今回は正面ステージの作りがかなりごっついです。真ん中部分が、大きな櫓(高さ20m!)と一体になったムービングステージになってて、そのまま客の頭の上を通り越して、アリーナを縦断し、バックネット前まで動いていってしまいます。櫓の構造はかなり複雑なんですが、前面が横に細長いリフターになってる。その後ろ、一段高いところが広めのムービングステージで、バンドさんがスタンバイ。さらにそれより一段高いところにストリングスさんがスタンバイ。という、ひな壇状態。バンドさんとストリングスさんは上下には動かず、固定のムービングです。前面のリフターは上下にウィーンと動きまして、2階スタンドぐらいの高さまでいっちゃいます。櫓の支柱の間に細長い足場が中段、最上段にぐるっと設けられてて、KinKiさんはリフターからこれらの通路に移動して歌ったりしてました。
そんなわけで、この高さ20mもある支柱が存在感抜群なもんですから、特に正面ステージにある間は、端の方のスタンドだと絶妙に邪魔。ステージの背面にある巨大なビジョンは2つとも全く見えませんでした。今回はいつも以上に正面で見るべきだったなあ。
こういう大掛かりなムービングがありながら、花道もありました。真ん中よりにまっすぐな長い2本、左にまっすぐが1本、右側に不思議に婉曲したのが1本。上から見ると「1││5」って形になってましたね。「15」を表現したらしい。しかし特に「5」の部分が活躍したところはなかったように思われ。ただ、両端の花道から真ん中花道への移動は、下に降りて歩いたりしてたもんで、その間にKinKiさんがお客さんにハイタッチする光景がよく見られました。
opening
暗転と同時に、激しいロックアレンジのビートが。 KinKiコンのオーバチュアというと、「壮大」みたいなイメージが多いと思うのですが、 いきなりアゲアゲ!期待が高まります。ビジョンには光一さんと剛さんのフォトがどーん。センターの2本の花道に、頭からすっぽりかぶる金ピカマントを着た人の行列が、しずしずと正面ステージから進んできて、一人ひとり途中でオブジェのように停止。そしてセンター花道先端に到達すると、そこからKinKiさん登場です。うーん。自分で書いてても意図のわかりにくい演出(汗)。いや暗くてよく見えないというのが正直なところでした。
M01 Anniversary
KinKiさんはクレーンにそれぞれ乗って歌います。30日は特に登場したときの歓声がすごかったな。東京初日ってだけじゃないよね。ほんとにみんな待ってた感がありました。衣装は、2人とも一体なんの素材だろうと思うくらいキラッキラのシルバー。いやスパンコールでしょうけど。光一さんはノーマルジャケット。裾から白いヒラヒラしたブラウスが片方だけ出ててカワイイ。剛さんはショートジャケットの五分袖にサルエル。インナーはモノトーン。今回モノトーンがかなり意識して取り入れられてたと思います。2人が載ってるクレーンはそれほど大きくなく、上に行ったり下に行ったり。ふわふわしながらセンター花道をゆっくりと正面ステージの方に移動していきます。妖精さん?妖精さん?と問いかけた(笑)。30日は進むペースを誤って曲が終わりそうになったのか、終盤かなりうわーっとした速さで前の方に移動していきました。
M02 硝子の少年
正面ステージで。冒頭の発破もいつもより火薬増し増しな感じ。それにしても剛さん、上がってるなあ!髪短い!デコ出しカワユス!Mステスーパーライブでは、パッツンな短い前髪を下げてたもので、正直「…デッカチャン?」とか思ってたけど(本当にすいません)。こっちのほうが断然いい。逆に光一さんは髪長いー。最近では「オリスタ」の外ハネスタイルが激ハマリだったのに…明日切ってくれないかな。とか勝手に思ってたら、元旦はまさかまさかのカットスタイルで登場。しかもハネ気味アレンジで眼福でした。恒例の剛さんの空き缶蹴りは、これでもかってぐらい上がってましたね。頭の高さまで。もう横というか前に上がってて回し蹴りみたいになってます。31日は、剛さんの踊りのキレがハンパなく、MC前までずーっと剛さんばかりを双眼鏡で追ってしまいました。いやね、ノってる時の剛さんは、ワンツー・ワンツーという普通のステップにも、細かいステップを4つぐらい常に余計に入れるんですよ!マイケルかよ!だから半月板減るんだよ!
M03 スワンソング
うわー、テンション上がるこの曲。そして個人的には光一さんが歌ってる時にバックでフリーに踊る剛さんが見もの。都合2回ありましたが、2回とも踊りまくってました。向かい合わせで歌うところは、距離は近いけど全然見つめ合ってはいなかったですね。
M04 愛されるより愛したい
割と最近もやってる曲なんですけど、剛さんのAメロの歌い方が18歳当時よりカワイイのではないかしら!とか思った。振り付けは、少なくともサビはオリジナル版だったと思います。
M05 TIME
「TIME」ってなんてカッコイイ曲なんだ!特に曲入りのところのフォーメーションとか鳥肌。皆はっと息を呑んでたのが伝わってきたほどでしたよ。前回の冬コンは振り付けなしでしたが、今回は堪能しました。でも実はKinKiさん自身の振り付けはOPとEDぐらいなんだよね。バックの皆の振り付けがまためっちゃかっこいいんだ。「TIME」っぽいコンセプチュアルアルバムとかいいよなあ。ライブも超・超クールなやつでさ。幕張メッセとかでさー。…とか、なんかやたら夢の広がる曲なんだよなあ。
intermission
デビューからの奇跡を振り返るコーナーの幕開け。左に1997、右に2012というステージセットが正面ステージ背面に登場します。
M06 kissから始まるミステリー
こっからアルバム曲シリーズとなり、短く短くつないでいきます。これは「A album」。「TELL ME」じゃないのね。KinKiさんは衣装を替えて登場。カラフルなお花模様のジャケット。最近こういうテイストの衣装は珍しい。そんでもって光一さんが半袖。なんか最近光一さんも半袖多くなってきたよねえ。あと剛さんは背中に短いマントみたいなヒラヒラした布をつけてました。肩で止まってるんじゃなくて、首の後ろ1点でとまってる。なんというか…背ビレ的な?でも妙にかわいかったんだよねえ。ボトムスは最初の衣装のまま。
M07 ずっと抱きしめたい
「B」でライブといえば「ずっと抱きしめたい」か「スッピンGirl」でしょう!でも、「スッピン…」のライブ登場頻度は割と高し。だからコレ。わかってるなー。ちなみに「このまま手をつないで」は別格すぎてアルバム曲という位置づけに収まらないと思ってます。光一さんは「1」、剛さんは「5」の花道を歩いて前進してきますが、道のりの長い剛さんは歩くだけ。短い光一さんは花道の真ん中あたりでふぉーゆーとともに結構なハリキリダンスを踊ってた。あれはオリジナルの振り付けなんだろうか。そしてそのあたりの床がどうにも滑るらしく、毎回「滑る!」とふざけてました。ハイ。ここに限らず光一さん今回ふざけすぎ。剛さん真面目すぎ(笑)。
M08 キミは泣いてツヨくなる
「C」でライブといえばコレか「Natural Thang」でしょう!でもどっちも割と最近も歌ってるな。光一さんは「1」、剛さんは「5」の花道先端で踊りながら歌います。曲入り前に片方がソロダンスして、向こう側にいる相方に渡して…みたいなやりとりもありましたね。31日のMCで、福ちゃんに「光一さんはここの振り付けが一度もちゃんとできてない」とバラされてましたが、元旦はバッチリだったようです。修正早い(笑)。
M09 Misty
「D」はこれか「KinKi Kids Forever」かなと思うんだけど。「KinKi…」はまたしても別格だからな。久々の「Misty」は随分テンポがゆっくりに感じました。KinKiさんは数字花道から真ん中の2本の花道に徒歩移動。そしてそこをバクステから正面ステージに向かって歩いて戻っていくのですが、この時の剛さんがねえ、踊りながら花道を戻っていくんですよ!軽やかに!なんだかわかんないけど「ああっ!」と声をあげかけたオレです。
M10 Lovesick
正面ステージに戻って。勿論ダンス付き。「E」はこれか「月光」だろうな。でも「月光」は頻出なので以下同文。KinKiさん、ここまで全曲踊ってます。そりゃ光一さんですら汗だくですよ。でも振付は変わってたかな?
intermission( ダンスセッション)
M11 ハルカナウタ
KinKiさんは白衣装にチェンジ。小物使いが黒でオシャレです。光一さんはノーマルジャケット、剛さんはスタンドカラージャケットの前を外したスタイル。そしてこれにもヒラヒラした白布背ビレ有り。
櫓の前方、横に細長いリフターに2人で乗って、中段ぐらいまで上昇。櫓の脇からはマグネシウム花火。花火終わりで櫓が前進してきます。さらに最後にまた発破がありました。「ハルカナウタ」は今回一番意外だった選曲ですね。つーか「F」は他に選びようがなかったか。個人的には「ライバル」も好きですけど。この曲は確かにFコンでは割と目立ってましたしね。でもせっかくだったら大サビ入れて欲しかったな。あそこの剛さんの高音すごいんで。
M12 停電の夜には-On the night of a blackout-
「G」は「Bonnie Batterfly」とか「Destination」とか他にもいろいろありますけど、これでも納得。大サビあたりなんて、あまりの歌の素晴らしさにため息というかざわめきすら起こってた。KinKiさんの乗った細長リフター部分は最上段まで上昇。20mの高さということで、剛さんの様子はやはり少しおかしい。基本目つぶってました。Sゴコロをかなり刺激されましたね。ちょっとニヤニヤしたりして(ひでえ)。
M13 【AOZORA】
2人はリフターの正面から側面の通路に分かれて移動して、そこで歌ってました。ここで「H」から「キミハカルマ」でもやってくれたらかなり神だったんですが。さすがに櫓の最上階で踊られても怖いのでバラードで結構です。
M14 Love is…
「i」からはこれで文句なし。「Night+Flight」もあるけどね。Kinkiさんは左右入れ替えて歌ってたかな。曲の終盤でようやくリフターに移動して下に下がってきます。 この曲というわけではないんですけど、剛さん、歌い出しの音がふわっとしすぎて出トチリみたいに聞こえたところが結構ありました。…アッコ病(マイク離しすぎ)なんじゃないかな。歌上手い人にありがちな。光一さんが無欲の歌唱というか、あまり余計なことを考えない思い切りのよい歌唱なだけに、剛さんの出だしがスパーンと出ないのはちょっともったいない感じがしましたね。
M15 風の色
M16 憂鬱と虹
そうか「Φ」からは「風の色」か。若干秋元康先生に対する意識がみてとれるメドレーだったのかも。見てるかヤスシ!「J」は選びにくいことこの上ないな…。「憂鬱と虹」で正解か。KinKiさんはフロート(山車)に乗って、左右に分かれて外周周り。30日は剛さんがフロートに乗って前を通過していったんですけど、車がエンストした時みたいにあんまりにも「ぎっこん」ばったん」と動きすぎて、剛さんが険しい顔でスタッフになんかゆーてました。光一さんは30日と元旦、立っていられなくて座り込んでましたね。
M17 願う以上のこと 祈る以上のこと
正面ステージに戻って、振り付きで歌います。いやー、改めて名曲ですね。ワタシはサビではずっと腕を上げてたくなります。それぐらいの高揚感がある曲です。前回の冬コンで、「見たかった!」とレポで書いてたエンディングまできちんと踊ってくれました。オレ的には大満足です。
MCコーナーは1箇所のみ。以下は30日のMC思い出しです。
光 15年目の東京ドームです。
剛 こうやって皆さんが毎年ライブに集ってくれることによって、東京ドームにシャワールームが増えました。
光 これは大ニュース。楽屋に入ったら、奥になにかあるんですよ。そしたらシャワールームが2つあって。まるでKinKiのために用意されたみたい。…多分関係ないですけどね。
剛 楽屋一コだったら一緒にはいらなあかん。
(キャーーー!!)
光 お前ら何を想像してんねん!
光 今回は普通はお客さん入れないようなところまで入れてますからね。ちゃんと見えてる?でも、見えなくたっていいんだよ。感じろ。
剛 feelだそうです。でも、同じ空間にいるってだけで、ロマンティックが止まらないじゃないですか。我々の吸ったり吐いたりした空気が…っていう循環があるわけ。
光 ちょっと気持ち悪いなあ。 ←光一さん…。
剛 気持ち悪い、じゃない(笑)。そう思ったとしても何か他にあったでしょ?
光 東京ドームはちゃんと空調が効いてるからそんなことはないと思いますよ? ←なおも…。
光 膝は大丈夫なんですか?
剛 踊ってるときは力抜けてていいんだけど。キッチンでサランラップ取ろうとしてしゃがんだりすると…。じじいですね。
光 ジャニーさんがね、今日剛から「ジャニーさん会いたかったよ!」って言われたときの心境を話してくれたんだけど、「ボクは世界的に有名なんだから、世界中の人がボクに会いたいに決まってるんだよ!」だって(笑)。
剛 オレもその場でそう言われました(笑)。今日のジャニーさんの鉄板みたいですね。あと、「ユーこれ覚えてる?去年ユーにもらったダウンジャケットだよ」って言われたんですよ。「…覚えてるよー」って言いましたけど、この場を借りていいますと、ちょっと覚えてなかった(笑)。
光 ジャニーさんってそういうのすごい覚えてるよね。
剛 でもめっちゃかわいくない?「ユー覚えてる?」って。
光 じゃあこの場を借りてジャニーさんに謝っときます。合宿所に届いたすごい高い肉とかのお歳暮を、勝手に焼いて食ってたのはオレです。
剛 オレも謝りますよ。ジャニーさんが出かけてる間、みんなが合宿所のリビングで遊んでる時に、ジャニーさんのズボンを履いて、シャツを着て、メガネをかけて、サンダル履いて、ジャニーさんの歩き方のマネをしながら、「ユーたち何やってんの?!」って登場するという遊びをしててすいませんでした。
光 懐かしい!ジャニーさんの歩くスピードというかリズムがあって、その真似がコイツめっちゃうまいの!
剛 みんな100%驚くよね。「(はっ!)」ってなるのがホンマ面白くて。そういうふうに自分からみんなのところに行くパターンと、みんながリビングから食卓に戻ってくるのを待つっていうパターンもあって。
光 食卓にジャニーさんの仕事机があるんだよね。
剛 そこに座ってて…っていう。この2つをやってました。
光 すごい似てるからね。 ←大絶賛ですね。
(後輩を呼びます)
光 ふぉーゆーは年明けラジオやるんだって?お前らラジオはちゃんとやれよ!オレは、レギュラーのラジオ、5月までため録りしちゃったけどね。
剛 そうなん?!オレはある程度鮮度が…って言われて小刻みにやってますけどね。すごいな。皐月までか。
光 ある意味楽しみになったやろ?
光 They武道は「T」がいなくなっちゃったから、今はhey武道だね。
山 そこはオブラートに包んで…
光 いいんだよ。まるでなかったかのようにする方がおかしいだろ。 ←光一さん、大変男前。
屋 僕はこの中で唯一、KinKiのデビュー前から後ろで踊ってます。
剛 あの頃よくお弁当作ってきてくれたよね(嘘)。
光 屋良、「からみづれえんだよ」って言っていいぞ。
剛 じゃあ言わせてもらうけど、お前のほうがからみづらいと思う。
(KinKiさんがつかみ合いのケンカになりそうになり、後輩が2人をそれぞれ羽交い締めにする、というネタ)
光 離せ!離せ!
剛 そいつは何か悪霊にとりつかれておる!エエエェェイ!!
(剛さんが祈祷師のようなことを光一さんにすると、後輩一同が「うわーー!」「どひゃーー!」と大騒ぎ)
剛 お前らがガチャガチャしたら、リアクションとってるこの人(光一)がどうしたらええねん(笑)!
光 こんな騒がしい奴らですけど、ステージ上のパフォーマンスは本当に素晴らしいので、どうか、彼ら同様の声援を僕にもよろしくお願いします。
剛 ちょっと、逆でしょ?中居くんそんな風に言ってなかったでしょ?
光 いいか、これが、誰も傷つけない笑いだ!
(後輩一同「勉強になるぅーー」)
光 2012年はKinKiとしての活動は少なかったですが、決しておざなりにしてたわけではありません。ずっとレコーディングをしてます。一昨日もやってたんですけどね。
剛 あの人も?この人も?みたいな、すごいアルバムになろうとしてますからね。
光 次のアルバムに収録される予定の2曲をこれからやりたいと思います。
M18 恋は匂へと散りぬるを
正面ステージで、振り付けあり。バンマス曲といえばラテンテイスト。だもんでダンスもちょっとラテンぽいところがあって。面白い振り付けでした。でも曲としては盛り上がりに欠けるかなあ。
M19 むくのはね
「新堂本兄弟」で玉置浩二が即興で作った曲がこんな形で聞けるとは。KinKiの歌声にはハマってたと思います。違和感なし。でもこの曲、「もうマイナーは飽きたよね」というところから始まってたような気がするんだけど…出来上がりはめっちゃねっとりマイナー調の印象になっちゃったなあ。正面ステージの小さなリフターに1人ずつ乗って、せり上がりながら歌ってました。無数の羽が吹き上げられます。バックではダンサーさんと屋良くんが顔を寄せ合うロマンチックなペアダンスを踊ってました。
光 (屋良くんのダンスを見て)いいなあ。オレもアレやりたい。
剛 じゃあ先着1名様…
光 オレにも選ぶ権利がある!
M20 雪白の月
「ファンの皆さんにも気に入っていただいてる曲です」という光一さんからの紹介アリ。MC挟みながら、っていうスタイルはKinKiコンでは珍しいですね。わりと歌ブロック、MCブロック、ってキッチリ分かれてますからね。さて久々の「雪白」。私の中ではHコンがレジェンドすぎるんですけど、今回の歌はそれを超えてきたかなと思います。音程がどうのとか上手いとか下手とかとそういうレベルじゃなく、伝わってくるものがあった。DVD見るとストリングスがとても美しい音色ですね。ビジョンのなかの映像がモノクロになってたのもすごく雰囲気ありました。特に光一さんの顔の角度がツボすぎた。
M21 愛のかたまり
なおも正面ステージで。2人が横に長いリフターの上に並んで歌ってました。この曲は、KinKiさんにとっても、ファンにとっても何の構えもなく聴けちゃう(歌えちゃう)曲ですよね。あまりにすーっと入ってくるので、空気のようというか、水のようというか…違うな…多分、KinKiさんとファンの「合言葉」に近い曲なのかもしれない。
intermission(バンドセッション)
M22 永遠のBLOODS
モニター一面に青空。ここからは櫓全部がどわーっと前に出てきて、バンドさんもストリングスさんもダンサーさんもそこに全部乗っかっちゃってるもんで、正面ステージはもぬけの殻になります。そう考えると正面スタンドが今回は一番オイシかったのかなあ。KinKiさんはバンドさんを従えて櫓の前面で歌います。ここからラストまでの衣装は金ピカ。多分オープニングの銀と色違いのスパンコールだと思います。とにかく遠くからでもビカビカ。光一さんは五分袖のロングジャケット。長袖の方が好みですが、裏地が赤いのが素敵。ギルガメッシュ様!と心の中で叫んでました。そんでもって白いインナーが、オヘソの上あたりまで深くカッティングされてるんですよね。胸チラ状態がなんともエロい。どうやったらこんなカッティング思いつくんだろう。天才(笑)。
M23 Happy Happy Greeting
この曲の地力はすごいね。フルコーラスで歌うと特にそれがよくわかります。達郎さんを軟禁してまで作らせただけある(笑)。ドームの真ん中に櫓、そこから発せられる音楽がドームを祝祭空間に一挙に変貌させた感がありました。きっと今回のライブのハイライトはここだ。櫓に配置されたダンサーさんたちが懐かしの手振りをやってて、客もみんなマネしてました。
M24 やめないで、PURE
M25 情熱
M26 雨のMelody
KinKiさんは櫓の側面の通路に移動し、それぞれ2人の後輩を従えて、ガッツリ踊りながら歌います。「やめないで…」はまだ中段(10m)だったけど、「情熱」と「雨の…」は最上段(20m)。
まさか細い足場でガンガン踊るとかありえないよね?と思ってたのに。しかもKinKiさんは通路から少し外側に出っ張ったところに立ち位置とってたりして、ホント怖えと思いました。
光一さんは、「やめないで…」のイントロで必ず後輩を前後に蹴り倒す振り付けをやってましたね。「情熱」では、櫓の柵から外に出ようとして後輩に止められて、急に直立不動で歌ったり。悪ふざけがすぎます(笑)。 でも楽しそうだったー。剛さんはその間、高所につきやや様子のおかしいところもありつつも、真面目に踊ってました。「雨の…」ぐらいになるとのダンスにもかなり入りこんでてたと思う。
「情熱」では、柵に取り付けられた固定カメラを見つけるやカメラに近づいてチュウとかしてたー。それ見て光一さんが「オエェェ」と吐く、というところまでがセットで繰り返されてました(笑)。
この固定カメラの映像はなかなか新鮮でしたね。通常のハンディと全然違う面白さがあった。
M27 薄荷キャンディー
ラストがこの曲って…めっちゃ意外。でも近年にない爽やかな幕切れでした。歌も素晴らしかった。何回も書くようですけど、光一さんの歌が素晴らしい。確かに音程が不安定なところとかさ、息が足りないところとかさ、なんか歌うのやめちゃったりとかさ、そりゃありますけど、そんな減点にはあまり意味がない。そう思える歌を随所に聞くことができて大変嬉しかったです。それから今回のライブは可能な限りすべて2人でハモってた感じもしましたね。
15周年のアニバーサリーということで、今回は何よりも「ファンのため」というライブだったのかもしれない。バンドさんは終始バックに控えてて、全然前に来ることはありませんでしたし、メンバー紹介すらなかった。近年はわりとバンドとKinKiが一体化したライブスタイルが目立ったと思うんですけど、その点は今回だいぶ違いましたね。KinKiとファンの空間、というのを最優先に考えられていたのかもしれません。あの櫓もそうなんでしょうね。天井(泣)なファンへの救済を考えてくれた結果なのかもしれない。確かに天井近くからでもよく見えました。しかし、あれほど高くなくても良かったのではないかと。是非ダンスは安定した足場で。剛さんが「膝が…」という前フリをしてたにもかかわらず、いつも以上にダンスの多いライブでしたしね。
そういえば30日、最後のご挨拶のところで、光一さんは「皆さんがKinKi Kidsを諦めないで待っててくれたから…」とか言ってて、客席がややザワザワした場面がありました。なんだろう「KinKi
Kidsを諦める」とか「諦めない」って。「2人一緒が良かったけど、ソロ活動が多いし、もうKinKiは無理なんでしょ?」ということが「諦める」ってことなのか。バカヤロウ、そんなにすぐ諦められるものだったら、ここまでついてきてないだろ!以上、山下真司風にお送りしました。KinKiさんには、ここにいるファンはかなり往生際が悪いということを是非再認識してほしいですね。自分たち自身が、それだけの価値がある稀有なユニットであるということも!
E01 Secret Code
E02 Rocketman
E03 フラワー
ここで大変感心したのは、ドーム中を歩き回って手を振ったりしながら歌ってるにもかかわらず、2人の歌がほぼ遜色ないということでした。普通に歌ってるけどすごいことですよ。「Rocketman」では、最後のシメのとき、30日は光一さんがなかなか正面ステージに戻ってこなくって、ずーっと演奏を引き伸ばしてました。31日は、逆に剛さんがバックネットのあたりから全然戻ってこなくて、結局「君に任せた!」と光一さんのみ正面ステージでシメてました。元旦はようやく2人でちゃんとシメてたかな。最後に花火が正面ステージの縁から出るんですけど、光一さんの顔前をかすめたときがあってややヒヤヒヤしました。
あとねえ、2人とも今回は花道から下に降りて、お客さんとハイタッチする場面が随所にあって微笑ましかったんですけど、剛さんはこのアンコールの時間、目に入るすべてのうちわに対してリアクションしてたんですよね。 日を追うごとにそのファンサービスがきめ細かくなっていってた気がします。登場時から柔らかい表情でしたしね。歌中も時折笑ってたしね。ホント、大人になったなあ………と胸が熱くなる光景でした。全く親目線ですいません。
光 ここにいるにゃんこたちがね…僕には化け猫にしか見えないんですけども。
剛 アカンて。今ので良かったのに!
光 現実をよく見ろ(笑)!でもここにいる皆さんは何を言っても温かく受け止めてくれるからね。
E04 99%Liberty
元旦のみWアンコール有りでした。トリポーは皆しなかったなあ。3時間半近くやってましたしね。
以上
KinKi Kids Concert
Thank you for 15 years 2012-2013
at TOKYO DOME , 2012.12.30 - 2013.01.01