東京 [東京ドーム] 2008/07/21(Mon)篇
■ 東京ドームのでの夏コンは、実質初です。昨年はイベント的な位置づけでしたからね。開演は18時でしたが、暗転してもドームの天井から外光が入ってきて、会場内は明るいまま。そんなところで「夏だなあ」と実感したりしました。■ ステージセットは至ってシンプル。正面ステージがあって、アリーナ最後方とスタンドの間に後方ステージ。花道はありません。でも正面ステージをよくみると、左右に透明アクリルの床になっている部分があるので、ここがムービングステージで、アリーナの頭上を通過して後方ステージに連結するんだなということがわかります。■ 正面ステージの真ん中には高い位置からの大階段があります。幅は2人用とみえて非常に狭いですが、高さはもう宝塚の倍ぐらい。50段。降りるの恐そうだ。ステージの左右にはプロジェクションスクリーン。その他に目立つ造形はほとんどありません。ステージ奥は、大きなトラスが床から天井にかけて壁のように板状に伸びてて、上部で手前にくるっと曲がっている。数メートル単位のそれが、中央から両端に向かって段々低くなっていくように設置してあります。波をイメージしているようにも、サンルームの庇みたいにもみえました。
M01 愛のかたまり■ 暗転すると、「♪思い切り抱き寄せられると心…」という歌声のみが突然聞こえてきます。特に光一さんの声がよく聞こえた。イントロがインすると、階段の最上部にKinKiさん登場。階段から降りてきながら歌います。光一さんがちょっと前気味に降りてきたなー。■ 衣装は赤のラメジャケット。光一さんはロングジャケットでもう「総督」って感じ(何の?)。すごい似合ってます。剛さんは短いジャケットでした。お約束の帽子を被っておりますが、ターバンみたいな感じの黒っぽいのを被ってます。頭の上の方に花モチーフみたいなのが沢山ついていたような。同色なのでよく見えなかったけど、何かピラピラしてました。■ KinKiさんが階段降り切ると、階段は上にゆっくりと跳ね上げになります。すると正面ステージの全面が明らかに。ここで「おおっ」っと歓声が上がってました。リアクションの大きさにKinKiさんも苦笑していたような。中央にiDコンの時もあった高輝度・高画質のLEDビジョンがありました。さらにその後ろの壁状になっているトラスに、高輝度ビジョンより縦に一回り大きい粗いLEDビジョン。さらにそれを挟むように一回り小さい粗いLEDビジョン、さらに…というように、正面ステージの壁一面が扇状の大きな一枚のビジョンになる構成。勿論1枚ずつ個別に使われることも多かったですが、これ全部で一つの映像を写しだすとかなりの迫力がありました。なんてたって東京ドームですからね。
□□□□□□□←こんな感じ。真ん中は高輝度ビジョンが中央にハメコミになっている。
M02 硝子の少年■ イントロバックにちょっとだけご挨拶があって、大発破!ビジョンには青いイメージのガラスの破片なんかが写っておりました。■ この曲ではなんと言っても新振り付けがインパクトありました。曲のアレンジ自体は不変だったので、特に「おっ」と思いましたね。でもところどころの振り付けは以前のまま。剛さんの「♪歩道の空き缶蹴飛ばし…」での足上げも健在。それにしてもデビュー当時だってこんなに足上げてなかったよなー。昨年か一昨年ぐらいからですよね。こんなに上げるようになったのは。
M03 やめないで、PURE■ ちょっとアレンジを加えて、エクステンドされたイントロでしばし激しいダンス。そこからふっと音が薄くなってのサビアタマの歌入りがすごいカッコ良かったです。サビのところはオリジナルのままの振付だったと思います。■ 前曲の青とは対照的な赤のライティング。真ん中すぐ脇の左右の縦長LEDビジョンに、KinKiさんがそれぞれピンでライブ映像で大写しになる演出も迫力ありました。これってとってもドーム向きな演出。テクノロジーだよねえ。■ この曲って、正直リリース当時は「微妙」という感じが強く、光一さんもなんとか良くしようとテレビ出演時にはアレンジいじったりしてましたよね。今回はアルバムを引っ提げてのコンサートではないということで、アニバコンのような、ある意味ベスト的な選曲になるんだろうなと予想してましたが、そこでこの「やめないで、PURE」のフィーチャリングの仕方というのはとても意外でした。しかもすごくカッコ良く「再生」されている。なんかねー、昔は「カッコ悪い」としていたところを、敢えてやる、みたいなところが今回のコンサートにはあったかなと思います。今だから(オ)シャレになる、というか、今だから良さがわかる、か。そんな感じ。
M04 愛されるより愛したい■ ここで光一さん、剛さん、正面ステージを左右に分かれて展開。しかし端っこまで行くだけで、外周周りはせずに引っ張ります。今回はバックにMAの町田リーダーと米花君、それから女性ダンサー、さらに男性ダンサー(4人くらい)もついたんですよね。「No more」のPVに出てた人たちとかなのかな?これはKinKiコンとしてはエポックメイキングな出来事です。
M05 KinKi Kids forever■ KKFに振り付けがついてるーーーーーーーーーー!!!!!今回のコンサートで最も驚いた点でもありました。しかも、アタマからビッチリ踊ってる。新鮮というか見慣れないというか。サビだけ軽く手振りでも良かったのではないかと思った。サビ振りは「♪KinKi Kids…」のところで自分の胸をトントンと叩いたりしてなかなか素敵でしたが。■ ここで歌ったのは英語ver.。ワンコーラスのみで尺は短めでした。最後は演奏が全く消えて、2人の声だけになります。オープニング然り、こういう2人の「声」を聴かせる演出っていうのも目立ちましたね。
M06 永遠に■ 「永遠に」のイントロが鳴ると、客席からどよめきが。「ここで?」というどよめきだったんでしょうか。MC前にバラードでシメるってのは流れとしてアリだと思いましたが。初日のせいもありますが、お客さんのリアクションがいちいち大きかったです。■ KKFの最後のリフがかなり長かったこと+熱唱だったこともあり、4小節程度の短いイントロでは息を整えるヒマがなかったかもしれない。剛さんの出だしは珍しく不安定でした。近年のライブでは、CD音源とほぼ変わらない完璧な歌唱をきかせてくれている剛さんなので、これだけでもちょっと調子出てないのかなー、という感じ。光一さんも声が出てないなあと思うところがありました。それでも、2人の声が重なるとやっぱりキレイに聴こえるんですよね。足りないところを補い合う声なんだなってことを改めて認識しました。
ここでMCその1です。光 「いやー、暑いですね。いつも東京ドームは冬にコンサートをやってるんですけど、リハの時とかすごい寒いのよ。お客さん入るとあったかくなるんだけど。
剛 「それで風邪ひくパターンですよね。
光 「でももうリハの時点からすっごい暑かったからね。普段あんまり汗かかないんですけど、もうすごいかいてます。
剛 「何か病気かなと思ったぐらいかいてますね。光 「夏のコンサートは8年ぶりだそうです。その頃からずっと応援してくださってる方もいると思うんですが。ってことは皆さんかなり…
「ええーーーーっ!!」と非難めいた歓声。
光 「・・・・・・・・・お若い方ばかりで。・・・「えーっ!」とは何だ!どういうことなんだね?!
剛 「まあまあ巨匠。
光 「オレ何も言ってへんやないか!それなのに何だね?!
剛 「皆ね、「えーっ!」なんて言いながらも、本気で嫌なわけじゃなくて、楽しんでるわけですよ。
光 「そ、そうか?
剛 「・・・・・・めんどくさっ!
「堂本兄弟」でもやってたけど、巨匠コント好きだなあ。
剛 「もう、お口ミッフィーにしててくださいよ。
光 「お口・・・何それ。
剛 「お口チャックってことですよ。ミッフィーは口がバッテンでしょ。
光 「ホンマ?皆でオレのこと騙そうとしてない?
剛 「してません(笑)。
光 「じゃあわかった。お口ミッフィーで。
「ミッフィー」の言い方が妙に力入ってたもんで、光一さんミッフィーって何か知ってるかなとかちょっと心配になった。剛 「一番前がオトコってすごいよね。
ビジョンに最前列が写ると、野郎どもが5人ぐらい全員剛のウチワを持って大ハシャギ。
光 「男性のお客さんも増えてますよね。
剛 「でも最前列って今までないよな。そこは3人?5人?女の子も一緒?その子を5人で取り合うわけ?
光 「あっ…その隣!「ツルツル王子」ってどういうことやねん!
ヤローの隣のオネーちゃんが持ってたウチワにそう書いてあった。
剛 「パートナーとして言わせてもらいます。「ツルツル」はないわ(笑)。
光 「ツルツルじゃねーぞ!
剛 「せめて「まだツルツルじゃない王子」ですよ。光 「君のそのズボンは仏壇みたいだよね。仏壇のカーンってやつの下にひいてあるやつ。
確かにそんな感じのキラキラ柄でしたが。
剛 「これはただのパンツですけど。なんかさあ、最近後輩の衣装とかが、「アレ?そのコーディネイト、オレやってたやつやん!」っていうのが多くて。だからオレは上は全部七分袖にしました。
光 「この分(袖)の布が買えないのか?
剛 「いや、うちの事務所そんなに貧乏ではないと思います。光 「今日はこれから新曲をやりたいと思います。
剛 「堂島孝平さんの曲で、スカパラさんとか、藤井尚之さんとかにも参加してもらってね。
光 「ドアタマのイントロとか「何やコレ?」って思いますよね。
剛 「それはもう俺の術中にハマってるってことですよ。狙い通りです。
光 「これは剛君のドラマの主題歌になってるんですよね。じゃあ剛君からどうぞ。
流れは忘れたけど、光一さんが剛さんに話を振っただけで、客席から「キャー!!!」いう声が飛んだんですよね。それに嫉妬した光一さん、剛さんの前を遮るように仁王立ち。
剛 「そんな小学生みたいなことしないでください。
光 「あかん。MCしてるとオレがどんどんアカン子になる(笑)。剛 「今度のドラマは「33分探偵」というタイトルで、空き時間は水川あさみちゃんと高橋克実さん、鼻にこよりを突っ込んで最初に「…っくしょい!」ってなった人が負けっていうゲームをしたりしてます。このドラマはアレですよ。かなり金田一をパクってるな。
光 「パクってるって(笑)。
剛 「キメ台詞があるんですよ。「この事件…」でその場にいる人の顔のカットががデーンデーンデーンデーンって入って、「俺が33分もたせてやる!」って。でねえ、現場から移動するんですけど、その移動手段がスケボーだったりするんですよ。普通にタクシーだったり。
光 「かなりふざけてるよね。その割に主題歌すごいカッコ良くできちゃったけど、いいのかな(笑)?
M07 Secret Code■ 「知らない曲だとどうしてもじっと聞き入ってしまいますけど、そうではなくて、皆なんとなくわかった感じになって、ノリながら聴いてください」というKinKiさんからのアドバイスがありーの、でこの曲。シングルとしては初挑戦のビッグバンドジャズな感じだそうで。テンポも速くてノリがいい。久々の堂島孝平曲かー。流石に押さえるところは押さえてある。結構憶えやすいです。でも皆結構じっとしてたような。■ この曲の前のMC中にKinKiさんは赤ジャケット脱いで、2人ともシルバー(グレー?)のジレに。今回の衣装のテーマは、剛さん的には「七分袖」でしょうけど、見てるとなんか「金と銀に、挿し色赤」って感じでした。
M08 lOve in the φ■ 突然冬コンにタイムスリップ。冬コンに来れなかった人には嬉しかったんじゃないかな。オープニングのエクステンドされた長い前奏から再現です。ビジョンには大きなキラキラした「φ」。しかし流石にあの「φ」のカタチしたステージまでは再現できるまい、と思ってたら、正面ステージの真ん中がおっきく円形にせり上がってきました。かなり雰囲気出てた。■ 衣装は黒・銀系のスーツかな。冬コンのオープニングのツナギはかなり着膨れしてましたから、その分冬コンよりもダンスがカッコよく見えたー。曲も改めてズバ抜けてイイと思いました。
M09 Natural Thang■ 「since1997」のイントロが流れ、「lOve in the φ」からの冬コンつながり…とみせかけての「Natural Thang」!思わず「ギャー!」と叫んだオレです。「since…」は間奏部分でもシャッフルで入ってきたりしてました。■ 確か「φ」が出た時、KinKiさんは米倉利紀の起用について、「別に意識したつもりはない」なんて言ってましたけど。ライブでこういう風な取り上げ方をするってことは、やっぱ意識してるってことだよねえ。KinKiさんはそういうことわざわざ言うのは野暮だと思ってるのかなあ。とにかくこのフィーチャーの仕方はすごく嬉しかったです。林田健司も最近テレビ番組のタイアップなんか取ってることだし、米倉も頑張って欲しい。■ ライブではかなり久々に聴くはずなんですけど、驚くほど剛さんの歌の印象は変わりませんでしたね。
M10 月光■ ここまで、KinKiさんはほっとんど踊りっぱなし。勿論この曲も振り付けアリです。発表当初と同じ振り付けだったと思います。ここまでで振り付けがないのは「愛のかたまり」「永遠に」「Secret Code」のみ。流石に剛さんバテ気味。■ 最後の「yeah yeah yeah」のハモリまできちんとやったのって、実は久々?
Intermission■ 暗転し、正面ビジョンには「ジェットコースター・ロマンス」のPVが流れ始めます。しかし曲は流れず、KinKiさん語り下ろしのアテレコが流れます。光一さんは何故か「社長」という設定。いやオレもこのPV見たとき勝手に「社長」って呼んでたわー(笑)。■ 光一社長は剛くんとのバカンスにウキウキ。社長との約束に遅れないように走る剛社員。とりあえず走りながら服を脱いで準備を整えてみる。・・・一体何の準備なのだ。いや温泉に入る準備なのだけれども(笑)。着いた先はどう見ても沖縄の海なんですが、「鬼怒川温泉」という設定らしい。はしゃぎすぎて湯あたりして寝込む2人。そして夢オチ。ってオチてへんがな。突っ込みどころありすぎな設定ですがな。何ですか「剛君とのバカンス」って。つーか光一社長は間違いなく某芸能プロダクション社長ですよね?
M11 ジェットコースター・ロマンス
■ そんな腐女子仕様の前フリから、「ジェットコースター・ロマンス」が♪ピーピピッピッピー、と陽気なホイッスルで始まります。KinKiさんはというと、2台の大きな透明のムービングステージに、右・光一さん、左・剛さんが搭乗し、アリーナの頭上を前から後ろへと通過していきます。この日初めてKinKiさんが正面ステージを離れて客の近くに来たこと、それからやはり前フリがかなりきいたんでしょう。初日ではここが最高の盛り上がりを呈しました。しかもフルコーラス歌うとは思いませんでしたね。アリーナ中盤にさしかかったぐらいで2コーラス目に入りました。
■ ここからの光一さんの衣装素敵でした。白地に黒っぽいチェックの半袖シャツ(流行っぽくてカワイイ)を羽織って、インナーはタンクトップ、下はジーンズなんですけど。オープニングは「総督」でしたからね。ドレスダウンした感じが新鮮(いや本来は総督ズキなんですけど)。かつ爽やかでした。剛さんは白基調のガラシャツに黒いジレ、下はカーキっぽいジャージパンツでした。
M12 フラワー■ アリーナ最後列とスタンド最前列の間に作られた後方ステージに到着。するとこのステージの左右に備え付けてある、タワーのように上に伸びるリフター(1人乗り)に、KinKiさんがそれぞれ乗って上にせり上がっていきます。下からはカラフルな紙吹雪がこれでもかと吹き上げ、とてもハッピーな雰囲気。客席も横振り。でも歌はキー下げてたなあ…。
そのまま後方ステージでMCその2です。
光 「アレ(ジェロマのアテレコ)ねー、当時のディレクターに絶対怒られるで。
剛 「アレもそのうち変えていきますからね。光 「次にやる曲は『たよりにしてまっせ』という曲なんですが。ジャニーさんに最初に聴かされた時の曲を未だによう覚えてるわ。『コレいい曲なんだよ、服部良一先生の名曲なんだよ』って言われて。聴いてみたら、♪スッチャラスチャララ・・・って。
剛 「音が薄いねんな原曲は。あれは笠木シヅ子さんが歌うからええんよな。このアレンジのままで歌うんやろか?とかすごい考えた。
光 「ライブではロックバージョンとかで歌ったりしてますけど、今日は当時の振り付けをそのまま踊ってみようと思います。これ今やるとかなりハードだよね?
「TELL ME」の振り付けとかもかなりハードだと思う。
剛 「今では考えられないですね。
光 「こういう感じの振りとか、当時流行ってた感じで今やると恥ずかしいとこもあるけど。これの練習してたらダンサーが「踊りたい!」ゆうてた(笑)。だから、今日は思いっきりやりますよ。・・・ちょっと俺だけってのやめてくれよ?!オマエだけなんかファーっとしてんのは。
剛 「やりますよ。
光 「これ初めてテレビでやったとき、BSやったかな。中居君と香取君と草薙君がバックについてくれたんだよね。
剛 「ありがたいことですよね。
光 「でもお客さんに「あっはっは!(高笑い)」って笑われちゃったんだよね。だから久々に見る人は懐かしく、初めて見る人は「…あっはっは!」と笑いながら見てください。剛 「今ドラマやってるんで、ここまでの振り付けとか全部家でビデオで憶えてきてますからね。「いやー、今回のライブもええ感じになりそうやな」、とか言ったところでソファーとかしかないから。……ここがわからへんねん。
光 「そこが気になるねんなー。
特に「せーの」とか言うわけでもなく、2人で同じところを何回もおさらいします。激ツボ。
剛 「いいわ。オレ。間違えます。
諦めた模様(笑)。
M13 たよりにしてまっせ■ 思いっきりダンスメイン。あー、「Kissした?SMAP」のエンディングが思い出される。2人とも必死こいてやってたけど、光一さんの必死さが突出しすぎてたもんで、剛さんが普通にやってるように見えました。
M14 このまま手をつないで■ 後方ステージから、外周を回る小さなムービングステージに左右1人ずつ乗って、正面ステージへと戻ってきます。■ それにしてもこの曲、前奏が3小節ぐらいしかないのに…あの超絶振り付けの直後にはあまりに不向きではないだろうか。そのせいかどうかはわからんが、KinKiさんの歌声は「B album」に比べてかなり様変わりした感じに聞こえた。爽やかじゃなかった(笑)。剛さんは歌詞間違えてたしなー。
正面ステージに戻ってきてMCその3です。ここで剛さんは帽子をとったんだったかな。剛 「「たよりにしてまっせ」の振付けをしたのは、確か4月10日なんですよね。
光 「そうだっけ?
剛 「さだまさしの誕生日も4月10日ですね。
光 「ウン。でもそれはコンサートに全然関係ないよね。
剛 「ポール・マッカートニーがビートルズ解散を発表したのも4月10日ですね。
光 「ウン。それもコンサートには全然関係ないね。光 「一つ君に言っておきたいことがある。オレは便器じゃない(笑)。
ストレートな前フリ。
剛 「なははっ(笑)。『堂本兄弟』見てくれた方はわかると思うんですけど。トイレ済ませたはずなのに、アレ?なんかムズムズしてるなあ、って時あるでしょ?なんかエレベーターの中でもどんどんトイレしたくなっちゃって、家の前でも鍵が焦ってうまく入らへん、みたいな。で(玄関開けるなりトイレの便器のふたを跳ね上げていたす)、こうですよ。
いやー、何度見ても剛さんと光一さんのタイミングが絶妙。
光 「だからオレは便器じゃねえって。
剛 「今、便器をやらせたら光一さんの右に出るものはいませんよ。
光 「そお?そんならええか(笑)。
チョロいな光一さん・・・。光 「オレ、今までのコンサートの中で今が一番疲れてる(笑)。だって、この(しゃがんで後ろに両手をついて片足を挙げる)キックをここ(後ろに足を入れて立ち上がる)に戻すんだよ?
剛 「これで何回も膝やったなーって、やりながら思い出した。
光 「こういう振りもあったよな(向かい合って互いの肩に手を置き、互いの腕の下を抜けるや両手を掲げたまま膝でシャーっと床を滑ってゆく)。
剛 「そんなのを短パンとかでやらされてんで?どんだけ膝が熱いと思てんねん。発電できるぐらいの摩擦熱ですよ。
光 「斬新やな(笑)。
剛 「今さ、こんな振り付けされてもさ、さらっと「…違うのでいこう」って言うよな(笑)。剛 「「このまま手をつないで」の歌詞、飛んでもうたやないか。♪雨の音が…、を、♪指先へと…ふふーんふふふふふふーん、って歌ってもうた。あれだけハードだと、雨の音か指先かわからんくなるわ。
別に誰も責めてはいないんですけど、剛さんは自分のミスを認めるのにかなり抵抗があるようで、何故か逆切れ風。
光 「大丈夫。俺はしょっちゅう歌詞飛んでるから(笑)。
「大丈夫」じゃねー(笑)。
剛 「こないだのコンサートでだったか、途中で歌詞飛んで「…わっかんねえ」って客にマイク向けてたでしょ。アレはなくないか?
光 「僕も…ホントは人前苦手なんですよ?緊張しいなんです。でも、お客さんの前に立つ時はスイッチをバーン入れるんです。そうするとバーンって全部飛んでまうんですよね。
剛 「いやいや、そこはバーン入れてもぐーっと抑えていきましょうよ。
光一さんはテンションを意識的に「上げる」人。剛さんは自然に任せて「上がる」人。だから光一さんは「プロ」、剛さんは「天才」なんて捉え方をしてたんですけど。光一さんはスイッチを入れた後は意識が飛んじゃうんですね。確かにライブの後半になると「忘我」になってくる感じは見てても良くわかる。でも剛さんはあくまで意識持ったまま、歌にどこまでも陶酔していけるんだよね。そういう点では、光一さんが「天才」、剛さんは「プロ」ってな感じもする。光 「1つ提案があります。…『たよりにしてまっせ』の後、1回MC入れようか?
剛 「・・・いや(笑)、僕はいいんですけど、光一さんって構成する時、詰めたがりじゃないですか。
光 「ウン。
剛 「衣装替えとかも、「俺は1分でできる」って。でも俺は1分半欲しいから、「1分半で」って言うたら、「じゃあしゃあないな」…ってぐらいの人じゃないですか。それが「1回MC入れよか?」って(笑)。そこは休みたいんや?
光 「ウン(笑)。
剛 「だったら、前にMCをしないで、「たよりにしてまっせ」を踊ってから、「いやー、懐かしい振り付けでしたね」とか、そういうもってき方でもいいんじゃないですか?俺はドラマで忙しかったから、あんまり口出しせんとこと思ってましたけど。
光 「いや、ココで決めんのやめよう。楽屋で話そ(笑)。ココで決めることちゃうわ。光 「じゃあ、明日は「たよりにしてまっせ」の後、バク転をやります。
剛 「じゃあ俺は、片手ロンダートやりますよ。
歓声が上がります。
光 「ロンダートって別にそんなすごい技じゃないですよ?
剛 「やったろか?
クルッと。すごいバネだよねー。
光 「ただ、剛さんのロンダートはすごいキレイなの。だからそのまま首を返して、ぐっとやればバク転になるんですよ。
剛 「でも前に、Mステのリハ室で補助つきでやったとき、一度首から落ちてん。それ以来もうアカンわ。
光 「首をがっと、ぐっとやればできるって!
擬音がなんとも関西人(笑)。
剛 「絶対嫌やわ(笑)。なんで初日で。もしやって腕が折れたらこれからのツアー、オレはずっとこう(腕を折り曲げて固定)ですよ。反対側の手は振ったりしたいから、こっちにマイク固定して。
光 「今回のツアーは長いから、怪我だけは絶対しないようにって言われてるんでした。光 「ほんとあっついんでね、皆さん脱いじゃっていいですからね。
剛 「・・・・・・俺は最後に脱ぎますよ。
光 「変態や。マイク通した変態や(笑)。
まさかこの約束を果たしてくれるとは思ってませんでした。剛 「「33分探偵」はねえ、もうみんな寝てないからオカシイんですよ。こないだなんか、小道具の子が僕んところに来て、「さっきの撮影で使ったメガネ、1話じゃなくて2話のだったんです」って。
光 「ドラマの現場ではそれって大変なことだよね。
剛 「つながりってのがありますからね。だからとにかく監督に言ってみたら、「あ、大丈夫っすよー」って。どうしたと思います?移動中の映像にカブせて、「鑑識で情報を得た俺は、情報屋へと向かった。そしていろんな意味もあり、とりあえずメガネを変えた」って台詞を入れたんです。
光 「(笑)
剛 「カチンコってあるでしょ。普通「本番、用意、バチーン!」って音がでるんですけど、こないだなんて「本番、用意、ファサッ」って音しか出ないんです。ウエハースかと思いました。
光 「みんな寝てないからね。これ実話なんだけど、ドラマの時、「本番10秒前、9、8、7、6、3…」って。「どんだけとばすねん!」ってスタッフさんがいた。剛 「あのさあ、バンドやってる友達がさ、・・・ちょっとマイク持ってて。
剛さんは転がしに腰掛けてドラムセットに座ってる感じ。そのドラマーのスタンドマイクを光一さんにやらせます。
光 「オレ、便器になったりマイクスタンドになったり・・・。まあ喜んでやるけれども。
剛さんが喋ろうとするとふっとマイクを上にあげる、というのを2回ぐらいやる光一さん。
光 「今スタンドの人にはすごいわかりにくいことしてるよね(笑)。
剛 「お前が動かすからやないか。でさ、そのバンドのドラマーがすごい緊張しちゃって、曲の入りをね、「ワン、ツー、ワン、ツー、スリッフォー!」って言っちゃったんだって。
光 「それは入れない(笑)。
スリー、フォーの間隔がすっごい詰まっちゃったのね。「堂本兄弟」でも喋ってたネタ。
剛 「なんかタトゥーとかいっぱい入ったいかつい人やねんで?それが「ワンツースリフォー!」
光 「それホンマおもろいよなあ。俺それで飯何杯も食えるわ。
音楽コントに弱いもんでオレも涙出るまで笑った。その後、本物のドラムセットのところに行ってまで再現してた。おバカな2人。光 「あのさあ、女の振り付けの先生でいたよな。「じゃあまず曲流す前にカウントで通してみまーす」って言っているのに、「ワンエン、ツーエン、ザザザ、ザザザン、ザザザザ」って。
剛 「ザザザって、なぜその言葉なのか(笑)。
光 「絶対カウントの方がわかりやすいのに。あとさ、Mステの振り付けの先生が・・・
剛 「じゃあそれオレが先生やるわ。こういうステップ(ボックスの難しいヤツみたいなん)があんねんな。それを「ワンエン、ツーエン、スリーエン…じゃあオンビートでやってみまーす。…ワンエンツーエンスリエンフォーエン(4倍速)」・・・絶対できひん!剛さんがズボンの中に手を入れてごそごそしています。
光 「コンサート中にまさぐるな。
剛 「ステージ上でまさぐりませんよ。シャツの裾を入れてただけです。剛 「これからバラードを歌いますからね。皆、失神するかもしれへんな。これまでで一番いい歌を歌いますよ。でも、リハーサルの方がいい声出てたなあ。
光 「そういうもんですよ。
剛 「そういうもんなんですか(笑)?
光 「でも、いいんです。皆さんにとってはここが全てですからね。でも、リハの時、自分達の曲なんだけど改めていい曲多いなあと思った。なんか聴いててワクワクしましたよ。
剛 「この曲を聴いてた頃のこととか思い出しながら聴いてもらいたいですね。「あの頃ワタシ、片想いだった…」とかね。……アレ?今誰とも目が合わんなあ。「そうそう」みたいなんが全然ないんですけど。皆ごっつい手すりのあたりを見てましたね。もしかしてそういう思い出あんまりありませんか?
はい、ありません(笑)。
M15 青の時代
M16 to Heart
M17 薄荷キャンディー■ バラード3連発。2人ともカジュアルな衣装だったのが、歌前にちゃんとダーク系のジャケットを羽織るところがなんつーか、オトナやなあと思いましたね。「青の時代」は全編ユニゾンではなく、パート割り振って歌ってたかな。「To Heart」はCHOKKAKUアレンジの巧みさに唸った。アニバコンの時も思ったけど、ライブでやるとかなりクるよなー。■ そういえばここいらへんのバラードの時、照明からのピンスポがなくって(あってもごく軽いヤツ)左右からの照明だけだったので、KinKiさんの表情の陰影がまるで映画かドラマのようでした。またそれを押さえるライブカメラの映像がすごい凝ってたんだよなー。堤監督バリに余白を入れたフレーミングを多用したりして、リアルタイムにキメてる映像とは思えませんでした。いい仕事。
intermission■ KinKiさんが衣装替え&スタンバイのために引っ込み、インストのシングルメドレー。扇形ビジョン全面を使ってシングルタイトルがどんどん流れてきて、バンドさんが演奏し、ダンサーさんが踊る。・・・インターミッションなんですから仕方ないんですけど、ちょっとダレた。バラエティ・ショウって感じで演出もダサめだし。これがKinKiさんによるバンドメンバー紹介だったら気にならない演出なんでしょうけど、KinKiさん不在でこのテイストはキツイ。じゃあ何でつなぐのかと言われてもわからないのですがね。
M18 kissからはじまるミステリー■ 大階段が再び降りてきて、オープニングの登場時と同様にKinKiさんが最上段に登場します。衣装はやっぱり白スーツ上下!剛さんがインナーが赤のラメベスト、光一さんはゴールドベスト。剛さんの赤ベストは冬コンに引き続きだよねえ。カワイイ。■ 最上段のスペースに立ったままワンコーラス歌います。微妙に振付アリ…だったような。よく憶えていないんですけど、あんなに高い&狭いところなのになんかじっとしてなかったなという印象がある。そうそう、間奏の時に、剛さんがジャケット脱ぎかけて・・・やめる、続いて光一さんも脱ぎかけて・・・やめる、みたいな動作を地味にやってて2人で苦笑していた。ワタシ、あそこはフリーダンスなんだけど高い&狭いなもんで動くに動けなかったのかと勝手に思ってたんですが。別にそういうわけでもなかったのかな。■ 大サビのあたりから階段を降りてきて、最後はステージでエンド。・・・だったんですが、22日はこの曲自体カット。階段からの登場もなくなりました。確かに階段からの登場2回はカブってたかもね。
M19 ビロードの闇
M20 涙、ひとひら■ 「ビロードの闇」が年々好きになっていくのはオレだけでしょうか。この曲のダンスの時のKinKiさんの気合いの入りようったら、ホント見てて小気味良いです。今までは光一さんメインで見てたんですけど、今回は剛さんに目がいったなあ。片手を挙げてくるくるくるーっと回るとことか、らしくないジャズダンス系の振付に逆にヤラレました。
■ さらに「涙、ひとひら」ですよ。この曲ってライブでは前回の冬コンで初めて登場したわけですけど、なんかもう最初っから盛り上がり曲としての存在感がありました。大好きだ。ワタシの中ではかつての「雨メロ」とか、既にしてそういう位置づけにある曲です。ちなみに2曲ともワンコーラスのみで短かったです。
M21 全部だきしめて■ ホーンズさんも入ってより華やかな「全抱き」。今回は結局1曲もギター弾かなかったなあ。ビジョンにもド派手な「KinKi Kids」という文字や2人のライブ映像が写ったりしてました。2人ともこの曲の時に白ジャケットを脱いだと思います。
M22 永遠のBLOODS
M23 ボクの背中には羽根がある
M24 Anniversary■ 「永遠のBLOODS」で左右展開し、そのまま小さなムービングステージで外周周り。このせいぜい2メートル四方ぐらいの小さな黒いムービングステージ、スタンドの上からみたら、足許の隅に歌詞カードがビッチリ貼ってありました。4枚。黒字に蛍光緑の文字で。でもKinKiさんは外周周りの時に足許なんて見るわけもなく、ずーっと上を向きっぱなし。だから「このまま手をつないで」が2人ともボロボロだったのね(笑)。「永遠のBLOODS」は完璧でしたけど。■ 後方ステージに到着すると、「ボク羽根」へ。「フラワー」の時と同様のリフターにKinKiさんが搭乗すると、白い羽が大量に舞い散ります。その間下のステージではダンサーさんがKinKiの代わりにオリジナルの振付を踊ってくれてました。あとよく憶えてないんですけど、ここいらへんでは剛さんはクリーム色に近い金ジャケット(スタンドカラーです)、光一さんはもっと暗めの金色ジャケットを上に羽織ってるんですよね。一体いつ着たんだったか。■ 「Anniversary」を歌いながら、透明の大きなムービングステージにのって正面ステージへ。これはフルコーラス歌いました。この曲が始まるとファンはじっとしてしまいますね。ホントに皆聴き入っている様子がアリアリと伝わってきます。ビジョンには星空というか銀河の映像が写ってるんですが、大サビ前とかはビッグバン起こりまくり!みたいな映像でなかなか感動的でした。■ それにしても、M19からM24までの流れが豪華すぎて、逆に山場がわかりづらい感じもしましたね。だって全てがハイライトなんだもん。それこそ贅沢な悩みというものなんでしょう。冬コンでは、例えば「銀色 暗号」であったりとか、そこにスパッとスポットを当てようって意図があると思うんですけど、今回はコンセプチュアルじゃない分、「この曲!」みたいにして絞るのが難しかったのかな。
M25 愛のかたまり■ ちょっとご挨拶があって、ピアノ1本でワンコーラスはバラード調に。途中からフルバンドで感動的に。でも1回のコンサートに「愛のかたまり」2回はやりすぎなんでないだろうか。っていうかこの曲KinKiさんどんだけ好きなんですか(笑)。「自分たちが考えるKinKi Kidsと、ファンが考えるKinKi Kidsには、寸分の差もないと思ってる」とパンフレットで光一さんだかが言ってましたけど、こと「愛のかたまり」に関しては、KinKiさんが考えるファンの好き度よりも実際のファンの好き度の方が劣るんではないかしら。っていうかKinKiさん自身の好き度がそれを上回っているんだと思います。まあ、そんなところもツボなんですけどね・・・。■ 最後は大階段をKinKiさんがゆっくりと上がっていって本編終了でした。
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E02 もう君以外愛せない■ ナイリバでバンドさん紹介。葛Gいなかったね・・・。サックスはTHE THRILLのYUKARIEさんだったような?あんな女性テナーサックス奏者は日本に2人といないので多分そうでしょう。あとは「タモリ倶楽部鉄道部」でもお馴染みの原田喧太(芳雄ジュニア)さんと、お馴染みの下神さんぐらいしかわからんかった。最後はバンマス・建さんから「KinKi Kids!」とご紹介があり、2人は例の腕抜けダンスをやってました。そんで最後剛さんが光一さんに飛びついたんだったかなあ?光一さん、受け止め切れず、すぐバランスを崩していたような。最後は剛さんがジャンプしてシメ!でした。■ 「もう君以外愛せない」は「僕たちとファンの皆さんを表したような曲」との光一さんの口上あり。アンコールというよりも本編ラストって感じの外せない位置づけに置かれてますね。個人的には本編はしっとりと。アンコールはわーわーやったまま終わりたいんだが。なんでM25に「もう君…」ではダメなのか。
E03 Secret Code■ 21日は初日ということもあり、アンコール終わった時点で客はもうお帰りモード。アンコールの声は正直まばらでした。それなのに割と早めにKinKiさんが出てきたからビックリ。いや、ビックリしたというよりも反省した。KinKiさんがこんなにも気合い入ってるのに、Wアンコールも要求しないでほんとゴメンナサイ!って思ったね。■ 最後、剛さんは最前列のヤロー達にタオルを投げてました。色紙もぽいっとあげてたかも。それを見た光一さん、突然剛さんの腰をつかんで持ち上げようとします。
剛 「何すんねん!」
光 「いや、剛を投げ入れようと思って」
■ それって究極のファンサービス。
とりあえずとりあえず。以上。