広島グリーンアリーナはKinKi youコン以来。会場のセッティングは仙台と同じ、スタンドの片面を潰した横長セッティング。ですが、グリーンアリーナはスタンドが360度ぐるっとありますので、座席数はそれでもかなり多く感じました。28日はステージのど正面…ではありましたが、スタンドの最後列。29日は上手側のスタンドの真ん中ぐらいのとこでした。結局、アリーナでしかも良席は神戸だけだったなー。
M01 ENDLICHERI☆ENDLICHERI
今回のバンドさんは、2日間とも新潟と全く同じメンバー…と思いきや、最終日のみ、ベースは種子田健さんに代えて鈴木渉くんが登場しました。いやー、ワタル、愛されてるねえ。エロイねえ。エハラマサヒロだねえ(笑)。個人的にはもう1回だけ土屋公平師匠のギターとと屋敷さんのドラムが聴きたかったなあ。…オレ、贅沢に慣れすぎ?
そしてキーボードには十川さんの代わりではなく、純増で柿崎洋一郎さんが参加されてました。2日間とも。キーボードというかアナログシンセでの色づけ専門みたいな感じでしたが。かなりファンク色は強まったと思います。柿崎さんはKinKiの「Funky
Party」(久保田利伸提供曲)の編曲もやったことあるんですね。知られざるつながり。最近は東方神起のツアーバンマスなんかをやってらっしゃるみたいです。
M02 Let's get FUNKASY!!!
「ケリーーーーーーーーー!!!」というsankakuのイントロデュースとともに火柱が上がり、剛さんがセンターに登場。P-FUNKサインを掲げてそのまま30秒間ぐらいは静止してます。歓声を浴びながら。MJの5分間には及びもしませんが、あれぐらいたっぷり間をもたせることができるってのはなかなかスゴイ。なんだかんだいったってアンタ芸能界向いてるよ!
28日は赤いチェックのガウンを着て登場。中は他会場でも見た赤・黄・緑のモザイク柄のような半袖シャツ、下はカラフルな線でペイントが入った丈短めの白いパンツ、オレンジの靴下に黄色いブーツ。剛さんがステージで白いスニーカー以外のものを履いているのを久々に見た気がする。「冬」ってことかしら。
29日は、渋めの色のアフリカンなテクスチャーの布を肩からかけたスタイル。中は薬師寺とかでも着てた花柄のベスト。パンツは黒系のハカマのようにワイドなやつ。靴は同じ黄色いブーツだった。2日間ともすごいオシャレだったけど、最終日は特にキアイ入った感じでした。
M03 White DRAGON
「White DRAGON」前のフリーギターは明らかに長くなってた。だんだんtankを思い出してきましたよ。しかも、キュイーーーーーンというあの高音は、どうやら剛さんの自作のエフェクターによるもののようです。コレ使いたかったんだね…。
「White DRAGON」ってそんなに好きな曲じゃなかったんですけど、今回のツアーで結構好きになった。繰り返しのサビ前の、演奏がアホのように盛り上がるところがタマラナイ。剛さんは2コーラス目の、♪おとせ真ん中へと……という歌詞のところで、マイクの前で右手中指を左手で作った穴の中に突っ込み。繰り返しのサビでちょっと演奏が静かになるところでは、マイクを通して、♪何も救おうとしていない……(CHU!)と音をたててエアーキッス。なぜかこの2つは確実にお約束になりましたね。
M04 (ベースセッション〜スティーブドラム缶ソロ)
M05 傷の上には赤いBLOOD
M06 闇喰いWind
「傷の上…」では、神戸でやってたあの“どわ〜ん”アクションはその後見ることはなかったんですが。間奏で皆がジャンプするところでは、「All right?!(いくよ?!)」とアオりつつ、一緒に跳んでくれてました。アウトロ(エンディング)のギターがポロロロ〜ンと鳴るところでは、腰を回して悶えるような仕草もアリ。でもアレは、ギター(竹内さん)がかなりひっぱり気味に弾いて、剛さんをそう仕向けた感じがしたなあ。師匠がギターの時は必ず剛さんはそんなふうにしてたけど、いない時はそうでもなかったからね。
名越さんの「闇喰い…」イントロは愛嬌があるなあ。この曲で剛さんは、横長ステージをマイクコードを持って大きく左右に動きます。移動しながら剛さんの腰がクイッと動くたびに、目の前の客席が「キャーーーーー!!」となるのが面白かったッス。29日のこの間奏のところだったかどうか、定かではないのですが。剛さんがギター弾いてる名越さんに背中合わせになってて聴いてて、間奏明けのところで名越さんの頭をつかんで、頭頂部あたりにキスしてた。剛さん、間違いなくオーラスになるとチュウ病に罹患してます。2年前ぐらいから(笑)。
28日は「傷の上に…」の前でガウンを脱いで、「闇喰い…」の前にサングラスを取ったのだったかな。29日も「闇喰い…」の前にサングラスを外しましたけど、布はずっとかけたままでしたねえ。
MC 11月28日
コレ(サングラス)、Cazalさんでケリーモデルを作ってもらったんです。ここに“Cheri”って入ってる。
正義の色というか、いつも真実を見ていたいということで、赤がいいなって思ってたんですけど、
ただの赤じゃ面白くないから、「鳥居の赤がいい」って言ったら皆さんキョトンとしてましたね。
ボクにとっては、生まれたときからお寺とか神社とかが近くにあったので、当たり前の感覚なんですが。
発注したのよりバンドが2cm短く出てきたんですよね。でも髪切ったんで丁度良かったです。
髪もこれツーブロックというか、スリーブロックぐらいになってて。「弥勒ヘアー」と呼んでます。
※ 「24CH△NNEL」を見てないもんで、Cazalの話は全然知りませんでしたが、これまでライブで着用してたのと色以外はあんま違いがわかんなんなかった。最後列だったもんで。
よく、「こんな歳でコンサートに行って、迷惑じゃないかしら」とか言われる方もいるんですけど。
最近僕は、自分のまわりに集まって来てくれる人に対して、この人は嫌、この人はいい、って選ぶことをしないというか。
いい意味でほんとにどうでもよくて。
この人が来たってことは、何かのご縁があるということだから、それを大切にしたいと思ってます。
「こういう子供がいたらええな」とか「こういう孫がいたらええな」って思ってくださるんであれば、それでいいし。
夢とか現実逃避とかを歌うエンターテイメントはもう、古いと思います。
現実があるからこそ、愛や、希望を歌っていきたい。
うちの事務所のトップのJ氏は、「ユー、変化球投げちゃいなよ」って言ってくれてます。
君の前にはその変化球を受け止めてくれる人たちがいるから、って。
なかなかこういうカッコでこういうとこに立ってるというのが、ありえない環境にいますからね。
このところお偉方とも話を始めていますが、来年はうまくいけば面白いことができると思います。
奈良も遷都1300年ということでいろいろお話もいただいてますし。
今日の午前中、宮島に行って来たんですよ。スティーブと。10時ぐらいには着いてたんちゃうかな。
鳥居のさらに奥の方に滝があるというので行ってみたら、「…滝、か?」みたいな滝があって。
でも奥の方には寺がすごく沢山あるんですよ。ありとあらゆる仏さんがいました。
そういう“THE 仏教”ってところに、ミニチュア・ダックスを連れてお参りに来てる人がいまして。
「○×△☆□◇…」って聴こえてくるお経に合わせて、「○×△☆□◇…」「ワン!」「○×△☆□◇…」「ワンワン!」と(笑)。
鳴き声が裏で入ったりオンタイムで入ったりして、めっちゃおもろかったです。
おみくじをひいたんですけど、そんなにいいことが書いてなくて……。
「待ち人」ぐらいええことが書いてあるかと思ったんですが。「来たらず」とハッキリ書いてありました。
普通は枝に結ぶんですけど、ふと見たら池でカメムシが溺れていたので、そのおみくじで救出に成功しました。
このカッコのままで行ったんで、すごい目立ってたみたいで。宮島でも何人かに「これからライブ行きます」って言われました。
でもなぜかみんな、最後に「後でねー」って言うんですよ(笑)。
明らかに僕のファンやろって人は格好でわかりますね。紫着てるか、ベレーかぶってるか(笑)。僕もベレーかぶってたし。
でも地図見るのに一生懸命で気づいてへん人もいたね。プライベートだから、そっとしておいてくれたのかもしれません。
いろんな人に言われるんです。「剛くんのファンには徳がある、だから剛くんには人徳がある」って。
奈良のカフェの人とかにも言われました。ファンの方がお店を訪れて、僕の話をいろいろしていくそうなんですよ。
でも、「誰も剛くんを独り占めにしようなんて考えてなくて、皆で剛くんのことを愛そうとしてる」って。
宮島には路面電車で行きました。でも「広電電車」っておかしない?「広電」でええやんなあ。
あとフェリーについてる「歓迎」っていう旗がボロボロで、スティーブと「すごいクリエイションだね」って言ってたんですけど。
路面電車に乗ってる時、対面にカップルが座ってたんです。「あれ堂本剛じゃね?」って気づいたふうで。
さらに僕がサングラス取ったり、ガウン脱いだりしてったんで、明らかにそうだってわかったと思うんですけど。
でも僕らそんなに驚きませーん、みたいな感じで。そのうちパンを食べ出したんですよ。男が3個、女の子が2個ぐらい。
そんでふと見たら2人して寝てましたわ。食べてすぐ寝るって(笑)。
ここらへん(横の方)に立ってた女子高生は、近くにいる女子高生とずっとメールで会話してましたね。
目が合ったんで、「どうも」ぐらい言ってきたら何か喋ろうかなと思ってたのに。
※ 剛さんはNHK総合「鶴瓶の家族に乾杯!」とかに出るべきだと思う。
ホテルにウェルカムフルーツみたいなのがあったので、その中のみかんをポケットに入れて持ってったんです。
だから、宮島でお参りしたときに、上で食べて、下の売店でもみじまんじゅうとかを買おうとしたとき、
みかんの皮がポケットから落ちたんですよ。そしたら売店の人が「それ鹿が食べますよ」って言うんです。
あげたらめっちゃ食べてました。
奈良のあたりはね、修学旅行は広島か長崎ってとこが多くて、僕は広島だったんです。
宮島に行って、そのまま泊まって。とにかく宮島の鹿は脚力がすごいというのが僕の印象でした。
もみじまんじゅう食べましたよ。クリームが入ってるやつとか、梨とかレモンとか、いろいろすごいことになってますよね。
でも「フルーツ」ってのはどうなんだと思いました(笑)。
MC 11月29日
音楽がどうしてもやりたかったわけではないんです。
自分が表現したいもの、を一番手っ取り早く形にできる手段が音楽だったというだけで。
いろんな表現方法で自分からあふれ出るものが、少しでも皆さんの希望になればと思っています。
でも、僕をアイドルというくくりだけで説明しようとする人もいて……。
インターネットとかを見てると、いろいろ悪いことを書かれたりもしてます。
でも、その中に一つでも勉強になることがあれば、僕は全部受け止めようと思ってるんです。
実際、それで自分の歌が変わったこともありますしね。
別に、是が非でもこの世界(芸能界)にいたいわけではない。
だから、目の前に僕を求めてくれる人がいなくなったら、この世界にいる意味はないと思ってます。
元々ステージに立つのが嫌だった人間ですから。
別にこんな真面目な話をしようと思ってたわけじゃないんですが。
今日の皆さんの感じが、いい意味でレベルが高い気がしたんで。
なんというか、母性本能を感じるというか……(笑)。だから音も今日は全然違います。
本当は毎日同じ演奏をするのが、プロとしてあるべき姿なのかもしれないですけど、
僕はその日その日のお客さんの感じをみて変える(変わる)タイプなので。
皆さんどうか、鹿のような目で見てくださいね。……わかりにくかったですか(笑)。
鹿のように純粋な目で、ステージに立つ僕に嘘があったら、それを見抜いて欲しいんです。
ステージに立つときには、僕はいつでも僕であることができるように。
※ 「私といっしょにいると、ジョンはいつも彼自身です。そして、ジョンがジョンであるということは、私を幸福にします。それこそ、ジョンが私に払うことのできる最高の敬意なのです」というオノ・ヨーコの言葉を思い出した。
僕のいる世界では、企画会議とかで、よ「夢」とか「現実逃避」とかいう言葉が飛び交うんですよ。
でも僕は、昔のことを知って、未来を想像して、今を生きるっていうのが一番いいと思います。
最近お偉いさんとよく話すんです。自分の企画をイラストレーターで資料作って説明したりして。
本当は僕のやることじゃないんですけど、その方がわかりやすいですからね。
※ J事務所では「現実逃避」なんていう言葉が企画会議で飛び交うのか。それも世の中ではめっちゃ特殊な環境だよな。それにしてもプレゼンといったらPower
Pointなんじゃないの?
「傷の上には赤いBLOOD」という曲は、テレビのドキュメンタリーがきっかけになってできた曲です。
リストカットの女の子が出てて、「生きる実感を得るためにリストカットをやってる」って言ってたんですよね。
僕はリストカットはしてないけれども、一度本当に死にたいと思ったことがあったから、
そういう人たちが生きてて良かったと思えるような曲を作りたいと思ったんです。
それから「Coward」は、母の看護をしながら作ったアルバムで、命というものについて改めて考えた時期でした。
次に「ソメイヨシノ」という曲を歌いますが、母と一緒に毎年桜を見ているんですね。
こないだも、母は「剛と千本桜を見れたことを思い出すだけで泣けてくる」と、電話口で泣いてました。
本当にね…大切な人に、その想いを素直に伝えてあげてください。
いつか、伝えたくても伝えることができなくなる日がくるんですから。
M07 ソメイヨシノ
相変わらず桜の花びらが舞うビジョンの映像が綺麗だったんですが、カメラワークにますます磨きがかかったなあと思いました。今、リアルタイムで行われている撮影&スイッチングだとは思えないほど凝った構図が頻出。この曲のみならず。ただ29日は上手側のビジョンが調子悪くて、たまに画面の縦6分の1ぐらいが真っ黒になったりしてた。こういう消え方するってことはやっぱりLEDなんだな。
M08 Love is the key
M09 (発破コント)
M10 Blue Berry
M11 Chance comes knocking.
発破コントで失意の剛さんを慰める竹内さん。演技下手っ(笑)。いい人だ。28日は最後のショボ発破がタイミングすら合わず、驚愕しました。
「Blue Berry」のカウントジャンプ。29日は、剛さんはビートを刻みながら、肩からかけた布を持って顔を隠したり、出したり。もうそういうアクションがやたら悪戯な感じで。カワイカッタのは言うまでもない。ビートに合わせて、客席に向かって上手から下手までフリーハンドな投げキッスをチュッチュチュッチュやらかしてもいた。それから、バックの演奏がだんだんエスカレートしてきて、それに合わせて剛さんが手を振りかぶって大きく腰をグイ!グイ!と動かしてたところ、勢い余って手で股間を打ち、腰をトントン……みたいなギャグもあり。勿論、ホントはそんなに打ってないんですが(笑)。その時、バンドさんみんながちょっと本気で心配そうに剛さんのほうを注目していたのが、ピュアな感じがしてほほえましかったです。
それにしても、ライブの「Blue Berry」の最後の12小節は、「マジック・アワー」ならぬ「マジック・タイム」とでも名づけたいような時間と空間だよなあ。なんだろうあのキラキラした夢のような12小節間。この時間がもっともっと長く続けばいいのに…といつでも思ってしまいます。
M12 これだけの日を跨いできたのだから
この曲ではいつも、他のところを見る余裕なんて全然なくって、剛さんだけの印象しかこれまではなかったんですけど。28日はド正面最後列だったので、これまでよりもステージ全体が目に入ってきた感じがしました。♪争いに教えられるもの……のところで、照明がぱっと暗くなって、白い光が剛さんだけを照らすところがとっても美しかったですね。別の角度から見たときも、会場の壁にもれるその光の際が七色になっててキレイだった。正面ビジョンに写ってるCGの仏殿の上空には、地上からオーロラのような光がのぼっていく映像になってましたねえ。あのクリエイションも素敵だなあと思いました。
ひととおり歌が終わると、剛さんは延々と続くアウトロをバックに、楽譜にない歌を歌い続けます。特に29日はすごかった。全てを出し切るように座り込んで歌ってる姿。両の腕を広げて、全てを開放して歌ってる姿。剛さんはオーディエンスに対して、ありったけの愛を投げていると思います。真実、ひしひしとそう感じます。ですが、同時に、「僕を必要として」「認めて」「受け入れて」という承認要求をも、ひしひしと感じてしまうんだよねえ。だから嫌だってわけじゃないですよ。むしろ、ワタシなんかは、剛さんのそういうところが気になって惹かれてる。ワタシだけではなく、剛さんに与えられるだけではなくて、与えたい、と思う人たちがこの会場に集まってるってことなんじゃないかなと思うわけです。そういう人たちを表すのに一番近い言葉は、やっぱり“母性”ってことになるんでしょうか。我ながら少々気色悪いですが。
ENCORE

MC 11月28日
このエフェクター(一見空缶のようなエフェクター。床にガムテで貼ってあったのを剥がして見せてくれた)、僕が作ったんですよ。
カンカンで。中の方にある回路は、昔潜水艦で使ってた回路なんです。
竹内君とお店に作りに行って。竹内君はどういうエフェクターが作りたかったんだっけ?
竹内 『アニマルスリー』って名前で、ペダルが3つあって、一つは♪○×△□☆〜〜〜〜パオ〜ン!、ってなる、「象」。
もう一つは、♪○×△□☆〜ニャ〜ニャ〜ニャ〜、って、「猫」。
一つは、♪○×△□☆〜ウォン!ウォン!って「犬」。……ちょっと、ちゃんと聞いてよ!
いや、僕この話8回ぐらい聞いてんねんけど、それでも笑えるってすごいなと(笑)。
僕は「悟り」っていうエフェクターを作ろうと思ってて。
聴いた人が悟りをひらくような、下半身がモヤモヤするようなのを作りたいんです、って店の人に話したんです。
「それは話を詰めていくと面白そうですね」とか言ってくださってたんですけど。竹内君のは「無理ですね」と(笑)。
即答でしたね。さんざん喋った後だっただけに相当おもろかったです。
名越さんも誘ったんですけど、小林武史さんのレコーディングがあったので、来れないと思ってたら、
何を血迷ったか来てくれて(笑)。地下に降りていく店の階段のところで、「抵抗の焦げる匂いがする」って言うんですよ。
普通「抵抗」も知らないし、まして焦げる匂いなんて知らないですよ(笑)。
自分でいろいろ作ってはって、ホントいろんなことを知ってはるんですよ。
名 ちょっと甘い匂いがするんですよ。
もうどこが甘いのかとか全然わかりません(笑)。このエフェクターのハンダ付けとかも自分でやったんですけど、
名越さんは「好きなハンダがあるんですよ」って言うんです。好きなハンダ……なかなかないですよね(笑)。
(ハクション!)サスケさんはクシャミしてるし(笑)。そのへん(ホーンセクション)関西人ばっかりで、ジャングルですよ。
かわ島 僕は違いますよ!
知っとるわ!オマエは北極やろ!……で、かわ島くんはそれ(このライブから金髪になってた)は成功なの?
かわ島 一週間前は成功だったんですけど……
ほらー、飲み会でも言うたやろ?いじられてる時に何か言い返さんと、イジメみたいにしかみえないって。
柿崎さんは広島だけの参加で。どファンクな方ですからね。リハで冷や汗かいてたそうですけど(笑)。
MC 11月29日
いやー、疲れた(笑)!これだけ歌ってたらね、そら疲れますよ。
昨日ライブの後に打ち上げをしたんです。こっちのテーブルは普通の話しててんけど、あっちはまあヒドかったね。
アーミンがさ、「オレ、サンマが……サンマが苦手だったんだけど、彼女がいろんな調理法で出してくれるから、
そのうち好きになっちゃって……うん、サンマうまいよねー」とかって(笑)。自分で結論出さないで相手に委ねてくださいよ。
ほんとねえ、僕はこんなカッコしてるんで奇抜だとか言われますけど、このなかではいっちゃんマトモですよ。
渉も変態やし。サスケさんなんかツアーでいくとこいくとこの川を調べてますからね。釣りするために。
タケちゃんもねえ……でも結婚しましたからね。オレ、タケちゃんは結婚せえへん人や思ってましたからね。
だってさ、ライブの会場で、空き時間に体を焼きながら、「黒人になりてー!」って言ってたんですよ!?
なれへんやろ(笑)。アナタは福井の人でしょ?
アリヤも昨日、投網の話をしてたよね。
ALIYA 遊びじゃなくて、生きるために投網をしてました。漁師さんにちゃんと習って。小学生ぐらいの時。
それを「普通やりますよね投網?」みたいな感じで喋ってくるから(笑)。なかなか人生で投網と出会う機会はないですよ。
TIGER アリヤは聞き間違いがほんと多くて、ライブの前に剛さんがいろいろお話するじゃないですか。
その時、「市議会」なんていう言葉は絶対出てこないと思うんですけど、アリヤは私に
「シギカイ?シギカイ?」とか聞いてくるんです。
ALIYA なんか人の周波数が良く聴こえないんです……。
宇宙人ですか?!まあスティーブは神様ですけどね(笑)。でもそんあアリヤも5歳の子供をちゃんと育ててはるんですからね。
柿崎さんは本番5分前までイビキかいて寝てましたよね。
昨日、打ち上げのシメのところで房原さんがすべってまして。それはいいんですけど、
その後に「アカン、考えてボケてるようではアカン。反射神経でボケな。後でまたふって」とかって言うんですよ(笑)。
それじゃ、ファンの皆さんに一言いいたい人!
※剛さんがバンドさんに無茶ぶり。誰も手は挙げなかったのですが、客席から「ユキオ!」とまさかの名越さんへの無茶ぶり。
名越さんがセンターに来ます。
名越 実は、オレの嫁は広島出身。
※思いがけないカミングアウト(笑)。さらに剛さんが昨日の打ち上げのリベンジということで、房原さんにふります。
房原 じゃあ昨日シメれなかったんで。皆さんお手を拝借!…もみじまんじゅう!
※事故発生(笑)。剛さんはさらにスティーブにふります。
スティーブ この後私に一体何を話せと言うのか。それよりもあと1時間半と言われたにもかかわらず、
どーでもいい話に大分時間をとっているこの状態はいかがなものか。私はもっと演奏がしたい。
今ちょっと事故おきてますから。名越さんで終わればよかったものを、僕が房原さんにふったばかりに…(笑)。
確かに、今日帰るって人はどれぐらいいますか?それを踏まえつつ、できうる限り皆さんと一緒にいたいということで、
これぐらいという時間があるんですけど、もうだいぶ時間を使ってしまいましたね。
アンコールは他会場と同様の4部構成(ソロメドレー→コーラス2人メイン→MCタケのラップ→剛さんの即興曲)。ソロメドレーでは、広島のみ参加の柿崎さんが随分フィーチャーされてた。確かに、トーキング・モジュレーターを使ったソロは新鮮。剛さんが指示して、同じキーボードの十川さんと柿崎さんを交互に演奏させたりしてた。でもなんだか柿崎さんも十川さんも、途中まではあまりはじけてない感じで。遂には演奏が中断しそうになったりして。そういや、柿崎さんはALIYAと掛け合いになったときも(28日)、途中で困惑して中断しそうになってた。でもそんな時には、いつもスティーブのパーカッションが突破口を開いてくれるんですね。この時もそうで、そこから柿崎さんも十川さんも底力を出して演奏をひとしきり盛り上げた感じでした。
ソロメドレーの時は、剛さんは時折マイ・ドラムを叩いてるんですが、スティーブがそのドラムセットにちょっかいをかけて、2人でじゃれながら叩いたり、今度は逆に剛さんがスティーブのセッティングのとこにある銅鑼を叩いて、その音から後続のセッションの面白い流れが生まれたり。なんか剛さんとスティーブの良い関係がすごい見えた感じがしました。でもスティーブに限らず、バンドメンバーはほんと剛さんのことが好きなんだなと思いましたよ。ギターソロの時とか、ステージ上の全員の視線が剛さんに注がれてる。カウントジャンプの時もそう。あまりにも即興的な要素が多いので、剛さんの動向に集中してないと演奏ができない、というのもあるとは思う。けど、あんなにセンターを見てるバンドさんもそうそうない。っていうか嫌ならできませんよ。MCタケのラップの時も、タケちゃんは最大限に剛さんのギターをフィーチャーして、盛り上げようとしてくれてますよね。しかし、ステップ踏みながらの剛さんのギターソロには、またしても客席からの拍手は無しでした……。オ、オレはしましたよ!
28日の最後のアドリブ曲は、♪逃げたりしないさ…、から始まるフレーズが印象的。いろいろなフラストレーションがありながらも、やりたいことを成し遂げようとする意志、みたいなものを曲から感じましたね。29日は、♪君だって本当は愛されたいんだろう?愛なしじゃ生きていけないくせに…、というフレーズがちょっと個人的にぐっさりきました。ぐっさりきて、「そうだよなあ…」と妙に素直に肯定してしまう自分がいて、ちょっと驚いたね。かなり剛さんに教化されてるなと(笑)。
でも、29日は、「美我空」ツアーラストで起きたような奇跡は、起きなかったとオレは思います。アドリブ曲は確かに力入ってましたが、剛さんの歌うメロディラインがバックの演奏にイマイチ合ってなかった。そこを、事前の打ち合わせとか、これまでのお約束をナシにしてまで、バンドさん全員が合わせていくまでのフレキシブルさはなかったね。いや、それは不可能に近い芸当ですよ。だから、大体決まってるのコード進行の中で、それに合う歌を歌っていくってのが、剛さんに与えられた最低限の制約のハズなんです。それを逸脱してでも、剛さんは自分の中から湧き上がってくるものを通した感がありました。んー、でも、剛さん・バンドさん・客席の気持ちがピッタリ合ったときが、一番気持ちいい。でもそんな奇跡は、そうそう起きないのが当たり前なんだよな。
そういう不完全燃焼感があったからかどうかは全然わかりませんが。剛さんはアドリブ曲が一旦終了すると、すぐに舞台袖におうかがいを立てて、「あと5分だけ」ということで再びセッションを開始。客席と、♪higher〜〜〜、なコール&レスポンスなんかも入れつつ、結局15分ぐらいやったんではないでしょうか。全体では4時間15分くらいの超長丁場となりました。純粋に、「楽しい時間を少しでも長く過ごしたい」という剛さんの思いから出た行動だったんだと思う。でも、もしかしたら、ツアーラストにふさわしいクライマックス・メイクをしなくては、と焦っていたのでは…?なんて。杞憂だろうけどさ。そんなに焦ることなんてないのにね。客に堂々と向き合ってくれてるだけで十分だと思います。
MC 11月29日
こうみえて完璧主義なので、人の手を経ることによって、自分のやろうとしたことが変えられるのが嫌なんです。
沢山いろんなクリエイションはしてるんですけど、中途半端なものだったらリリースしたくない。
自分が納得できるようだったら、CDとか、ライブとか、来年もしていきたいと思っています。
僕1人のためにこんなに沢山の人が集まってくださっている。僕のことを気にかけてくださっている。
宗教的な意味ではなく、僕は毎日空に手を合わせています。皆に思いが届くかどうかはわからないけど……
自分の中からあふれ出るものを受け止めてくださる人たちがいるから、僕は生きていけるんだと思います。
以 上