![]() |
5月9日(土) 仙台サンプラザホール 駆け足レポ。
M01 美我空◇ えーとえーと、剛さんはベースを弾いてました。
M02 Talk to Myself◇ CD聴いてる時に、途中で剛さんの声がシンセ音みたいに聞こえる所があって(長く伸ばす所です)、なんか加工してるんだろうな、と思ったんですけど、生で聴いてもそうだった…。すげー太さとブレなさ。どんだけボーカルマシンやねん。
M03 (エレピソロ)
M04 愛詩雨◇ この時の映像がとても美しかった。水辺で水を飲む白鷺のモノクロアニメーション(CG)。それが真ん中から左右対称に鏡写しになってる。だからアニメーションの背景が動くたびにロールシャッハテストみたいな不思議な形がどんどん生まれてくるという。今回はビジョンに映る映像はライブカメラの映像も含め全てモノクロで、色味としては地味なのかもしれないけど、中身としては格段にアートしてるなあと思いましたね。
MC @お仙台ということで。この前が大阪城ホールだったので、やっぱり皆さんを近くに感じますね。音楽的にはこれぐらいの方が充実した空間になると思うんですけど。でも、今回スピーカーを上げてしまったので、前の方の人は音がこもってしまうかもしれません。でも、こもってない、と思って聴いてください(笑)。今日はお休みなんですが、パーカッションのスティーブが他の方とのセッションでこの会場にきてたみたいで。ホワイトボードにある予定表の写メを送ってくれたんです。で、どういうスケジュールかっていうと、UNICORN(5・6日)があって、その後点検日(7日)があって、その後花祭り(8日)があって、で、剛紫(9・10日)ってなってるんですけど、よく見たら「剛柴(つよしば)」って書いてあったみたいで(笑)。今度民生さんに会ったら気付いてたかきいてみようと思うんですけど。僕、この写メールの意味が最初わかんなくて、この「点検日」っていうのが面白のかなと思ったりしたんですが。だから今日、剛紫はいつものように、素晴らしい演奏と歌をお届けしますが、なんかちょっとミスったりしたらそれは「剛柴」ということで。今日はこの会場いっぱいに「美しい我の空」を広げますから、皆さんも自分の空を広げてもらって、最終的には「美しい我々の空」を…コロンビアぐらいまで広げていきたいなと思っています(笑)。◇ いきなりの「つよしば」トークでかなり和んだ感じ。でもなかなか照明が正面から当たらず、剛さんには上からのスポットだけで顔がよく見えなかったなあ。
M05 素敵な詩 孤独な詩
M06 雨の弓◇ 剛さんは、マイクのところに手を置けばいいのに、マイクスタンドの前で手をどこに置いていいかわかんないふうに、 両手を合わせてもじもじしながら歌ってた。度々。流石に腕は組んではいなかったけど。その様がもう見ててたまらなかったですね。なんでそんなに母性本能をくすぐるのかっ。
M07 ku◇ 前の方にドラムセットがおかれまして、この曲では剛さんはがっつりドラムを叩きまくります。ドラムを叩くたびに、ライブカメラの映像が写ってる中央のプロジェクションに、 「Funk」の文字が重ねて出る仕掛けになってて、剛さんは曲前に何回もドラムをバシバシ叩いてそれを確認してました。っていうか、ドラム激萌え。何気ない白いTシャツで、ちょっと猫背気味に叩く姿がもう最高にツボで。かわいーかわいーかわいーかわいーかわいー、とずっと小声で言ってた変態なオレ。もうあんなドラマーがいるバンドがいたら間違いなく明日から追っかけする。まあ、あんなドラマーは世界中探してもいねえんですけども。
M08 (ドラムセッション)
M09 NIPPON◇ カッコイイ曲だとは思ってるんですけど、只単に「ニッポーン!」「ニッポーン!」で盛り上がるのに抵抗があるという、戦後民主主義の申し子のようなワタシです。もう少し下の世代はそんなに抵抗ないのかな。それとも個人的な思想の問題なのか。ビジョンの映像は朝日をバックに剛さんがジャンプをするストップモーションの繰り返しでした。夕日かもしれないけど朝日かなと思ったのは「NIPPON」=「日出処」だからー。
M10 叶え Key◇ 歌うたびに歌詞の漢字の部分だけが一文字ずつスクリーンの真ん中に小さくパッパッパッと出るんです。「痛」「叶」「人」「生」「一」「度」など。漢字は表音ではなく表意文字なんだよなあ、なんてことを改めてぼんやり感じた。
MC A皆さん、ご着席ください。母の日も近いですが、皆さん何かプレゼントしましたか?僕は母が馬が好きなので、イタリア製の馬のガラスの置物をプレゼントしました。最初ネットで検索したらすごいリアルな馬の置物が出てきて…流石に馬好きといっても、これはいらないだろうなと(笑)。
僕はイメージの世界で生きているので…なかなか本当の自分をわかってもらえないことがあって、辛い思いをしたこともあります。でもそれを辛いと思ったのは、僕がその人を愛していたからだと思います。
最近はプライベートも地味になりまして、奈良にいた頃の自分に近いような気がします。いろんな人とご飯食べに行ったりしてたこともありますけど…やっぱり、思えばもう十何年一人でご飯食べてますし。一人の方がラクだなって。なるべく家族との時間を大切にしたいというのもありますが。いろんな人と交わって、そこで人に何か言われることによって、ライブまでの時間の過ごし方が変わってきてしまったりするんですね。自分の中から出てきたものが変わってしまう。それが違うんじゃないかと。
次に歌う「綴る」という曲は、時代に逆らおうとしても、結局うまくいかないときもある。だから、逆に、時代にラブソングを贈るぐらいの気持ちで。そうしたら、時代の方が自分を愛してくれるんじゃないかな、と思って作った曲です。
このキーボードも僕のを持ち込みしてるんですけど、もう何億というパターンができるんですよね。もう「僕、何のために生まれてきたんかな?」って思うぐらいこれだけでずーっと遊べてしまうんです。昨日もこれでパソコンにカタカタ曲を打ち込んでたりしたんですけど。そうやって朝方になって、ピンク色の空なんかを眺めてると、すごく胸が締め付けられるような気がして、早くこの曲を皆さんに聴いてもらいたいなあと思ったりします。
M11 綴る
M12 歴史◇ 剛さん一人きり、キーボードの弾き語り2曲。子供のピアノ発表会をみている親の気持ちが少しわかった(ええっ)。でもほんと果敢ですよ。なかなかこの歳になって始められないでしょ。鍵盤ものとか。しかもそれを人前でやるって。ENDLIの時のような、わかりやすい「果敢さ」っていうのは今回はなりを潜めてはいるけれども、やっぱりそういうスピリッツは変わってないなあと思った。それは素晴らしいなあ。羨ましい。「歴史」は最後の方はアドリブで歌ってましたね。シメの鍵盤のフレーズがなかなか素敵で、余韻を残す感じでよかった。
MC B皆さん、ご起立ください(笑)。こっからは好きなように音楽にのってもらって。一番愛している人を思って聞いてください。恋人がいない人は、僕を思ってくださっても結構です(笑)。
僕はファンクミュージックというものに傾倒してますけども、憧れだけでは本当にファンクすることはできない。だから奈良で生まれた僕にしかできないことがなんかあるんじゃないかと思って、今回この「美我空」を作りました。
M13 Raindrop Funky
M14 FUNKAFULL FUNKAFULL
M15 (ギターセッション)
M16 Purple Stage◇ 「Purple Stage」で途中から後ろを向きっぱなしになってしまう剛さん。ちょっと焦った。徐々にバンドの演奏が薄くなって、音が途絶えたとき、剛さんが振り向き、ライト1本のみで全くの独唱となります。「僕は生きるよ光の愛を」っていうフレーズが残ったなあ。「愛」の次に「光」という言葉がよく出てくるよね。 「光」…(泣)。これにて本編終了。
Encore「空」は、母親ぐらいの年代の人たちに向けて作ったラブソングです。普通レコーディングでは、ディレクターがいて、ガラス越しのブースの中で歌うんですけど、 これはディレクターのすぐ横にマイク立てて、いろんな人が見てる中で歌いました。なんかいろんな思いを入れすぎて、泣きそうになったりしたテイクもあります。
E01 空 〜美しい我の空◇ 絶唱でした。CDで聴くより格段に。もうワタシの後ろの方の人とかライブの最初から最後までぐすぐす泣き通しだったんだけど、勿論この曲でも涙腺決壊してた。そりゃあまあしゃあないわな。この歌じゃな。
E02 (ギターセッション)
E03 (BI・GA・KU・FUNK)
E04 (不明)◇ こっからは無制限にFUNKする時間になります」、ということでホントに無制限。軽く30分くらいやってました。途中からホーンズの音と共にアップテンポなナンバーに切り替わったな、と思ったら、剛さんがマイク通して「yeah!」とコール。さらに「BA!」「GA!」「KU!」と客と掛け合いし、「BI・GA・KU・FUNK!」というフレーズの繰り返しに。 「FUNK!」の所は例のP-FUNKサインにした手を掲げて。ワタシは相変わらずこの手がよくわかんなくてキツネになってたりしたけど。それもまたFUNKと呼んで。◇ 剛さんは軽やかにステップ踏みながらバンメンにいろいろ指示出してて楽しそうだった。トランペットの方は初めて見たけどソロがすごかったッスね。でも、いくら技術があっても、サスケさんのホーンズの仕切りがあってこそ。名越さんが余り目立ってなくてなんか勿体無かったなあ。今日は泊りではなかったので、このセッションがだいたい収束したころ、22時頃泣く泣く帰りましたけど、あのあと目立ったりしたんだろうか。まだまだ続いてたからなあ。
5月10日(日) 仙台サンプラザホール 1日目よりは詳細なレポ。
◇ 仙台サンプラザは円形(縦の空間を考えると円筒形か)に近い座席構成で、3階席までありますが、そのどこからもステージが近く感じられるコンパクトな会場です。ステージは正面奥にプロジェクションスクリーンが一つ。そこにはジャケ写にもなってる空の写真がモノクロで1つだけ映し出されています。ステージ右には上から吊るされている丸い照明が3つ。光は蛍光灯のような白っぽい色。それから床にもいくつか同じような丸い照明が5つくらい転がっています。セットらしいセットはこれだけ。しかも色は黒と白だけ。徹底されてます。照明の色もほとんど白1色に近かった。
M01 美我空◇ 暗転。剛さんが登場。黒のTシャツに黒のシャツジャケット、という姿で登場。ちなみに昨日は白のTシャツに黒のカッチリジャケットでした。下は黒のピッタリしたパンツ(ジーンズ?)。バンドさんは出てこず、ひたすら剛さんがバックトラックに合わせてベースを弾きまくります。なんか持ってるベースがすごくおっきく見えた。かわいい。
◇ ビジョン映像は、□(四角)が幾つも組み合わさって、シンメトリーな模様を次々に作り出していく様子がCGで。そこに四つんばいになっている剛さんの正面からの姿が、ピントをぼかしたり合わせたりしながら重ね写しになったりします。四つんばいになって頭をもたげて、微妙に身体の位置を動かしたりしてるあの姿…とっても不思議。何のイメージなんだろう。でもなんとも「和」な感じはした。何か武術の所作のようでもありました。
M02 Talk to Myself◇ 「美我空」が終わっても、剛さんはユルユルとベースを爪弾き続け、いつのまにかポロンポロンというあの「Talk to Myself」の冒頭のベースへとつながっていきます。なかなか美しい流れ。しかし、今日はここで1階席後方の子供さんが「うわーん」とぐずってしまい、ちょっと緊張が走った。いつまでも泣いてるので、途中から客も半笑いになってしまって緊張も切れそうになったのですが、何とか建て直しましたね。剛さんは歌に入る前にアコギに持ち替えて弾き語ってました。
◇ 映像はユラユラとゆらめく光の球のようなCGでした。
M03 愛詩雨◇ 前の曲からこの曲に入るまでは自然体でたっぷり時間をとってました。アコギ持って歌ってたかな。思わずキレイな鳥の映像ばっかり見てた。
MC @赤が「愛情」で、青が「痛み」だとすると、その赤と青のバランスを失っているのが今という時代なんじゃないかなと。それは自分が何者か、僕だったら日本人である、とか、奈良人である、というようなことを見失っているからだと思うんですね。そういうことを理解する時間を与えられないまま生活しなければならない。だから赤と青の混じった、新しい「紫」という色を作り出していかければならないと思っています。
僕はこれまでの人生のなかで空を見上げることが多かったですね。それは辛いことが多かったということなのかもしれません。空を見れば、考えなくてもいいというか。自分が誰を愛しているのか、何を求めているのか、どこに行きたいのか、気付かせてくれる。特に僕にとっては奈良の空はそれがよくわかるんです。
30歳手前にしてこのプロジェクトを始める時に、奈良の吉野の和紙に、奈良の筆で、奈良の墨を使って、平城宮跡の石舞台の上で、誰のためでもなく、自分のために「美我空」という文字を書いてきました。ありのままの自分で時代を愛していく、愛したいと思ったんです。
ただ、そんなに時代が暗いわけでもないと思うんです。皆さん一人一人が、明るい平和な日本になっていくように照らしていかなければならないなと。…まあ僕は政治家を目指しているわけではないんですけども(笑)。こういう立場にいて発言力というのも多少あることは承知の上で、自分がこう思ってるんだ、ということを、ちゃんと伝わるように話していかなければならないと思っています。
真面目な話はこれぐらいにしますが。僕は芸能界に入る前から本当はこんな人だったんです。でもテレビでこんな話しても100%カットされますからね。いろんな自分がありますけども、「本当の自分を皆さんに伝える機会がない」という悲しみを生きていた、ということは知っていていただきたいです。
M04 (エレピソロ)
M05 素敵な詩 孤独な詩◇ ステージやや右の手前に置かれたエレクトリックピアノ(キーボードっていうかエレピだよな)に座り、ひとしきり即興のように弾き続ける剛さん。途中から音色を変えてさらに弾き続けると、それが「素敵な詩…」につながっていくという構成。しかし突然歌が始まる感じで、昨日も今日もちょっとビックリしました。ま、思えばCDでだってこの曲の前奏はとても不思議だったか。
◇ 剛さんはずっとエレピ弾き語り。この曲はAメロだけで積み重ねていく構成ですが。サビっていうんでしょうか、「♪希望もみれないふたりに…」の盛り上がりのところでは、歌詞を歌わずに、バックコーラスと一緒のメロで「♪oh yeah〜〜〜」とだけ歌ってました。2日間とも。
M06 雨の弓◇ 剛さんはマイクスタンドの前に立って。このセットリストでは何も楽器演奏をせずに歌うのはこの曲が初めてになります。そのためかどうか、とにかく剛さんは手持ち無沙汰な感じでしたね。
◇ 間奏のギターソロに突入する前、徐々に曲が盛り上がっていくところで、竹内さんが「よっしゃいくでー!」という感じで腕を突き出してたのがいたくツボでした。いやその後のソロも輝いてました。
◇ 映像は大写しになった剛さんの向かって左目。最初は閉じた状態。そして徐々に開いていくのですが、「キャー美しい目!」というよりは、「なんか恐い目」なんです。まあ剛さんの左目だから…。右目だったらもうちょっと印象は違うかもしれないんですけどね。しかもとっても目が充血してる。高速で瞬きする編集が入ってたりして、なんだか不安になってくる映像だったな。これもREALということなのか。
M07 ku
M08 (ドラムセッション)◇ きっとこれを見ている時のワタシはヨダレを垂らしてたに違いない。「昨日の白Tも良かったけど今日の黒Tもエエなあ…」とか思いながらデレデレした顔で見てました。やっぱりドラムを叩く姿がたまらなく少年チックでかわいいッス。
◇ 「ku」はバンドセッションではなく、バックトラックに合わせた演奏ですけど、剛さんドラム上手いよな。どさくさ紛れに書くと、今回しょうこさんのドラムはちょっと物足りないと思ってしまった。剛さんはベースとかドラムといったリズム楽器については、クールにビートを刻む 女性ミュージシャンが好みだと言ってましたけどねえ(確かに男性は力がある分、熱い。
M09 NIPPON◇ CDには入ってる冒頭のシャウトはやりませんでした。残念。
◇ 剛さんはエレキを持って。この曲あたりはトランペットのLuis Valleさんがラテン系のノリ ノリで身体を動かして楽しんでて、それを見るだけで楽しかったですね。ワタシもそれに励まさ れ、今日は頑張って「ニッポーン!」「ニッポーン!」とノってみました(笑)。剛さんもちょっとシャウトが出てましたね。
◇ この曲とは関係ないけど、剛さんの濃厚な表現活動とそれを必死で受け止めようとする観客…キューバンのルイスさんとかの目にはどう映ってるんだろうなあ。ちょっと気になった。
M10 叶え Key◇ 2番のAメロあたりを歌わなかったような。歌の合間なのにギターが興に乗ってとまらねえ、って感じでとばしてたように見えました。それだけテンション高かったってことなんじゃないかな。
◇ 「痛みなら嬉しい おいで」って、何回聴いてもたまんない歌詞だなあ。なんか下半身にくる感じ。
MC Aこれまで独学で楽器をやってたんですけど、これからは先生をたててやろうかなとか思ったりしてます。理屈よりもハートで曲を作りたいと思ったのでそうしてきたんですけどね。
例えば、友達とご飯を食べに行く時も、どこどこが美味しいらしいという情報をネットで調べたりして、たぶん大丈夫だろうということで行くことって多いと思うんですけど。それってなんか安パイというか。ご飯を食べに行く醍醐味が薄れている気がします。損してもいいから自分が選んだことに責任を持って、自分が選んだから今がある、というふうにハッピーに生きていけたらいいなあと思ったりしています。
芸能界はやはりイメージの世界なので、そこにいる自分自身が「ほんとはこうなんだけどなあ」とギャップを感じてしまうこともあって。僕は変に真面目なのかして、そういうのが皆さんに対して嘘をついていることになるような気がしてしまっていました。
僕もプロですから、こうすれば沢山の人が足を運んでくれたり、楽しんでくれるんだろうな、ということはわかるんですけども、わかってるからそれをやるのは違う。やっぱり、愛する人に対して愛しているというのが一番大切なことなんじゃないかと。この命を授かって30年経ちますが、今そのように思いながら生きてます。
こういう悩みに30歳になるまで、4回ぐらいぶちあたってるんですね。なんか嘘をついているような気がして、本当の自分をお伝えできてないような気がするというのが。本当の自分じゃなくても、皆さんが喜んでくれるならそれでいいんじゃないかと思ったこともありました。
でもやっぱり、音楽に救われたっていうのが大きいですよね。音楽は、こうやって音を出せば始まっていくし、音が止めば終わっていく。誰かに促されるわけではなく。そうやって音を楽しむということを僕はみつけてしまったんですね。音楽には感謝をしています。
僕に関わってくださった沢山の人々のことを忘れず、皆さんの光となるような、希望となるような音楽を作りたいなと日々努力しています。いろいろ大変な毎日ですが、少しでも胸の中のわだかまりがとれるようなものになればいいなあと。それは誰のためというわけではなく、只単に自分がそうなりたいから。そう勝手に願ってるだけなんです。自分が人の役に立とうとするんではなくて、自分のために生きていくことが、他人のためになっていくっていうのが一番いいんじゃないかと。
M11 綴る
M12 歴史◇ 剛さん一人きりのエレピ弾き語り。2曲ともCDよりもさらにゆったりテンポで。「綴る」は、「空がきれいね」「空がきれいね」という繰り返しのアドリブフレーズでシメ。かわいい。
◇ エレピの音色が変わって、剛さんのモノクロライブカメラ映像がうつるビジョンに、白い音符がポツリポツリと飛んでいきます。そのまま「歴史」へ入っていきました。曲後半は「綴る」よりもさらに長くアドリブでメロディーと言葉をつないでいきましたね。ここまでくるともう原曲とは別のもう一つの曲が後ろにくっついたって感じ。
◇ 静かな曲になると、冒頭と同様に子供の泣き声とか話し声が急に目立って聞こえてきて、何回も胸が「ドッキーン」としてしまいました。もう妙な緊張感味わいまくったよー。
MC B皆さん立ってもらっていいですか(笑)。今聞いてもらった曲はもしかしたらCDになるかもしれないし、ならないかもしれないんですけど。ものすごく贅沢なテストをさせてもらってるという感じです(笑)。ライブ会場で生まれる曲ってたくさんありますからね。瞬間瞬間に生まれるものを大切にしていきたいんで。
今日カップルで来ているいう方は…(あまりに反応がなく)…きかなかったほうが良かったですかね(笑)。そちらカップルですか?あとは…(笑)。じゃあ、僕が恋人になってあげます。えー、男は遠慮します。恋人たちのFUNKミュージックに漂ってください。
M13 Raindrop Funky
M14 FUNKAFULL FUNKAFULL◇ 「Raindrop…」では最後の方、「キスしようぜHoney」を「キスしようぜキミ」って変えてたー。
M15 (ギターセッション)
M16 Purple Stage◇ 他のところでは曲間をゆったりとって、ドリンクを飲んだりしてるときもあったのですが、ライブの流れ上なのか、ギターセッションから「Purple…」へはちょっと慌しい感じがしましたね。2日間とも。10日はここだけでないんですけど、剛さん、しきりにイヤモニを気にしてたなあ。
◇ この曲では、本編ラストにして初めて色のある照明が使われました。赤と青と紫。これまで黒と白だけの世界に一際鮮やかに光が差しました。
◇ 最後の♪lalala…っていうところがすごく好きで。ここだけいつも車の中とかで歌ってたので、小声で歌って剛さんとのセッション気分を一人で味わってました(恐)。
◇ それが終わると、剛さんは役割を終えたようにマイクから離れ、ちょっと後ろのアンプのあたりにずっと佇んだまま。するとバンドさんも1人、また1人と演奏を終えていきます。最後にドラムの音が途絶えると、再び剛さんが無音状態で独唱。「愛が死んだら僕は死ぬだろう」「涙流して光の場所へ」「愛が死んでも僕は生きるよ」と。矛盾しているようですが、歌の変遷は心の変遷にも通じる。「僕」は愛がなければ「死ぬだろう」と思ってたけども、そんなに弱くなかった。どんなに辛くとも「生きる」しかない、という気持ちが歌いながら自然に生まれてきたんだろうなあ。そう考えるとなんか感動的。頭の中までライブ中継でお届けしてくれてる感じがしました。これにて本編終了。
E01 空〜美しい我の空◇ この曲だけ鹿の角のオブジェ付きのマイクスタンドを使用します。昨日もそうでしたけど、剛さんは右手でマイクのところを持って、 左手は鹿の角のところをつかんで歌ってました。しかし今日は曲の後半に、スタンドからマイクを外して手に持っただけでなく、スタンドを自分で脇にどけてしまったんですね。思わず「大英断!」と囁いたワタシです。確かにその方がいい。マイクを持って歌う剛さんはなんか伸び伸びして見えました。脇を締める動作がしっくりくるのかも知れないですね。 「雨の弓」とかも手に持って歌った方がいいんだろうなー。
◇ ビジョンには剛さん自らが奈良で撮影してきたPVが流れていました。モノクロの空、見上げた目線の先にある桜の枝、雨にしっとり濡れた石畳、きょとんとした表情の鹿、何も無い草原…。これが剛さんの見ている世界か。世界は剛さんの目にはこんなふうに映っているのか。ビジョンを通して心の中を覗いているような、覗いているつもりがその中に取り込まれているような、そんな不思議な気持ちでした。それは悪い気分ではなかった。
◇ CDに入ってる歌よりも強くキッパリと歌い上げている印象。とにかくこんなに声出るのはもうオカシイとしか言い様がない。どんなノドしてるんだろう。この日はいつまでも客の拍手が鳴り止みませんでした。
E02 (ギターセッション)
E03 (BI・GA・KU・FUNK)
E04 (何処へ…)◇ 「こっからは何にも決めてない時間です。出たとこ勝負で」という剛さんの前置きがあって、長いFunky Partyへ突入。昨日よりもギターセッションは長め。剛さん、竹内さん、名越さんが3人で向かい合って小さい丸を作って演奏してるとこなんて、 まったく眼福でした。シックス・カウントでみんなでJUMP!というのも昨日と同様にやってましたね。ギターのお2人がぴょんっ、 と律儀に跳ぶのがかわいかったー。すいません、上ケンさんは見てなかったッス…。
◇ それから剛さんのギターネックの振り合図でホーンズが音を出す、というのをずーっとお遊びでやってました。出すと見せかけて…出さない、みたいな。ステップを踏みながら楽しそうにホーンズの皆さんと戯れてた。遂にはギター持ったまま片手ロンダート!いやー、ユーのロンダートはやっぱりキレイだよ(笑)!
◇ バンドメンバーのイントロデュースは今回無かったのですが(終演後、ビジョンにエンドロールが流れました)、 それぞれこのコーナーでソロを取ってて。特にトランペットのルイスさんのソロが目立ってました。
◇ ホーンズのフレーズきっかけで、まったりファンクからアップテンポな「BI・GA・KU・FUNK」へ。曲名はワタシが勝手に呼んでるだけなんですが。途中から剛さんが指名してのソロ合戦になってた。ギリギリまで合図出さないで、直前に突然出すって感じだったので、やってるミュージシャンの方には緊張感あったんじゃないでしょうか。 「イケてるな!」っていうソロと「イマイチ!」ってのが如実に出てしまってましたからね。
◇ 昨日は「yeah!」「B・I!」「G・A!」「K・U!」という掛け合いでしたが、今日は剛さんが「B・I・G・A・K・U!」まで歌って、 「FUNK!」と歌わせる掛け合いをやってました。汗だくになって、大変に盛り上がったまま終了。
◇ 普通はここで終わる。しかしここで終わらないのが剛さん。切ない感じのギターフレーズを1人で弾き始めます。そのままギターの2人のところに行き、「こうゆうふうに弾いて」と合図。様子をみていた他のメンバーも合わせ始めます。 剛さんのギターのチューニングがものすごく狂ってしまってたので(ロンダートとかするからじゃない?)、 途中で楽器を交換しながらも続けてました。こんなふうにライブのステージ上で曲ができていくなんて凄すぎる。
◇ 剛さんは「♪何処へ…僕らは…何処へ…闇へ…2人の声は…誰にも聴こえないさ…愛で…キスを贈るよ…」と歌い上げます。カッコ良かった。ロックバラードな感じでした。最後は徐々に演奏がF.O.していくように剛さんがまた指示してました。
これで終わりです。アンコール40分やってますからね。もうアンコールなのかどうかわからない(笑)。別にひいきするわけではないんですが、今日はお客さんのノリがよくって、何曲か新しい曲もできました。皆さんと出会えたことによって、何かができていくということはほんと素晴らしいことだと思います。
◇ 客電がついてもアンコールの拍手はいつまでも鳴り止みませんでしたが、Wアンコールはなし。 エンドロールの最後には、「I LOVE REAL …AND ME!!!」というメッセージが。これ見て思わずニヤリとしてしまったなあ。ヘヴィーなメッセージに溢れているのに、終わった後こんなに「楽しかったなあ」と思えるのは、やっぱり剛さんが「自分大好き!」という確信に溢れてるからだよな。
注釈日記(2009年5月10〜13日)改
以 上