
横浜アリーナ 9月12日18:30〜/9月13日13:00〜
ステージ壁面は黒基調のなんというか、校倉造のようなアーキテクチャーで。
そこに特効の炎なんかがゆらめくと、かなり「和・モダン」な雰囲気でした。ステージセットは今回表面上の装飾は極力廃してたんじゃないでしょうか。それだけに立体的な映像効果、照明効果が骨太に際立って見えたような気がします。
中央に巨大なLEDビジョン。これは縦に4枚に分かれて、バラバラになったりくっついたりしてました。2004年の時と同じ機構なんですけども、ビジョン自体の巨大化と高画質化がかなり進んだ感があります。ディスプレイ分野におけるテクノロジーの進歩はホント早い。でも両脇は通常通りのプロジェクションと思われるビジョンが2つ。神戸のエンドリライブではこの左右のビジョンがLEDだったので、これはエポックだなあと思ったんですけども。
ステージは大きく2段になってまして、上のほうは基本的にバンドさんの立ち配置。そこから下のステージへは、階段のほかに、2006年のソロコンでもあった滑り台(スロープ)が何本か渡してありました。客席に向かって伸びる花道は左右に1本ずつ。開演時間が迫ると「光ちゃん!×!×!」というコール&拍手が起こります。「こういち!」じゃなくてあくまで「こーちゃん!」なんだなあ。
M01 妖 〜あやかし〜
オーバチュアから一気にドラマが始まります。ダンサーに続いて登場した光一さんは、赤いスパンコールの和風なガウン。鶴の模様とかが入ってた気がする。前髪を分けてちょっとオデコが見える感じのスタイリングにしてました。2回とも最初はそうだったのですが、髪がサラつきすぎてあっという間にデコが隠れてしまいました。
M02 Deep in your heart
この曲と言えば…ノースリーブ!ということで、ガウンを脱いで期待を裏切らないノースリーブ姿に。相変わらずインドの神様みたいな美しさです。
M03 -so young blues-
最初はオリジナルアレンジで。途中からバンド演奏がカットインしてきて、ハードなアレンジの“2006”バージョンになります。光一さんはここまでヘッドセット(口パク)だったのですが、このタイミングでハンドマイクに持ち替え、左右の花道をあおりながら行脚。実はここまで、なーんか盛り上がりに欠けるなあ、という気がしてたんですけども、バン!と光一さんの生歌の一音目が出たとき、確実に会場のボルテージがグイッと上がりました。断然生歌の方がイイ!光一さんは絶対ライブアーティストですよ。最後は大量の発破でシメ。
MC @
ソロの話は去年いただいてたんですけど、自分がここに立っていることが想像できなくて。
「オレ、やるんかなあ?」みたいな感じだったんですよ。曲も増えてませんし。
今日だって、最初に最新シングルの「妖」やって、
ソロデビューシングルの「Deep in your heart」やって、
オレの作った曲の中では一番盛り上がる「-so young blues-」やっちゃって、
もうやるもんねーよ、って感じなんですけど(笑)。
昔の曲でも、今の自分じゃなければできないやり方で演れるんじゃないかとスタッフに言われまして。
「Falling」という昔の曲なんかも、今回新たなアレンジでレコーディングし直しました。
イラッとする感じでしょ?後でやりますけど、振り付けもかなりイラッとする(笑)、イイ感じになってます。
各地を回ってみて、こんなにも皆さんが待ってて下さってたんだなというのがすごく伝わってきまして。
こんなに熱いものがあるとは、正直思ってませんでした。ありがたいことですね。
これは皆さんに僕から何かお返しをしなければならないんじゃないかと思っています。
前回のソロからは3年経っているわけですが、次は早いうちにね。
僕の言うことなんで、どれぐらい早いうちかはわかりませんけど。
ホントに老若男女、いろんな方に来ていただいて。男性も多いですよね。いいんですかボクで。
年齢層も幅広いですよね。じゃあここでアンケートをとります。
10代の人!(「はーい!」) 20代の人!(「はーい!」) 30代の人!(「はーい!」)
40代の人!(「はーい!」) 50代の人!(「はーい!」) それ以上の人!(「はーい!」)
…すごい、見事に声が低くなっていく(笑)。声帯が伸びていってますね。
※ ワタシの隣の方は50代で1人で見に来てるおねーさまだったなあ。ほんとに幅広く愛されてます。
今回のツアーは、当初の予定ではほとんど1日1回公演だし、楽勝だなと。
30歳にもなったし、スタッフも配慮してくれたのかなと思ってたんですが。
その後、倍ぐらい追加公演が決まりまして。別に全然配慮してくれてはいなかったですね(笑)。
今日も、普通はこの辺(ステージ左右の真脇)なんかはお客さんを入れるところではないんですけど…
(と言って光一さんが 左右の真脇スタンドを見るたび、「キャー!!!!」と歓声が上がります)
……多分大体眩しいと思いますけど…
(右見れば「キャー!!!!」、左見れば「キャー!!!!!」) うるさい!!
(左右の「キャー!!!!」エンドレス) ……キミらなんでもええんやな(呆)。
ボクのケツを主に見てください。ブリーンやりますので。
この後に「Awaken yourself」という曲をやるんですが、
そこでは後輩(MAとM.A.D.)にも歌を歌ってもらいたいと思います。
予告なしに、急にね。オレが後輩だったら絶対ヤだねこんな先輩。
特に今日(12日)はジャニーさんも見に来てるんで。
…こんなこと言った途端、「ユー言わないでよ!」って会場出ちゃったかもしれない(笑)。
M04 Awaken yourself
MCからの流れで割とゆるーっと入りました。「UNBREAKEBLE」を彷彿とさせるようなイキオイのある曲なので、結構キッチリ踊るのかと思いきや、
ハンドマイク持ったまま。簡単な振り付けでした。見知らぬ隣の客席のねーさん曰く、「もっとガンガンに踊って欲しかった!」とのこと。こういう力の入れ具合の違いっていうのは、光一さんの曲に対する思い入れの違いからくるもんなんでしょうかね。
予告どおり途中から「だ・れ・に・し・よ・う・か・な」とバックで踊っている後輩を物色し、12日は辰巳くん、13日は米花くんが
めでたく歌わされて、途中で奈落に落とされてました(何故)。途中から出てくるマネキンおねーさんの意味もよくわかんなかった。
米花君は再び上がってきた時に愛犬・パンがプリントされたTシャツを着て登場し、「それうちの子!」と光一さんが驚愕してました。
M05 Falling-2009-
暗転。ステージ上部の空間に星のように小さな明かりがポツリポツリと灯り、それが上下に動いて様々なフォーメーションを生み出します。
これは一つ一つの小さな照明を上から吊り下げて、それを引っ張って動かしてるだけなんですけど、これまで見たことのない趣向でしたね。
なかなか繊細。かつ映像で済ませるんじゃないところがアナログ的でもあったりして。これから展開されるレトロフューチャーなイメージのステージングに
ピッタリでした。「.image(ドットイメージ)」という最新鋭の機構なんですね。
光一さんは厚手のツナギのような白の上下で、さらに同色の手袋、ロングブーツを履いており、肌が全く見えません。
さらにデッカイサングラスをかけており、まるでアンドロイドのようないでたち。バックのMAらも同様の格好。女性ダンサーさんは、
銀のオカッパのカツラを被り、白縁のサングラス、エラスティックに光る銀色のキャミソールにパンツ。
こんな人たちが無表情にフォーメーションを組んで踊ります。でもロボットダンスっていうほどカクカクしてるわけでなく。力の抜け具合がカッコよかったですね。照明も終始薄暗い感じ。こういうオシャレな感じというか、変化球な感じって、
直球勝負の光一さんのソロワークにはあまりなかったアプローチ。思わずニヤリとしてしまいました。ニヤリというかニヤニヤしまくりました。
光一さんは後半はサングラス取ってましたね。
M06 Peaceful world-2009-
暗転。真っ暗ななかで、ビジョンの中心に小さな光が現れ、それがビジョンいっぱいに広がります。
その光が会場全体をほのかに明るく照らしてました。この時、ビジョンは映像を写す装置というよりも、照明の一つとして機能してましたね。衣装替えで白スーツ上下になった光一さんは、ステージ真ん中のせり上がりの上で歌います。サビのところはかなり高いキーなんですけども、すごい形相で歌いきってましたよ。
この曲は、ただ綺麗な感じにするんではなくて、歌に「痛み」みたいなものを感じさせたいと確かパンフで言ってたと思うんですが。確かにドキッとさせられました。
ステージ上には、白のライトが二十数本(だと思う…)、一見無造作にあちこちに投下されています。その空間演出の立体感。そのライトが、クライマックスでカッと中央の光一さんに集中したときの光の強さ。しかもせり上がりの上に焦点が当たるもんですから、
沢山のライトが光一さんを中心にクロスして、X(エックス)状の柱になって見えるんですよね。その立体感。かなり美しかったです。
M07 +million but -love
メンバー紹介を挟んでのこの曲。光一さんは黒に赤い線が入ったノースリーブ。下はただの黒パンツだったかしら…ハカマみたいなんを上に巻いてたもしれない。下半身が華奢なのでこういうスタリングが多いんでしょうかね?この曲ではかつて踊ってたこともあると思うんですが、今回は踊らず、赤いマイクスタンドで、ラフにロックな感じで歌います。
いやー、光一さん+マイクスタンドって最強。ホント似合う。ちょっと顎上げ気味で見下げる感じで歌うさまがいたくツボです。もっと見下げてっ。
M08 MY WISH
バンドさんのいる奥の一段高くなったステージに移動。ここでギターを持ちます。「この曲は3年前に封印したつもりだったんですけど…スタッフが
『みんな喜ぶからやったら?』って言うので」とやや気乗りしないことを表明。「皆さんが乗せてくれたらやります」ということで、12日はお客さんが
頑張って「ヘイ!ヘイ!」という掛け声をイントロに合わせてやります。光一さんは一旦は歌いだすのですが、「♪もうこれ以上 何も欲しが…ります!」
と歌を中断。そんなんじゃ歌えねえということで、「体斜め!拳を後ろから前に突き出して!『そりゃ!』『そりゃ!』これを最後まで!」と
厳しいご指導が入りました。何度もやり直し。まるで長渕剛のライブ会場と化した。
13日はお客さんが、「光ちゃん!光ちゃん!」と掛け声を始めたのですが、「そういうのイラナイ」とあっさり否定。
「足肩幅に開いて!膝曲げて!腰入れて!一気に両手の拳を突き上げて!『いぃやっほい!』『いぃやっほい!』これを最後まで!」とのこと。ほんのりヲタ風味なのがまたツボです。なかなか二の腕の運動にもなりましたそ。でもみんなあんまやってなかったぞ…。
2日間とも、この曲が終わるやいなや座り出す人が続出。3年前に比べても確実に体力落ちてると思われます(笑)。
M09 僕は思う
「次はかわいく…」ということで、ちょっと左右にゆれながら歌ったり。ビジョンには、17歳当時のコンパンフの写真やら、
13歳ぐらいの時の雑誌取材と思しき写真やらが大画面に写しだされます。2日ともまるっきり同じ写真ではなかったな。
最後に、事務所に送った履歴書の写真が出て、その後、30歳の今の光一さんの姿がビジョンに大写しになってエンドでした。
MC A 9月12日
昔の写真が出てましたけども…
ボクはあんまりしゃべるほうではなかったので、剛もそうだったんですけど…
それでジャニーさんにすごい怒られてました。
絶対グループだったら、端のほうにいて「フッ」と笑ってるだけのタイプだったと思うんです。
赤西とかズルイよな(笑)。
でもオレら2人しかおらんし、今日なんて1人しかおらんし、喋るしかないんでこうなりましたけども。
※ ここで「1人の方がいいよー!」とかって掛け声をかけた人がいましたね・・・。はあ…。
そういえばイノッチにお子さんが生まれるようで。4ヶ月でしたっけ。
きっと目の細い子供が生まれるんでしょうね(笑)。
オレは結婚の「け」の字もないので…いずれは家庭を持ちたいなとは思ってるんですが。
家族が増えるといえば、犬を飼い始めまして。名前を「パン」と言います。
自慢じゃないですがとても血統の良い子でね。英語のたいそうな名前がついてたんですが。
ペットショップで「名前は『パン』に決まりました」って言ったら、爆笑されました。
今日も楽屋に連れてきてるんですけどね。
(「見たいー!!」)…「ステージに出る?」って訊いたら、
「そんなに安い女じゃないわよ!」って言うもんですから。
(「えー!?」) それは彼女の意思なんでね。どうしようもないです。
もうジャニーさんにはなついちゃって、今日なんかすごい尻尾振ってました。
僕は「パン!パン!」って言ってるジャニーさんの方がかわいかったですけどね(笑)。
ちょっとパンの写真をお見せしたいと思います。…もうこの毛の一本一本までかわいいね!
この耳!オデコの形!つぶってる目の形!口の形!笑ってる! すべてが完璧ですね。
MC A 9月13日
今日はモンツァの決勝ですね。ハミルトンがポールポジジョンですけど、
もう一つのフロントローはフォースインディアですよ。 最近すごいよね。
上位以外はワンストップ作戦みたいです。
大体家に帰るともう始まっちゃってるんですよ。
だからなるべくつけた時にこうやって見ないようにして(必死!)、追いかけ再生して見るんですけど。
…今日、いつもよりコンサートの開始時間が早いのは、別にF1見たいからじゃないですからね?!
※ わかってます。日曜日だからです。
昨日ジャニーさんが見に来てて、楽屋でカツサンドを食べてたんですよ。
そしたらパンがすごいもの欲しそうに見てるから、
ジャニーさんが「あげちゃダメなの?」ってきくんですよ。
人間の食べ物の味をおぼえちゃうと、ドッグフード食わんようになるんであげないでください、
って言ったら、すごい困った顔で「じゃあここでカツサンド食べれないじゃない!」って言うんですよ(笑)。
優しい人やねんな。 僕はそんなジャニーさんがかわいかったです。
ジャニーさんが「ユー、この犬(パン)すごいよ」って言うんですよ。「くれ」とも言ってましたからね。
楽屋に来ると、みんなドア開けてまずオレの顔を見るねんけど、
すぐに「おー、パン、パン、かわいいなあ、じゃあね、パン。…光一さんおつかれっした」
みたいな感じですからね(笑)。 オレへの挨拶なんておざなりですよ。
ジャニーさんも「おぅパン!パン!・・・じゃあね光一」「あ、あぁ…」って(笑)。
今回のツアーの影の座長はパンですから。
パンの写真をお見せしたいと思います。…アカンとこイッコもないわ!完璧やな!
大分オレの家の中が写っちゃってますね。
昨日楽屋に連れてきたんですけど、オレの楽屋って沢山人の出入りがあるから、
パンも疲れたんだと思うんですよね。いびきかいて寝てました。
「ぷーっ…、ぷーっ…」って。オレもうそれがかわいくて寝れんかったわ!
だって、この顔でぷーぷー言うねんで?!
※ 光一さんの辛抱タマラン具合が面白すぎる。
町田さんが「パンちゃんってセクシーですよね」って言うんですけど、確かにそうなのよ。
眠たいときとか、口をペロペロ舐めてくんねんけど、 明らかにうっふん顔やねん。
でもあんまりしつこいから、「……ふやけるわ!」って言ったりしてるんですけど。
M10 No More
MCからの流れのまま、背中に「Gyo!」という文字が入った黒のノースリーブジャケットを上に羽織る光一さん。「ちょっと暗転してこの曲の準備をしますので、その間拍手でつないでおいてください」と言います。よくわからんままパラパラ拍手していると、明転。
頭にカラフルな魚の被り物をしたダンサーズとともに見事なフォーメーションが出来上がっており、サウンドイン、という流れ。
魚の被り物はスパンコールのようにキラキラしており、魚の口から顔が出てるところなんかが、剛さんがタンクで被ってた金色のエンドリケリーを彷彿とさせたりしました。
個人的にこの曲をライブで見るのを楽しみにしてたんですよね。 光一さんの曲って、やはりどこか妖艶というか、線の細い感じのする曲が多いので
(それこそが“らしさ”であり最大の魅力なんですけども)、この曲の骨太な感じがカッコ良いなと思ってたんでした。堪能しました。シメは海亀のポーズ。
MC B
「整列!」と光一さんが声をかけると、ダンサーさんが一直線に並び、軍隊のように足並みまでビシっと揃えて整列します。これコントのように何回もやらせてたな。そしてお魚ダンサーさん(MA、M.A.D、女性ダンサーさん4人かな?)
を1人1人イジっていきます。イジられた女性ダンサーさんは「ギョ」としか声を発せず、それきっかけで次々はけていきました。
光 「息切れてないね?」
ダ 「…ギョ(と言いつつすぐはけ)」
光 「オレ間奏の振り間違えちゃった。・・・間違えるなよって思った?」
ダ 「…ギョ(呆れた表情を浮かべながらすぐはけ)」
光 「あの人こえー!(笑)…さっき暗転したとき、誰かがオレのケツを触ったんですよね」
町 「(じっと光一さんを見つめる町田さん)」
光 「オマエか?!…あとで金取るからな」
町 「(お金払って触れるなら全くオッケー!と嬉しそうな表情をみせる町田さん)」
光 「ケツを触った手は一本じゃなかったんですよね」
米 「(オレじゃない!と無言で訴える米花さん)」
光 「米花さん、メンバー紹介の時オレよりすごいことやって目立たないでください」
※ ポップの迫り出しから飛び出してそのまま宙返りをする、「ポップ宙」という技を披露してたのでした。
光 「あ、ツバサだ!ツバサがいる!」
辰 「(前に出てツバサの立ち姿を真似る辰巳くん。胸の張り具合と足の流し具合が絶妙)」
光 「すごいね!後ろから見てもツバサだよ。オレも教えてもらおうかな」
※と同じ格好をしますが、胸を張るカッコに客から「(オードリー)春日!」「春日!」と言われる光一さん(笑)。
光 「春日じゃないよ(笑)!」
もうお馴染みのベテランメンバーだと思うんですが、なかなか女性ダンサーさんがフィーチャーされることはないので
楽しかったですね。それから顔だけで笑いを取るフクちゃんがオモロかった。
M11 Temparamental Fool
M12 Addicted
「Temparamental Fool」は、ビジョンを使った映像演出の趣向が2004年のソロコン時と同じだなあ、なんて若干冷静に見てしまったんですが。
「Addicted」は「mirror」を引っ提げたライブでしか見られないんじゃないかと勝手に思い込んでたので、見れて嬉しかったです。
あいかわらずあの大風呂敷感がたまらないですね。前回は本物の鏡を使ったところを、今回はビジョンを使ったのも面白かった。
光一さんは紫の上下スーツ。ボトムにはハカマあり。今回全体的に厚着だったような気がします。
M13 Virtual Reality
白や緑の寒色系のイメージのある曲ですけど、今回の照明は赤のイメージでしたね。
重低ベース音が、自分の着てる服までビリビリと鳴らします。個人的にはこれがこの曲の醍醐味。
ダンスもすごい気合が入ってました。 ♪Suddenly…ってコーラスが入るところのシェイクとかものすごかった。一瞬目を疑ったですよ。
M14 愛の十字架〜Promise 2U〜
ステージ上の縦長のせり上がりが、そのまま宙に浮いて、アリーナの真ん中の宙空を進んできます。アリーナ後方に行くにしたがって、
ゴンドラの高度が徐々に上がっていくので、正面スタンド上方の人でもかなり間近に光一さんが見れたと思います。
これはアレだ、SHOCKで言うところの「ラダーフライングで2階席着地」と同じだ、とか1人で思ってました。
ゴンドラは再び正面ステージに戻っていくのですが、その時に、ビジョンに大写しになっている十字架の映像のちょうど真ん中に
吸い込まれていくように配置されていて、かなり計算されてるなあと思いました。
M15 月夜ノ物語
M16 下弦の月
いよいよ終盤ということで、こっからジャパネスク2連発。衣装替えをして、黒基調の衣装に。羽織のような上着がどことなく着物テイスト。
「月夜ノ物語」は久々に見ましたけども、とても新鮮でした。この曲の大人っぽさに光一さん自身が追いついたというか。
完全に我が物にしてる感じがして。ストリングスのドラマチックな後奏もとても印象に残った。
「下弦の月」は、2006年のソロコンであまりにも感動してしまったものですから、あれは初見ならではの感動だったのだろうと、
同じことをしてもきっと「ふーん」と思ってしまうのだろうと勝手に予想してたんですが。
まんまと同じくらいの感動を味わってしまいました。この曲だけに7,000円払ってもいいと、また思ってしまった。
これはもうこの曲の地力がものすごいんだと思います。しかもなんていうか、単に曲を聞いて素晴らしいっていうんじゃなくて、
曲から沸きあがるドラマ力(りょく)がすごい。あのねえ、「下弦の月」っていう舞台をホント作って欲しいです。
M17 Spica
「この曲はそんなに気に入っているわけではないんですけども…皆さんが好きだといってくれているということで…それじゃあ心を込めて歌っちゃおっかなと」
と前置きして、この曲。天井一面に星空が広がります。光一さんファンはこの曲ホント好きなんでしょうかね。
確かにみんな横揺れしながらウットリ聞いてましたが。ワタシは光一さんに、単なる「イケメンシンガーソングライター」みたいなカテゴリーにおさまって欲しくないなあと思いながら、いつもこの曲を聴いてます。単なる天邪鬼っす。いや、本人はそんな気サラサラ無いと思いますけど、割とファンのニーズはそこにあるような気がするんで。しかし途中からマーチ調にアレンジされてアップテンポに。
銀テープが射出されて、華やかにシメとなりました。
EC 妖〜あやかし〜
結構アンコールはすぐに始まりました。左右の花道を回りながら歌う光一さん。サビのあたりではマイクを客に向けて歌わせてました。曲を選ばないよなあ。相変わらずのチャレンジャーだ(笑)。ダブルアンコールはありませんでしたが、2回とも光一さんがアンコール後1人で出てきてくれて、
一言ご挨拶をくれました。
いやー、光一さんって、なんて正直な人なんでしょうね。二言目には「スタッフがそう言うもんだから…」って(笑)。
アンタに主体性ってもんはないのか!とかちょっと歯痒く思ってしまったりしたんですけども。
このタイミングでソロツアーをやるということに関して、光一さんは自分を納得させられるような理由がみつからなかったんでしょうね。
剛さんとの仕事量バランスを取るため、スタッフサイドの配慮で企画されたような気もするし…。
だから今回はスタッフの案に乗っかったと、光一さん自身はそういうスタンスだったんだろうな。
でもいざツアーを始めて客と対面すると、やっぱり欲が出てくるというか。
「スタッフがそう言うもんだから…」じゃ飽き足らない自分がいたんでしょう。自分を待ってくれてる人がいるってのは、ホント得がたいことですからね。だから、「早いうちにお返しをしたい」という発言が出てきたんだと思います。
だって、スタッフが良いものをと考えれば考えるほど、どうしても「過去に評判が良かったものの踏襲」になってしまう
(「Falling」はナカナカの新機軸でしたが)。光一さんはそうなってしまうことは重々承知の上で、パフォーマンスでクオリティを上げようと随所で一際気合が入ってたとは思いますけども。
M10から最後までのダンスはホント切れてた。
光一さんのソロワークとしての「SHOCK」ってのはもう、日本中で光一さんしかできないことなので、これは本当に続ける意味がある。何度も言いますけど、作曲まで自分でやるミュージカルスターなんて空前絶後ですよ。そんな人日本にいないんですよ。そういう自分を賭すものが既にある上で、さらなるソロ活動にモチベーションを上げるってことは、確かに難しいと思う。でも、客を前にすると、期待に応えずにはいられないんだろうなあ。それでこそ光一さんだ。……ま、極私的な意見を言えば、光一さんがこのソロコンに乗り気でない、ということはワタシにとっては嬉しいことだったりしたんですけどね。別に無闇にソロがやりたいわけじゃないんだなあと。だってそれはまずKinKiを大事に思ってるってことでしょ?
以 上
(注釈日記 2009年9月21日改)