、久々のバブルガムブラザーズ復活が見れるかと思いきや、「12日前にBro.KORNは腎臓の移植手術をしました」とTOMさんが突然話し出しました。今日の出演はやっぱり無理でしたと。しかし皆で歌いましょうと。KORNにもきこえるはずだから、とのことでした。パフィーとかアルフィーとか、テレビではお馴染みだけど生で演奏を聴く機会がないミュージシャンが見れる!というのが、今回のライブの楽しみの一つでもあったんですが。その中でもファンキーなバブルガムをとっても楽しみにしてたんですよね。ほんとに残念。けど、仕方ない。ビジョンには歌詞が映し出され、客席も大きな声で歌ってました。さらにそれを上回る大きな声でTOMさんが「Bro.KORN in a house!!」と何度も叫んでたのが耳に残ってますね。コンビ愛だなあ。


「Won't Be Long」 Bro.TOM 


バブルガムの今回の件についての詳しい経緯とか説明とかはなしで、アルフィーさんの登場。時間がきつくなってしまったのでしょうか。結構サクサク進めていく感じがしました。ここで高見沢さんがキンキの衣装に再び言及。「桜井がTシャツにジーンズだったらどうよ?」と。すると剛さん、「オレ今だからいいますけど、これ私服ですからね」と。さらにショックを受けたふうなたかみー。さらに光一さんが「実は高見沢さんもこれ私服ですからね」と畳み掛けてました。それから、歌直前になって、桜井さんが「…アンプ近くねえか?」と気付いたのが面白かったなあ。確かにデカいアンプが真後ろに迫ってて、うるさそうだし、狭い。ほんとこういう段取りのザックリした感じっていうんでしょうか。ここまでくると新鮮でしたね(笑)。それにしてもアルフィーが「Sweat & Tears」だけ歌ってくれる…すんごい贅沢感でした。たかみーの高音もいつも以上に天井知らず!


「Sweat & Tears」 THE ALFEE 


この辺で光一さんが暑さで溶けてきました。ほんと暑さが苦手なんですねえ。見てると顔つきが素になる瞬間が増えてきてた。わは。次は麗蘭。麗蘭がスペシャルユニットだっていうことは知ってましたけど(EPIC世代なもんで)、「ふーん」って感じでそんなに楽しみにしてたわけではないのですが。初めて曲を聴きまして、もうすっごいカッコイイなと思いましたね。歌詞もメロも。Bメロなんかたまんない。たまんなくてここで手を掲げてる人があちこちに見受けられました。まあ麗蘭のファンの人なんだろうけども、その高揚感がほんとよくわかった。アルフィーはビートに合わせて拳を突き上げる感じですが、そうじゃなくてとにかく手を挙げずにはいられないって感じ。公平さんが「麗蘭のキャプテン・ソウル、仲井戸麗市!」とチャボさんのことを紹介してたのもステキでした。


「Get Back」 麗蘭 


ステージに麗蘭が残ったまま、突然「堂本兄弟のテーマ」。それが転調して、ステージ奥より、「よォーこそ」を歌いながらド派手な方がやってまいりました。忌野清志郎。今回のシークレット・ゲストでした。吉田拓郎さんじゃなかったね…。まあ、タクちゃんとの共演は今後の楽しみとしてとっておきますか。それにしても!RCサクセションのメンバーでもあったキヨシローとチャボの共演となったわけで。これはレア。とにかく生で「雨上がりの夜空に」が聞けるなんて思ってもいなかったですから、とっても嬉しかったです。別に覚えたわけじゃないけど、歌詞とか全部頭に入っちゃってるほどの「昭和の名曲」ですもんね。


「雨上がりの夜空に」 忌野清志郎&仲井戸麗市 


ここでチャボさんははけますが、勿論キヨシローが1曲で終わるわけありません。続けて「JUMP」。これも某CMでお馴染みの曲ですね。♪ジャーンプ、ってとこでキヨシローさんがDMBBそれぞれのメンバーの傍に行って一緒にジャンプしてました。なんか皆ハジけててすごいカワイかったです。


「JUMP」 忌野清志郎 


遂に本編ラスト。皆で一緒に歌いましょう、ということで「フラワー」。ちょっとこのセレクトは安易なような気が…。キンキファンだからそう感じるのかな。そんなこと言えば全曲のセレクトが安易なんだけどさ。安易と王道は区別がつきにくい。歌終わりでほんとにササーッと皆さんはけていきました。


「フラワー」 KinKi Kids 


アンコール。この時点で条例の8時半は過ぎてたと思いますが、やってくれました。まずキンキさん2人だけがギターを持ってステージに出てきまして、しみじみと弾き語りで「全部抱きしめて」をワンコーラス。ここで通称(ワタシしか言ってねえ)「合いの手事件」が起きたわけです。ま、もともとワタシはこの合いの手が嫌いなので(すいません…)、キンキコンでもやったことはないんですけど、あそこで「こうちゃ〜ん」「つよし〜」なんて掛け声をフレーズの合間に入れちゃあ、敢えてギター2本で出てきた意味がないだろうと。「全部抱きしめて」を、このDMBB(LLAS)ライブで歌うということ。2人きりで、ギターで弾き語るということ。その意味。それがわかれば、しみじみと聞き入らずにはいられないハズ。「…うわー」と思っていたらば、光一さんが歌いながら「それイラナイ」「イラナイ」って2回も口にだして言いました。ここまでハッキリ言うのはすごい。「かっけー」とまた光一さんにホレ直しました。でも逆効果でコールはますます大きくなっていったのですが。曲の途中からはバンドさんも合流して、通常よりちょっとアップテンポな「全抱き」へ。


「全部だきしめて」〜「Hey!みんな元気かい?」 KinKi Kids 


さらに「Hey!みんな元気かい?」。これはちょっと意外なチョイスで嬉しかったですね。でも、キンキの曲として、この曲に代わる良質なロックがもう一つ二つ欲しいな、とかも思いました。しかし例の♪Hey、みんな〜、どうしてる〜、ってところを客に歌わせるのはイタダケナイ。ここキーが低くて女声では絶対大きく聞こえないんですよう。「もっと!もっと!」と言われてもやや困惑。…と思っているのはワタシだけでしょうか。前から言ってるんだけどさ。最後に、バックステージレポをしてくれた坂井真紀さんを含め、それぞれのメンバーがご挨拶して終了。光一さんが「きくちさんが来年は武道館だって」と言い残して去っていきました。き、気になる捨てゼリフだな〜。これで正味2時間20分くらいになったでしょうか。とにかく久々の夏、野外のライブ。しかも念願、ファーストと特別づくしのライブで、その場に立ち会えた嬉しさをしみじみを噛み締めました。


「堂本兄弟のテーマ」 D.M.B.B.


年末のカウントダウンが生中継番組になってから、わかったことがありました。それは、テレビ放送用のライブはつまらないということです。ライブとは、演者と観客が時間と場を共有することです。演者は常に客を向いてて然るべきです。だって客は常に演者の方を向いてますから。そうじゃないと、普通に淋しい。でも、それがテレビで流れるとなれば、しかもそれが生放送となれば、演者が向かうのは客ではなくテレビカメラになってしまいます。だから、客は普通に淋しい。カウントダウンではいつもそう感じてきました。
今回のライブは生放送ではありませんので、演者がカメラを意識することはほとんどなかったと思いますけど、でも、制作サイドが客を楽しませることを考えていたか、というと疑問でした。「ココ使うトコ、ココ使わないトコ」ってのが嫌でもわかってしまって…。「そんなの当たり前じゃん、ライブで一番組作るのが目的なんだから」とか言われるとどうしようもないんだけど。やっぱり客がいるんだから、客を楽しませて欲しい。そうじゃなきゃ客はいらない。だからもし、次があるのであれば、一つのライブとしての完成度を求めたいですね。求めることができるハズです。だってこれは、いろんなバンドがただ順繰りに演奏するライブフェスじゃない。結成5年目の「堂本ブラザーズバンド」のライブなんですから。…「次」があることを信じるがゆえの注文でした。


以 上