とにかく時間が余りすぎだったので、万代島美術館をなめまわすようにみてやろうと思ったら、
「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」で大賑わい。全然ゆっくりできなかったです。でも嘗め回すようには見た。そもそも常設展示が無いということをわかってなかった。コレクションの千住博の「WATERFALL」とかみたかったのに……。
「朱鷺メッセ」は縦長の会場。今回はそのまま縦長に使ってました。でも最後列までフラットでしたね。去年KinKiで来たときは途中から段差がついていてとっても見やすかったのに……。かなり後方の席だったもんですから、席に着いたとき、正直テンション↓。しかし後ろの若いにーちゃん2人組の会話とか聞いてたらちょっとほっこりしてきて徐々に↑。結構男女カポー率も高かったような気がする。ベレー率の高さはいわずもがなということで。
M01 ENDLICHERI☆ENDLICHERI
今回のバンドさんは、ギターは土屋公平師匠に代えて名越由貴夫さん、ドラムは屋敷豪太さんに代えてアーミン(ARMIN
TAKESHI LINZBICHLER)、ベースは鈴木渉くんに代えて種子田健さん、というように、ワタシが前回見た仙台からは結構変更アリ。仙台ではお休みだったスティーブは復帰でしたね。リズムセクションのメンバーが変わったせいなのかどうなのか、音的には前に比べて結構クールだなというか、あっさりしてるなという印象を受けたりしました。
M02 Let's get FUNKASY!!!
「ケリーーーーーーーー!!」というsankakuのイントロデュースと、沢山の火柱特効とともに剛さん登場。今日は神戸のアンコールとかでも着てた忍者の着物のような銀色の羽織りものと、下はホワイトジーンズにペンキで汚しを入れたようなのを履いてました。後ろがバンドになってるサングラスをかけて。
M03 White DRAGON
M04 (ベースセッション〜スティーブドラム缶ソロ)
「White…」のイントロのギターソロは長め。日に日に長くなる傾向にあるな。しかも超高音ソロだった。ドラム缶叩きはスティーブのみで、剛さんは全然参加しませんでした。
M05 傷の上には赤いBLOOD
M06 闇喰いWind
他会場では、「傷の上…」「闇喰い…」なんてセクシーアクション満載だったのに、新潟ではかなりオトナシめ。エロギターの師匠がいないからかなあ?サングラスもずっと外さなかったし…ちょっと上がりきってないのかなあ?なんて思ってしまいました。しかし後半、その反動が出ることになります。
M C
寝起きみたいな声してますけど、ちゃんと歌ってますから大丈夫ですよ(笑)。
あの、業務連絡なんですけど、イヤモニの僕の声をもうちょっと太くしてもらって、
ハイハットを戻して下さい。ホールによっていろいろ反響が違うもんですからね。
最近は特に何にも…ない(笑)。
えーとねえ…えーっとねえ…パソコンでいじったりしてますけど。連載とかもあるので。
あ、変わったことあった。母にこのネックレスをもらいました。
毎年誕生日にアクセサリーをもらってるんですけど、今年はこのトライアングルのネックレスで。
ここに本物のダイヤモンドもはまってるんですよ。僕の誕生石なんで。
でも最初いただいたとき、トライアングルのカドが丸かったんで、「丸いのは嫌」って言ったら、
母は「直してくれはるやろかー」って言いつつ、修理に出してくれて。で、こないだ受け取りました。
母の話をするとマザコンって言われたりもするんですけど…。母と毎年さくらを見ています。
母が体調を崩して一緒に見られなかったときには、写真を撮って、病室に持っていってみせたりしてました。
母が言うんですよ。あんたの子供に自分は何をしてあげられんのやろ?って。
生きてるかどうかももわからないって。だから、あんたの子供のためにおもちゃを買ってるって。
母の家に行った時、顔洗おうとして洗面所に入ったら、段ボール箱が目に入ったんです。
見ちゃいけないと思ったんですけど、その中にミニカーが沢山入ってたんですね。
もう男の子って決まってんねや、って思いましたけど(笑)。
それ見て涙が止まりませんでした。
顔洗ってくるって言って洗面所入ったので都合がよかったですけどね。
本当にこんなに沢山の方々に集まってもらって…いまここで涙がでるくらい嬉しいです。
皆さんには心から感謝しています。ありがとうございます。
僕は朝と夜、手を合わせてるんです。何に対してということではないんですが。
今日一日、無事に過ごせますようにと。そして、無事に過ごせたことに、ありがとうございましたという気持ちを込めて。
生きてるということは本当に大事なことで…僕がもし、100まで生きるとしたら、あと70年。
でも、たったの、70年。そういう気持ちでいます。だから、生きてて良かったと思いたい。
楽しいことも哀しいことも、生きているからこそ。命は一度きりです。
僕はこうして、沢山の人の前に立たせてもらうという人生になっているわけですから、
それに対して、自分のできる限りのことをやっていきたい。
ライブで暗い話をするなと言われたこともありますが、命が沢山失われていくこの状況を何とかしたい、と思っています。
とにかく真面目というか白いというか、いつにも増してピュアなトークで。声のトーンもすごくか弱い感じがあって。そんでもって髪型が思いっきり15、6歳当時の「大場誠」スタイルだったもので、なんかすごく当時の剛さんを彷彿とさせるものがありました。
M07 ソメイヨシノ
唾を飲む音が聴こえてしまうくらいの静けさの中に、剛さんの声とピアノの音だけがポツリポツリと響きわたります。劇場でストレートプレイを見ている時のように、自分のお腹が鳴るのを心配してしまったぐらいです。「固唾を飲んで見守る」という表現がピッタリ。あんなに広い空間なのにこの緊張感。仙台でも、この曲のとき、会場スタッフがアリーナの後方通路をズルズル歩く音が気になってしょうがなかったけど、スタッフにしてみれば、ライブ中(しかもジャニーズ)であれぐらいの足音がこんなに気になるなんて、全く念頭にもなかったんだろうなと。改めて思った。剛さんのボーカルは、直前のMCの内容にも引っ張られたのか、いつにも増して切なさ満載。「Coward」の「美しく在る為に」のような、過剰にエモーショナルな歌声でした。ビジョンに写る剛さんの表情もかなりSゴコロをそそったね。リアルタイム映像との桜の花びらのCG合成も美しかったです。
M08 Love is the key
M09 (発破コント)
「Love is…」は、いつも以上にゆったりな感じで始まった気がしましたが、クライマックスにむけてなかなか剛さんのテンションは高かったな。発破コントは、いつものように特効さんとの息が合わず座り込んでガッカリする剛さんですが、今回はガッカリしすぎてステージ上でしばらく居眠りをするという。非常にわかりにくいボケをかましてました。
M10 Blue Berry
M11 Chance comes knocking.
「傷の上…」「闇喰い…」あたりがおとなしめだった反動か、「Blue Berry」の歌・アクションともにハジケ具合はものすごかった。超高音ファルセットでフェイクしたりしてましたし。カウントジャンプのところでは、みんなに跳ばせる前に、バンドさんの演奏をバックに剛さんが1人でかなりノリノリにビートを刻んでたりして。その剛さんのオシリをカメラさんがフィーチャーしすぎてたりして(笑)。だからかどうか、みんなで跳ぶ回数は減ったような気がしましたね。「CCK」もハイテンションでした。
M12 これだけの日を跨いできたのだから
今回のツアーでは、本来は後奏の部分で、"Dメロ"を即興で歌い上げるのが恒例。今回は座り込んで歌うようなシーンがあったように思います。最後は♪NA-NA!のコーラスに合わせて、「もっと愛を!もっと!」と、客に対して強く煽ってましたね。この曲でここまで煽ったのは今回のツアーでは初めて見た。とても強いものをオーディエンスにぶつけてた。ただ「盛り上がれ!」っていう煽りじゃなくて、自分のメッセージに「応えてくれ!」という煽りだった。これってなかなか勇気のいる行動だと思います。応えてもらえなかったときの失望を考えるとね。オーディエンスがどれだけ応えていたかは、剛さんの実感のうちにしかわかりませんが、とにかく、前半はオーディエンスに対してどこかおずおずとしたか弱い感じを受けたにもかかわらず、最後にはここまで強く導こうとする姿勢を見せた。振り幅の大きい、ドラマティックなライブになったと思います。
ENCORE
竹内君は僕がスカウトしに行ったんですけど、そのときはクールな感じで。
こんなトリみたいに首は動いて無かったですね(笑)。
なんやマシュマロみたいにふわっふわしてますよね。
たまにマイクに声こもりすぎて何言ってるのかわかんないですからね。
「えっと、キックの音が、ちょっと、」とかって。オマリーの物まねみたいになってた。
あ、オマリーの物まねって新潟でもウケんねや(笑)。
アーミンはこないだ飲んだとき、なんか男前に寝てはって。飲んだら寝る人2人おるなーと思ったんですけど。
でもタケちゃんはこう胸のまえで腕をクロスして寝てるから、即身仏かと思いましたよ。
ミイラ的な。発見したらややこしなるだけのやつみたいな(笑)。
タケちゃんは音楽記号で言うと何かな。(竹「フォルテシモでしょ!」)
うーん、フォルテシもというよりも…なんかシンコペーションな時があるよね。
シンコペーションでダルセーニョ、みたいな。 コーダにいきたいよね。
名越さんはクレッシェンドやな。房原さんは、なんか喋り出すとBPMが下がる感じがするよね。「でーもーなー、」とかって。
あのさあ、川島君、こないだライブのDVDを見たらさ、シェイカー振ってる時の顔、10点満点で−2点やで。
0にもいってへん。ジャニーさんやったら、「シェイカー馬鹿にしてんのか?!」って怒られるとこですよ。
カメラで抜かれてるから気をつけてくださいよ。
それからなんでそんなにオシリの位置が高いんですか?
高級な茶葉じゃないんですから。高いところにあるほど希少価値出るわけじゃないんで。
(ここで川島君が笑いすぎて、段差がある後ろによろけてちょっとずり落ちます)
見た?!いまのうっとおしかったわー。笑いすぎて段差に気づかへんって。 頼みますよ。
※ 相変わらずイジられキャラの川島君にはドSな剛さんでした。
アンコールは仙台と同様の4部構成で、各ソロメドレー→コーラス2人メイン→MCタケのラップ→剛さんの即興曲。「何も決めてない」とはいうものの、この構成はかなり飽きさせないものになってます。しかし、今となっては、ほんとにノープランな感じだった、美我空ツアー後半〜ENDLICHERI☆ENDLICHERI'09ツアー前半の、ガチな1hourセッションがちょっと懐かしかったりもする。いや、アレをやったらやったらで、「ダレたなあ」とか思うんだろうけど。あのどこにたどり着くか全然見当がつかないまま進んで行く感じも、なかなか得難い体験だったよなあ、と。今だからそう思うんだろう。
皆さんがソロでつないでいくところでは、房原さんのソロが気になったなあ。まあルイスの後というのもあって、これまでは結構押さえ気味というか、シブめな印象を受けるソロでしたけど、今回はなんかすごくアッパーな感じがしました。あと、コーラスのALIYA
MIHARUさんは、コーラスっちゅうか真正ボーカリストですね。歌いだすと一気に周りを自分色にしてしまう。KinKiの冬コンなんかにもコーラスで参加してたようですが、全然気づかなかったなあ。今回は師匠はお休みでしたけど、剛さんは名越さんとフレーズの弾き合いをしてたかな。途中でドラムも叩いてました。そういや、コーラスメインコーナーから、MCタケのコーナーに移行する際、タケちゃんがかなりフライング気味にカットインしてきたのにちょっと笑いました。ここでは、剛さんがムーンウォークのようなステップを入れながらギターソロをしてたんですが、なぜか客からは拍手が出ず……とても不憫でした。あれは喝采するトコでしょ!
最後のアドリブ曲は、テンポがありながらも穏やかな感じで。しかしどこか寂しさというか、「諦観」みたいなものも感じたりしましたね。それはワタシの中で、♪愛ではなくて 愛“たち”だから……というフレーズが強く印象に残ったからだと思います。剛さんがたどり着いたもの。それはただ1人に捧げ、そして捧げられる愛ではなくて、多くの人に捧げ、そして捧げられる愛“たち”なのだと。それって、1人の男子としての幸せを諦める、ということなんではないでしょうか。MCでもありましたけど、親に孫の顔を見せてあげられない罪悪感ってのは、かなりのもんですよ。自分も嫁に行っていないのですごくよくわかる。しかも、「何かを得ようとすれば、何かを失う」とはよく言いますが、剛さんの場合は、別に得たいと思ったわけじゃない。ただ、「何かを失ったかわりに残ったものが、それしかなかった」にすぎない。愛“たち”を得た(みつけた)というのは、そういう結果論だと思う。でも、剛さんはそういう人生を受け入れようとしているんだなと。少なくとも今現在の気持ちとしてはさ。だから、失った代わりに得たものが、剛さんにとってより価値のある、より美しい、より素晴らしい何かであらんことを、切に願ったりした。そんなことを考えている時に、絶妙なタイミングで川島君が素晴らしいサックスソロを入れてきたので、不覚にも涙が滲んだ。でもラストはかなりあっさりシメましたね。豪太さんだったら、いやしょうこさんだったら、もうちょっと引っ張って盛り上げたのでは、なんて思ってしまった。
以 上
(注釈日記 2009年11月23日改)