at 北海きたえーる(2010.12.18)




まず目につくのは、メインステージ両脇からスタンド直下に伸びる花道。さらにそれが後ろでぐるっとつながって、小さいバックステージになってます。メインステージは、メインステージの背面にはでっかいLEDが3面。いや3面というかステージの背面全部が高精度LEDだ。そして床材が全部クリアな素材(アクリル)で、その下に粗めのLEDビジョンが一面に敷いてあります。しかもステージの真ん中部分は、割と広く奥の一段高くなっているところから坂のように傾斜になってて、背面ビジョンと一体化している。その坂の途中に何カ所か人が立てるような小さいステージがいくつか設置してあるという(わかりにくい)。この坂に配置された小さいステージは上下左右可動で、いろんなフォーメーションを取ってた。つまり、今回はステージ全部が一つのビジョンになってるということです。その中にパフォーマーがいると。そういうトコまできちゃったんですね………。すごいねイノベーションって。メインステージの向かって右がバンドさん。向かって左がストリングスさん。ストリングスが普通にいるジャニーズってどういうことよ○リーさん。
「××(クラップ)!どうもと!××(クラップ)!ふぁみりー!」というコールがアリーナの前方あたりから聴こえてきて、なんとなくそんな感じでコールが始まりました。アレ頑張ってやってたグループに男子がいたように見えた。しかし何となく聞きなれないコールだし…ということなのか何なのか、全体的に声も小さめのまま、開演。







壮大なインストが流れるなか、白銀のガウン姿の2人が正面ステージに登場。そのまま左右に分かれ、真顔でずっと花道を歩いていきます。でもいつもと逆の立ち位置だったと思う。客は取り敢えず声掛けますよね。「こういちー!」「つよしー!」って。その声援の中、バックステージに達すると、軽く2人で手をパシッて合わせて、交差。いつもの立ち位置…と思いきや、2人ともメインステージの方を向いたので、KinKi的には逆位置のままか。バックステージの両脇が1人乗りのリフター(上昇のみ)になってて、そこにそれぞれスタンバイし、上がっていきます。
…ここまでのノリ。なんだかすごい懐かしい。横アリでやってた頃とかを思い出すような感じ。なんだろう。ガウンが着膨れだったところとか?いやいや(笑)。キャーキャー言われるなかを普通に歩いてる感じかな。愛想もせず。なんかすごいジャニーズっぽいな!と思ったんですよね。



M01 Family~ひとつになること
2人で目を合わせて、アカペラからいきなりきました。新曲。2人ともまだ声が出てない感じはしましたけど、ユニゾンになるところ(特に中盤)はものすごい一体感がありますね。CD以上のものがあるかもしれない。個人的にはKinKiのユニゾンが大好きです。ハモリもいいけどさ。「ジャニーズといえばユニゾン」っていうのは、通常だったら軽い嘲りワードだったわけですけども、KinKiはそれを超えた「敢えての」ユニゾンだと思います。
バックステージの後ろにも一応スタンドはあるんですけど、3列とかそれぐらいのちょっとだけだったので、KinKiは基本正面ステージの方を見て歌ってましたね。剛さんは途中でリフターの上でぐるっと身体を四方に向けてたんですけど、向いたほうの客がいちいち「キャー!!!」ってなっちゃってました。



M02 スワンソング
リフター下がり、狭いバックステージにもかかわらず踊ってくれました。勿論途中からは向かい合わせで。この時お互いの顔は見たり見なかったり。去年のテレビみたいに剛さんがガン見したりはしてなかったです。ワンコーラス目の最後、「♪膝を折って泣いた…」で向かい合ったまま、お互いに手を差し伸べるような振りがついてました。ナニコレ。素敵(笑)。
ワンコーラスで終わりかと思いきや、ツーコーラス目に突入。しかも花道を歩きながら。花道の真ん中あたりで止まって歌ってサビから最後まで歌ったのかな。剛さんは光一さんが歌ってる時フリーに踊ってたなあ。アレ間近で見れた人羨ましすぎる。そして光一さんが豪快にパートを飛ばしてましたー。今回とにかく何回も花道を歩きましたね。そして光一さんはここ以外にも何回か豪快にパートを飛ばしてましたねえ。なんかモニターの具合が悪かったのかもしれない。最後はいつのまにか上空に飛ばされてた大きないくつかの風船が割れて、リボンのような形をした細かい銀テープ(ピンク系の銀に見えたけど…照明かどうかわかんない)が、無数にピラピラしながら客席に降りてきました。テープがくるくる回りながら落ちてくるもんだから、ものすごい滞空時間が長くって、なかなかに見たことのない光景でした。



M03 硝子の少年
KinKiが正面のステージに達すると、背面・床の全面ビジョンを使って硝子がパリーンと割れる映像。それきっかけて「硝子の少年」のイントロが流れます。いつものタイミングで発破!剛さんの「♪空き缶蹴飛ばし…」の足は相変わらず。頭ぐらいまで上がってました。それから途中からは「♪Stay with me…」のところを上ハモ歌ってましたね。この上ハモが出ると、「今日ノってるなあ」とか思っちゃう。しかしツーコーラス目の入りのアレンジにはビックリしました。アレ何だろう。一瞬バンドさんがミスったのかと思いましたが。しかしいつにも増してストリングスの音がきいてた。アイドルのコンサートなのに、こんなに生弦が聴けるってすごいよ。







ここでMC①です。
光  「私が堂本光一です。
剛  「私が、次期総理大臣の堂本剛です。
光  「どんなマニフェストなんでしょうか(笑)。北海道は一面の銀世界ですね。
剛  「砂糖の国みたいになってますからね。
光  「来る時、飛行機が着陸できないかもしれません、って言われましたから。もしかしたら引き返すかもしれへんと。もしそうなったら今日コンサートできなかったかもしれないです。
剛  「無事にたどり着けてよかったですね。

光  「始まる前に皆さん、「どうもとっ、ふぁみりぃっ、どうもとっ、ふぁみりぃっ」ってやってましたけど。やるんやったらもっとまとめろや(巻き舌)
剛  「MCで客にいきなり罵声を浴びせるってどういうことなんですか。「まとめろや(巻き舌)!」て(笑)。随分キラキラしたチンピラじゃないですか。まあね、僕も裏で聞いててクスクス笑ってしまいましたけど。
光  「若干なんかなあ。
剛  「「どうもとっ、ふぁみりぃっ、どうもとっ、ふぁみりぃっ」って(笑)。アレは誰か言いだすんですか?ネットとかツイートとかで。「ワタシは“どファミ”もいい」とか。 ← なんだ“どファミ”って(笑)。
光  「きっといろいろ考えてくれたんだと思いますけども。ツアータイトル聞いて皆さんビックリしたと思いますが。
剛  「僕らが一番ビックリしてますけどね。

光  「こないだ、武道館にマッチさんの30周年コンサートを見に行かせていただいたんですけど、「ダメだ、見習わなきゃ!」って思いました。「スニーカーぶる~す」とかをもう全力で歌ってる姿に感動しちゃって。オレも、「ふらいんぐ・ぴーぷる」全力で歌わなアカンなと。
剛  「キーが高いから大変ですけどね。
光  「やはり偉大な先輩です。

剛  「アナタはもうすぐ32ですよ。そう考えると老けこみましたよね。
光  「老けこんだらこんな衣装着れないよ?まだまだバッチシですよ。
剛  「見た目はそうですけど、コメントがね。バッチシて。
光  「バッチシじゃなくて何なの?
剛  「…イケてる?
光  「イケてるはないやろ!
剛  「いや、バッチシよりはありますよ。
光  「オレそういうの全然わからへんからな。
剛  「それが光一さんらしさですから、それでいいと思いますよ。
光  「お客さんでも絶対わかんない人いると思うけど。
(しー…ん)
光  「……アレ?そうでもないですか(笑)。
剛  「ナイスリアクションありがとうございます(笑)。最近お客さんとの連携プレーもうまくいくようになりましたね。

光  「だから昔の曲を歌う時も一生懸命歌わなアカンなということですよ。
剛  「でも、「夏の王様」だけはないわー。♪テーーーーン!…オッレ~ィ、オッレ~~ィ、って。日常であんなふうなテンションになったことがないもん(笑)。
光  「今日残念ながら「夏の王様」は歌いませんけど。
(えええーーーーーーっ!)
光  「…うっさい!
剛  「ちょっと待って?マッチさんを見習ったんじゃなかったんですか(笑)?
光  「だから、今日は「夏の王様」は歌いませんけど。
(えええーーーーーーっ!!!!)
光  「…だまれや!
剛  「だからー、どこを見習ったんですか(笑)。
光  「こんなふうに今日も愛あふれるコンサートにしていきたいと思います。
剛  「説得力なぁ。説得力なぁ(笑)。 ←「い」を省略する関西弁(「かっこわる(い)!」みたいな感じ)がすごいカワイかったー。

光  「僕たち、今年はアルバム出せなかったんですけど。
剛  「来年には…という話し合いをレコード会社の人とはしてますので。よりいいものを皆さんに届けるためには今のタイミングじゃない、ということで見送った形です。でも、共作の「Family~ひとつになること」を出せたというのが、我々にとっては非常に嬉しかった出来事ですね。
光  「そうですね。
剛  「そうですよ?

2人の掛け合いがすごいスピーディで、「喋ったるで~」という雰囲気マンマン。ユルユルな光一さんに剛さんのツッコミが冴えまくりという感じでした。







intermission
インストのシングル曲メドレーに合わせ、正面のでっかいLEDに、これまでのKinKiコンの映像が断片的に映し出されます。でも流石にデビュー後限定だったかな。ミレニアムコンとか、King of Summerとか、FコンとかGコンとか。そんなところが印象的でした。



M04 フラワー
M05 ジェットコースター・ロマンス
M06 やめないで、PURE
ちょっと懐かしい感じの名曲メドレーです。こっからM13までは、ワンコーラスまでも歌わず、サビを短くつなげていく感じのメドレー。よくわかんないけど…おおむね前世紀(~2000年)までの曲を中心にしてるのかなあと。KinKiさんの曲たちって、「D album」(2000年12月リリース)が今に至るターニングポイントになってると思うので、A~C時代のアルバム曲って、最近あんまりやってない。だから尚更嬉しかったですね。
「やめないで、PURE」って、当初は正直「微妙」という感じの曲だったと思うんですけども、いまやイントロで「キャーーーー!!」って言われるポジションになってる。KinKi youコンの影響が大きい気もしますけど、曲も成長するなあと思った。
衣装は全体的にあんまり覚えていませんが…パープル系。剛さんが金色のカンカン帽みたいなのを被ってたのが衝撃でした。しかもリボン部分にピラピラしたの(同色)がついてた。それからこの後のMCの時に気付いたんだけど、服の柄があの「Family~ひとつになること」の通常盤ジャケ写のようになってたんですよね。あのマークが剛さんと光一さんに半分づつついてたみたい。前じゃなくて後ろの腰あたりに入ってたんですけど。



M07 ふらいんぐ・ぴーぷる'99
M08 Happy Happy Greeting
M09 全部だきしめて
こっから花道に出てきて歌ってました。そして「ふらいんぐ・ぴーぷる」って。何故この曲なのかと不思議にも思いましたけど。でも99年の夏コン当時すごい好きだったので、ほんとに嬉しい「ありえねえ」でした。しかもさー、みんな「♪太陽に~」のあと、ちゃんと「フーーーー!!!」ってやるのね。
KinKiさんは、「昔の曲ってキーが高くてやだ」みたいなことをさっきのMCでもさんざん言ってましたけど、実際はふっつーに歌いこなしてました。思えば以前はKinKiの曲って自分にとってすごく歌いやすかったけど、今の曲は低くて歌いにくいもんなー。それだけKinKiのキーが下がってる(オレは元々オトナだったのでキーは変わんねえ)ハズなんですけど。すごい声域広い。
「ハピグリ」だけ、花道の真ん中に止まって、ワンコーラスしっかり歌いました。勿論(なのかわかんないけど)アリーナのお客さん挟んでお互い向かい合って。お客さんのなかに「ハピグリ」の振付してる人がいたなあ。よく覚えてるー。



M10 キミは泣いてツヨクなる
M11 欲望のレイン
M12 No Control
M13 スッピンGirl
バックステージ到達。そこでいきなり踊り出したKinKiさん。ありえねえ。「キミツヨ」を振りつきでこんなに間近に見れるなんて。ここは1999年かと。いや2000年かと。いやいや2001年かと(どうでもいい)。ここからさらに「ありえねえ」を連発してたワタシでした。「欲望のRain」だって「No Control」だって、かつて冬コンで1回やったっきりですからね。生で聞くの10年ぶりぐらい。生「You Got!(いまだに何て言ってるのかはよくわかんない)」が聞けるなんて(泣)。振付はほとんど変わってないような気がしましたが、流石に踊り方はだいぶ流す感じで、「30代やな~」という感じがしましたが。それで今が2010年だということが実感できたっていう。
さらに「スッピンGirl」は、たぶん原キーだよね…?これまでのコンサートでは下げてた時もあったはずなのに。思いっきり客におシリむけながら、「♪うぉ~ううぉ~ううほ~~~」と歌い始める剛さんの姿は、流石に若干辛そうではありましたけども(笑)、ハンパねえ盛り上がりでした。銀テープも確か出たはず。光一さんのソロコンで、「銀テープに対するお客さんの対処の仕方」がだいぶ話題になってたので、思わずアリーナの動向を観察してしまったワタシ。たぶんKinKiさんも見てたハズだ。これきっかけで花道を歩いて正面ステージの方へ戻ってきます。



M14 99%Liberty
オールドファン涙目メドレーの後、間髪いれず今現在最大の盛り上がり曲へ。あー、ここでもう終わってもいいと思うぐらい楽しかったっす。いやダメなんだけど。剛さんは後半、ずっと下手のステージの端っこで歌ってました。今日のステージはだいぶ前方まで両サイドのスタンドに客を入れてて、ステージの真横っていうかもうステージの若干後ろ側に入ってる席もあり、さっきのMCでも「見づらいよね」って話をしてたんですよね。だからきっとアレはそこらへんの席の人に対するサービスだったのかなあと思いました。最後はあんまり引っ張らずにシメ。







ここでMC②です。
光  「懐かしい曲もいろいろやりましたが…さっきの曲知らなかったって人ー?(はーい!)平成生まれ?じゃあ、年齢調査しよう!10代!(はーい!)、20代!(はーい!)、30代!(はーい!)、40代!(はーい!)、50代!(はーい!)、60代!(はーい!)  ←30代のところで自分でも手を上げる光一さんがカワイかった。
剛  「KinKiはほんと年齢層幅広いよね。ざっくばらんですね。
光  「じゃあ女!(はーい!)、男!(はーい!)、…真ん中!(はーい!)
剛  「60代の時に立ったアナタ真ん中なんですか?! ←剛さんの熟女イジリがなんかすごいツボっす。

光  「忘年会シーズンですが。僕らも「堂本兄弟」で忘年会やりましたね。剛さんは何か景品当たりましたか。
剛  「僕は百貨店の2万円分の商品券で、カタログから選ぶっていうやつ。蟹しゃぶを頼みました。あの後ずっとカタログみて選んでましたよ。
光  「なんかちょっとつながりがありますね。僕はビックカメラの2万円分の商品券でした。でも家電で2万円って微妙だよ?
剛  「何かが完全に買えるわけではないですからね。
光  「その忘年会の挨拶でも話したんですが…「生物とは何か」って話。
剛  「…その話長くなりますか?長くなるんだったらMAとMAD呼んでもいい?
光  「何でや?
剛  「そりゃあ…聞くよ?お前が?なんや生物のなあ、話をするんやったら? ←オモロイ(笑)。
光  「あいつらの中でオレの話に興味持ってくれるの辰巳だけだからね。米花なんか特に興味ないから。「…どうでもいいんじゃないッスか?」って。
剛  「それが米花さんの愛情表現なんですよ。

剛  「それでは先生お願いします。センターで。僕らは小高い丘で聞きますので。
(光一さんが前で喋って、その後ろ、斜面になっているところにちょっとだけ上がって、剛さん、MA、MADが並んで座って見てます)
光  「皆さん、何をもって生物というんでしょうか?
(後ろの生徒さん方は早くも飽き始めて、剛さんは横になったり。こっしーと福ちゃんが斜面を滑り台のようにして遊び始めてしまいました)
光  「うわー!!楽しそーーーー!!ふぅーーーーーー!!…あっつ!!
(すかさず遊びに加わる光一さん。衣装が摩擦熱でだいぶ熱くなったようです(笑)。ひとりぼっちは嫌なのね…。)
剛  「ちょっと先生?!今講義中ですから、「楽しそーーーーー!!!ふぅーーーーー!!」じゃないですよ。
光  「すいません。生物というものは、朽ち果てていくことに対抗するものなんですよ。深いと思いませんか?ねえ辰巳。
辰  「深イイです。
剛  「……♪深イィ~~はなしィ~~~~
光  「今の何?
辰  「テレビの番組です。島田紳助さんの。
光  「みたことねえからわかんねえ。
辰  「急にテンション下がった(笑)。

光  「だから、崩れていくことに抵抗しようとするのが生物なんです。
辰  「先生!剛君が小さい声で「眠いわあ」って言ってます!
剛  「そんなことないです先生!
光  「じゃあ、みんなで滑っちゃう?ふぅーーーーーー!!…あっつ!!
剛  「絶対衣装さんヒヤヒヤしてますよ。この後もツアーあるんですからね。アナタの衣装だけ一部焦げてるとかやめてくださいよ。

剛  「町田さんにイッコ言いたいことがあるんです。こないだ福岡のコンサートが終わって、飛行機乗る前に、……♪飛行機乗る前のォ~話ィ~~~~
光  「今の何?
辰  「紳助さんのテレビ番組です。
光  「わからへんからつまらへん。
剛  「(笑)。飛行機に乗る前の話なんですけど、
光  「♪飛行機乗る前のォ~話ィ~~~~(おぼえたて)
剛  「やんのかい(笑)。でね、米花さんに今度釣り行こうって言ったんですよ。で、「行きます行きます」ってなって、「皆にも行った方がいいですかね?」って言うから、別にどっちでもええけど無理せんでいいよって。したら全員来ちゃって。オレは1時間前ぐらいから来てたんですけど、うちのマネージャーを先頭にこの団体さんが来てさ。そのまま全然違うオッサンの方に向かっていったからね(笑)。なにやっとんねんと。
光  「何が釣れんの?
剛  「トラウト。ニジマスとか。
光  「トラ?
剛  「♪トラが釣れるゥ~話ィ~~~~
光  「今の何?
辰  「紳助さんのテレビ番組です。
光  「わからへんからつまらへん。
剛  「(笑)。

剛  「最初に町田さんが釣ったんです。そしたら、「釣れてる釣れてる」って、足がマンガみたい(ガニ股であたふたする)になってるんですよ。「釣れてる釣れてる人形」みたいになってて(笑)。で、次も当たりがきてグングン引いてるわけ。でも、あのクラスのやつはこの池にはいないなってのはわかってたから、多分、地球を釣ってるなと。ボクは気づいてたんですけど、町田さんがどうするかなと思って見てたんです。したら、「辰巳!網!網!」って。彼は地球を釣り、彼は地球を掬おうとしてたんですよね(笑)。
町  「釣りって初めてだったんで、おっきい声出しちゃって。
剛  「本来外れることのないリールがポチャッと落ちてましたからね。しかも2回も。
光  「町田さんは釣りってガラじゃねえもんな。松はやってるんでしょ?
松  「バス釣りやってます。でもトラウトは今回初めてやりました。
光  「何でトラウトって言うの?
剛  「その方がカッコいいんですよ。今度釣ったら写真をお前にあげるわ。
光  「いらんわー。それはオマエのお父さんがオマエの部屋に水墨画を貼ってたのと同じことですよ(笑)。僕のパソコンに興味のない魚の写真を送られてもね。

光  「皆釣れた?
越  「僕だけ釣れませんでした。……♪悲しいィ~話ィ~~~~
剛  「(笑)。ドナルドソンとかいろんなトラウトが釣れる池なんです。
光  「ドナルドさん?
剛  「違いますよ。そんなオッサン釣れたらめんどくさいですよ。ドナルドソンはめちゃめちゃ走るんですよ。
光  「足があるの?
剛  「おかしいでしょ?水中で走ったら。
光  「だって走るって。
剛  「あー、ごめんなさい。フィッシャーマン用語ではそういうんですよ。
光  「泳いどんのやろ?な?泳いどんねん。
剛  「……♪泳いどんねんのォ~話ィ~~~~
光  「今の何?
剛  「紳助さんのテレビ番組です(笑)。
光  「わからへんからつまらへん。
剛  「「わからへんからつまらへん」て。めっちゃ怒られてるんですよ(笑)。否定されてんねん(笑)。

剛  「福ちゃんが釣りにハマり始めてるって聞いたけど。
福  「剛君に連れてってもらって、これは楽しいなと。インターネットで検索したら、セットで1,500円っていう釣り道具があったんです。
光  「それって子供の釣りゲームより安いよ?! ←ガブッチョ釣りゲームのことだー!
福  「でもちょっと待てよと思って、ヨネさんに聞いてみたんです。そしたら、「それはよくないから、剛君にもらえ」って言われました。
剛  「お前が本気でやるんやったらやるよ。
光  「本気じゃなくたってもらっちゃえばいいんだよ!金持ってんだから!
M  「天使と悪魔だ(笑)!
光  「金持ってるぜ~~~?!もらっちゃえよ!
福  「でも僕、免許持ってないんで、釣りに行くとしたら剛君の車に乗ることになりますけど。
剛  「全然かまへんよ。
光  「乗せてもらえばいいんだよ!そのまま車ももらっちゃえよ!
剛  「あいつ悪い先輩やなー(笑)。
M  「金の話ばっかりしてますね(笑)。
光  「オレはあげねーぞ?

剛  「オマエも今度釣りに来いよ。魚釣らなくてもいいから、弁当とか作って持ってきて。ブロロロロロロォォォォ(車のエンジン音)………「持ってきたで~」って。
M  「優しー(笑)!
剛  「オレら大爆笑やで。キャッキャ笑とるで。
光  「それはないわー。寒いもん。
剛  「オレは来年もめっちゃ行くよ。今年の夏ぐらいからもう止まらないんです。さっきの「No Control」はその気持ちで歌ってましたもん。
光  「釣りが止まらないんだ。愛しすぎて(笑)。
剛  「なんで参加せえへんねん。
光  「しょうがないよ家が好きなんだもん。
剛  「じゃあ光一の家にみんなで行くわ。魚持って。
光  「イラナイ。昔、長瀬がさ、でっかいニジマス3匹ぐらい家に置いていきやがって。どうすんだってことがあったんですよ。
剛  「じゃあ我々は6匹置いていきますよ。 ←おっ、対抗意識!
光  「イラナイっつの。でもカート行こうって話はずっとしてたよね。今の時期のカートは面白いよ。
M  「いやいや寒いですよ!
剛  「釣りに行かへんのは寒いのが理由じゃないな。でもねえ、釣りやったらきっとハマるぞ。
光  「わかる。やったらハマると思う。でもハマるものは他にもういらないんです。
MCは45分喋ったということでした(凄)。







M15 好きになってく愛してく ~ メンバー紹介
M16 Music of Life
メンバー紹介を挟んで、こっから合作曲のコーナー。全曲網羅したはずなのに、「5×9=63」は抜けちゃったということで。「70歳ぐらいになったらやります」と言ってましたね。本当に「ご苦労さん」の意味を込めて(笑)。バンドさんは、ベース:吉田建さん、ギター:原田喧太さん、ドラム:宮田繁男さん、トランペット:下神竜哉さん、T.サックス:YUKARIEさん、あとコーラスにKo-sakuさんがいることぐらいはわかりましたけど。今回は「堂本FAMILY BAND」という名前だけで、1人1人の紹介がなかったので、あとの方はよくわからず。まあそう考えればストリングスだって1人1人なんて紹介しないし。公平に、ということだったのかもしれない。でもパンフに、MA、MADと並んでダンサーさんの名前が1人1人出てたことはちょっと「おっ」と思った。
「好きになってく愛してく」はすっごい短かったな。この曲の扱いはいっつもこんなんですよね。たぶん合作とはいえども…ムニャムニャ…みたいな部分もあったんだろうなと。だって大人気アイドルのシングルだったわけですからねえ。「MOL」を聞くのは…あのiDコンオーラスのWアンコール以来かも。この曲は扱いは悪くないけど、出現率はとってもレアですね。最後のアップテンポになっていくとこまではやらず。SUNDOME状態でした。



intermission
KinKiさんはけて、ビジョンいっぱいに、これまでの合作曲が一つ一つ、タイトルと、歌詞の断片が組み合わさって映し出されていきます。音楽に乗せて。…ヤバイ。文字と音楽だけでぐっとくるなんて。ここに映し出されている言葉の一つ一つが、KinKiさんの中から出てきた言葉であり、それを自分たちの声で、自分たちの作ったメロディで歌えるということ。それを沢山の人が聴くと言うこと。伝えたいことがあって、それを伝えることができるということ。その得難さみたいなものにしみじみと感じいってしまったんだよねえ。喧太さんのギターもめっちゃカッコよかった。



M17 愛のかたまり
M18 銀色 暗号
M19 futari
衣装チェンジ。青系のキラキラしたスーツです。インナーは白シャツ。光一さんはいつもの丈長めジャケットで割とノーマルなんですが、剛さんの白シャツが…首の回りがまるでクリスマスの時に食べるチキンの持ち手の白い紙のように!←いい例え(自画自賛)。ピラピラピラーっとなってて。今回の剛さんは髭面なこともあり…まるで貴族のようでしたね。心の中では「バロン(男爵)」と呼んでました。領民からはかなり変わり者と呼ばれているに違いない、とか(笑)。さらに片方の手首にもおんなじ感じのピラピラをシュシュのようにつけてました。
KinKiさんは斜面のステージを移動する小さなステージに乗って歌ってました。この時ステージ全体がビジョンになって、「愛のかたまり」では天の川のような、光の粒の河のようなものがダイナミックに映し出されてましたね。「futari」ではリアルな宇宙空間だったかなあ。最後のYUKARIEさんのサックスソロがめっちゃアダルティでカッコよかった。



M20 恋涙
M21 Tears
M22 me~地球のいろ
ここからはインパクト大な合作曲振付3連発。れ、れんるいに振付が!っていう衝撃。しかも最初の立ち位置が近い位置の前後で、ちょっと左右にズレた感じで(それを勝手に半同化と呼んでるんだけども)。シンメを見慣れているのでちょっとドキドキしてしまいました。「Tears」は可動ステージが横一列に並び、そこにKinKiさん、MA他ダンサーさんが一直線に並んで踊ってましたね。それから「me」ですよ。歌い出しのところで、KinKiさんが左右向いて背中合わせに近い感じで立つんですが、腕をからめて、しかもその手をグーパーグーパーするっていう。普通だったら考え付かないような振付ですね。ありがとう○ンチェ(違うのか)。「me」はライブで聴いてさらに好きになりましたね。全編ユニゾンっていうのもあるし、せつないのにノリがいい。「雨メロ」とか、あんな感じに位置する曲じゃないかなと思ったりした。ラス前に聴きたい、みたいな。



M23 Family~ひとつになること(ストリングスバージョン)
本日2回目の「Family」。この時、KinKiさんはステージの斜面の真ん中に並んで立っているんですが、その立ち位置が非常に近いんですよね。普通にすぐ横にいる。この距離感はテレビの歌番組でも見たことないし、コンサートでも滅多にないと思いました。ひとつになっているなあ、と。あと2人ともオープニングに比べるとやっぱり声が出てる気がした。光一さんの大サビとかすげえ素敵でした。



M24 kissから始まるミステリー
M25 カナシミブルー
M26 Secret Code
ガラッと変わって、すっごいカッコいいテクノっぽいインストが流れ始めます。それに乗せて、斜面になっている床面LEDがさまざまなパターンを映し出します。その上にMADやダンサーさんが乗っかって、光の動きに合わせてパフォーマンス。なんかメディアアートみたいでしたね。おっきいtenori-onの上に人が乗ってるみたいだったー。「kiss…」も最初の方はちょっとテクノテイストっぽくなったりしてた。KinKiさんは衣装チェンジで、ピンクっぽいジャケットになったのかな。光一さんのこの衣装すごい好き。剛さんはグリーンのキラキラベレーを被ってて、ちょっと特殊部隊の大佐風でありましたね(笑)。
「カナシミブルー」から再び花道に出てきます。今回盛り上げ曲はほっとんど花道orバックステージですねえ。



M27 SNOW!SNOW!SNOW!
M28 Anniversary
正面ステージに戻って。高音の歌い出しの時の2人の屈み方が全く一緒(笑)。あんなに高音でもものともせず伸ばしきる剛さんの歌ってのは、もはやバケモノに近いと私は思っているけれども、光一さんの歌も、もう確変入ってるとでも言いたくなるような素晴らしさでした。あと、ライブ終盤になると、時折光一さんが“忘我”の境地に入ってくるのがすごいツボなんですけど(だってこの時の光一さんは普段の5割増しカッコイイ)、このあたりは間違いなくそうだったと。勝手に思ってる。
「Anniversary」終わりで、2人からご挨拶。剛さんは「こうやって皆さんと一つになることが、生きててよかったなと思える瞬間の一つです。また、僕らに生きてる意味を教えてください」と。光一さんは、「31歳の僕らを見るのは今日が最後、という人も多いと思います。今という時間は二度と戻ってこない。だから、今という時間を大切に」と。2人ともとっても声が明るいトーンだったのが妙に印象的でした。
KinKiさんは左右に分かれてそれぞれ正面ステージ奥へ登っていきます。するとそこに半球があって、1人1人がその前に立ってくるっと球が回転すると、それが地球になってるっていう仕掛け(わかりにくい)。最後はその半分の地球がひとつに合わさって、END。







E01 KinKi Kids Forever
結構コールの時間は長かったです。こっからアンコールなんですが、ツアーTとかではなく、衣装はカッチリした白スーツ。ここまで込みでKinKiコン、ということね。そして「KKF」は、ワンコーラス目と日本語バージョンで、ツーコーラス目を英語バージョンで。あの訳詞も好きなんで嬉しかった。



E02 Family~ひとつになること
「皆さん一緒に歌ってお別れしましょう」ということで、本日3回目の「Family」。たぶん、ここで背面のおっきいビジョンに初めてKinKiさんを映してるライブカメラの映像が写ったと思う。ライブカメラは左右上部の小さいビジョン、それから対面のビジョンにはずっと写ってたけど、正面ステージのデカイやつには全然写ってなかったんだよね。勿体ないことに。
剛さんは、「♪このは何処なのかと 悲しくさせた…」と歌詞を変えて歌ってました。客はKinKiの歌を聴きたいもんだから、最初はあんまり歌ってなかったですね。ツーコーラス目は、剛さんが小さく歌をガイドして、ほとんど客が歌ったような感じでした。オレは大サビまで熱唱してたが(迷惑)。







「♪ありがとう…」と会場みんなが歌った直後にそれは起きた(笑)。
光  「…♪ありがとうのォ~話ィ~~~~
客  (ええーーーーーーーーーーーーーーっ?!?!?!)
剛  「お前がもてへん理由が今わかった(笑)。いま、皆じーーーんとしてたのに……。
光  「やっちゃった?じーんとしてた?…じゃあもう一回歌う?剛さんが「アカペラで歌う?」って言ってるけど。
客  (わーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!)
光  「…♪アカペラのォ~話ィ~~~~
剛  「…いまオマエを見て、一部の人がこう(がっかりした表情で首を振る)してるの見てもうたわ(笑)。
光  「じゃあ僕から一つ提案があります。最初っからやり直すってのはどうでしょうか。
客  (わーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!)
光  「ただこっちも商売なんでね。料金は3倍もらいますけど。
剛  「最後の最後に金の話?…♪金のォ~話ィ~~~~……ホラホラオレまでやってもうたやないか(笑)。
光  「♪世界にはどれだけの数の 家族がいるんだ…ろうのォ~話ィ~~~~~
剛  「……・ナニ今の!?
光  「すいません。ニガテなんです。こういうのが。
剛  「じゃあちょっと真面目な話していい?
光  「…♪真面目なァ~話ィ~~~~
剛  「もうそれオマエのものにしてええよ(笑)。



剛さんから「Family」に込めた思いについてのトークが。「僕たちは自分が決めたわけじゃないけど、家族よりもずっと長い時間、一緒にいる。でも世の中では争うことや傷つけあうことが絶えない。いろんな価値観があって。この歌は、これまで関わってくれた人すべてに対する感謝が込められています。光にも似たピュアなものを感じながら、僕たちの歌を聴いていただければ」と。剛さんは、KinKi Kidsというものを、人と人との関係性における、一つの理想像としてとらえているんだなあ、ということが、この挨拶からもわかりましたね。別に血がつながってるわけじゃないし、故郷が一緒なわけでもないし、思想が同じわけでもないけど、別に争うことなんてなく、当たり前のようにひとつになれるということ。それが何で皆できないんだろうと。
この間、光一さんは最初はじっと後ろできいてたんだけど、途中でMAとかのところに行ってちょっとおしゃべりしたりしてた。「剛さんの話長いよねー」とか言ってたのかどうかは不明(笑)。







E03 Family~ひとつになること(アカペラバージョン)
そしてようやく歌い始めましたけども、客のクラップが頭打ちになっちゃって、「あっちゃ~」って思ってたらば、すかさず光一さんが「ソレ演歌!」と客を厳しく教育。助かった。剛さんが、「お気に召さなかったようなので、皆さんクラップは心の中で」とフォローし、ようやく「Family」に入りました。しかしアカペラなので、サビの♪Family~~、の部分はどうすんだ?もしかして客が歌うべき?(考えすぎ)、とかハラハラしてたら、すかさずコーラスの方が入ってきてくださいました。ワンコーラスだけ歌って終わり。拍手がいつまでも鳴っていました。



光  「予想外の展開でしたね。 ← 歌終わりでビジョンに抜かれてる表情がめっちゃカワイかった~~~。
剛  「照れ過ぎやないか。オマエどんだけ照れてんねん
光  「基本的にカッコつけるのがニガテなので。
剛  「よう言うわあ。
光  「さっきの剛くんの……前説って言いそうになった。すいません(笑)。説明にもありましたけど、剛くんの詞を見たときに、素敵な詞だなあと思いました。これにどうやってメロディをつければ、皆さんにこの思いを届けることができるのかと、いろいろ悩んで作りました。今日のコンサートで、またこの曲に対する印象が変わったら嬉しいですね。光一ってバカだなあと思っていただいても、それはそれで僕はとても嬉しいです(笑)。こんなKinKi Kidsをこれからも愛していただけたらなと思います。







Wアンコールは結構頑張ったけどなし。いやー、全体通してやっぱり光一さんの壊れっぷりがすごかったなという印象で。そしてそれを剛さんが拾って拾って拾いまくるという。めっちゃオモロかったけど、流石に最後の方はワタシも何回か首振ってましたからね(笑)。それでも光一さんを見捨てない剛さんは流石だなと。愛だなと思いました(笑)。



以 上

    photo by Jaime Olmo