日本特殊陶業市民会館(名古屋市民会館)フォレストホール。1972年開館だって。中ホールと大ホールがあって、フォレストホールは大ホールの方です。キャパ2,300席。アリーナでもなくライブハウスでもなく、こういう古いホールで剛ソロを見るのはとても新鮮な気がします。トイレは和式しかないとかいう風評まで聞きましたが、洋式あったよ!ホールといえば、なら100年会館とか、仙台サンプラザとか、会津風雅堂とかでも見ましたけども、どれも結構新しめのホールでしたからね。ロビーにまでスモークが流れてきてて、かなりテンション上がりました。…これは地元の県民会館にバンドが来て見に行った時のようなワクワク感を思い出したからなんだろうか。

ステージには、ツアーグッズにもなっている芸者姿のFUNK姐さんの顔がどーんと上から吊るされています。姐さんの正式名称知らないけど、剛さんがデザインしたのかなあ?口が腹話術風にパクパクする。あと鼻からスモーク出します。高まると出ちゃうの?なんだ高まるって。あと、サングラス部分が小さいビジョンになってて、目が映ったり、映像が出たりしてました。FUNK姐さんはライブ前の注意事項を結構長々と教えてくれるのですが、一回目はごく普通だったのに、ライブ直前の二回目はめっきりおかしくて情緒不安定。いろいろ難しいお年頃ね…。ボイスチェンジした声で剛さんが喋ったものだったのでしょうか。

本日は、FUNK詩謡夏私乱(しようかしらん)。うっふん。あっはん。に、お越しくださいまして、
誠に…マコト…元気してるかしら…まゆ毛の立派なマコト…あれから7年も経つなんて。
あ、私ったら、ごめんなさいね。過去の恋愛をブリ返しちゃって。好きな魚はブリです。
誠にありがとうございます。マコトもありがとう。
今回は大変ファンキーなライブとなっております。ファンクが苦手な方には、大変迷惑な内容となっております。
少しだけバラードも歌いますので、その数分のみお楽しみください。
ファンクナンバー中は、ノビをするなり、膝の裏に手を挟んだりしてお過ごしください。
「シャーマニッポン」という言葉は、公演中、いやというほど出てきます。
そのうちにマヒしてきて、「何か、楽しくない?」「あのコ、かわいくない?」となってくるので、気にしないでください。
シャーマニッポンという言葉には、古き良き日本人の美しい心を思い出そうという気持ちが込められています。
真面目な話が苦手な方は、フーン、フーン、って思ってくれれば、オッケー。オッケー漁業。
ごめんなさいね。また脱線しちゃって。とにかく、ファンクして、乱れちゃってよね。こ・の・ナ・ツ。
それでは間もなく開演です。はあ。なんか疲れてきた。私こういうの苦手で…でも、なんか抜擢されちゃって。

<口から銀テがぶしゃっと出ます>
ごめんなさいね。私、昨夜飲みすぎちゃったのかしら。飲み過ぎたのは、私のせいよ。
喋りすぎたので、私、…あたしゃねえ、仮眠を取ります。非常灯を消灯させていただきます。ごめんなさいね。





M01 shamanippon ~くにのうた

コーラスなしのくにのうた(少しアレンジされてる)をバンドさんが演奏するなか、剛さんが登場。登場曲と言う感じで剛さんは演奏はせず。

1日目は丈短めの白ジャケットがかっけー!中は白黒の細かいチェックの揃いの上下で、赤いスカーフをタイのように巻いてた。ジャケットを途中で脱いだら、上がノースリーブで大層かわいらしかったです。腰には赤ラメの太ベルトがチラリ。ベルトというか帯っぽい。あの上下はツーピースなのかな?ツナギをベルトでマークしてるのかな?足元はシルバーというかパールっぽいヴァンプシューズだったと思います。長めの前髪ありの黒髪で。よく見たら部分的に茶色っぽいところもあり、大変失礼ながら脱色に失敗した時に似ている。おしゃれは難しい。

2日目は赤ジャケット!ボレロに近いショートジャケットで、裾が少しぺプラムだったー。黒のピタピタした総スパンコールのパンツをはいてて、サイドにラインが入ってた。スパンコールのボトムスを履いている時のつよっさんはキアイ入ってるよ?ジャケットの中は黒に青のストライプが入った、ダブルの王子さまベスト。さらにその中にブルーグレーの薄いプリーツのシフォンブラウスを着てて、長め裾がベストの下からひらひらひらーっと出ててめちゃかわいかった。靴は前日と一緒と思われる。

それから、マイクスタンドはshipで使ってた赤いやつと同じような形でしたけど、色が白い。さらに金の模様が蒔絵のように繊細に入ってるんですね。高そう。ギターもshipで弾いてた真っ白なやつでなく、黒白のストラトだったと思います。途中で白いのに変えてたけど、それもまた違うような。剛さんのギター演奏良かったな。ファンは剛さんには基本極甘だけど、何故かプレイにはクールというか。なかなかフィーチャーされなくて気の毒に感じることもある。今回割とギター持つ場面少なめだったような気がするんですが、その分濃ゆかったと思います。




M02 I gotta take you shamanippon
M03 縁 - groovin'


がたしゃまは、アルバム収録ver.がタイジさんのshoutがまるで楽器のようにずーっと効いてるので、生で聴けて感動ッス。♪I gotta take you shama!で皆しゃまサインを掲げる、ってのをSWING-Oさんがすごい煽ってくれて助かった。でもこれ半拍後ズレると急にカッコ悪くなるので個人的にいつもかなり注意しているオレです。そんなことはともかく、演者も客も前のめりすぎて、ちょっとテンポ早すぎィ!って思いました。そうそう、バンドさんは以下のメンバー。

Dr. 屋敷豪太
Bs. kenken
Gr. 名越由貴夫
Gr. 佐藤タイジ
Tr. Luis Valle
Tb. SASUKE
Sax. かわ島崇文
Cho. 平岡恵子
Cho. TIGER
Key. Swing-O
Per.(&呪い&ピーチクパーチク) スティーブ・エトウ

まあ相変わらずの豪華メンバーで!音でかっ!スティーブが茶のロングコートを翻しながら演奏するのカッコよかったー。パーカッショニストとして一流の技量なのは一目瞭然ながら、それだけに収まらない行き過ぎた美しさがあるなあ。パフォーマーという言葉がやはりしっくりきますね。ツイッターでヴォルデモートコス呼ばわりされていたのが気の毒ながら面白かった。2日目は名越さんがキャメルのオーバーオール着てて可愛かった。kenkenはシルクハットではなく、頭にレインボーのふわふわをもっさり盛ってましたね。




M04 Clap Your Mind

この曲大好き!M01を除きここまでは「ロイノチノイ」と同じオーダーですね。このライブで改めてこのアルバムの良さを知った気がする。剛さんはここでギター置いてハンドマイクに。今回ギター持ったり置いたり結構頻繁なんですが、頭にグッズの「Let's 舞輪舞輪」(でかいスポンジハンドのようなもの)を付けたローディさんが堂々とステージを何回も横切っていくのが笑えた。それにしても舞輪舞輪はライブ中に頭上で振り回されたら全後ろが総ギレするような邪魔なシロモノなので、勿論ライブ中に振り回している人はほとんどいなかったのですけども(多分)、剛さん、物販で稼ごうとかそういう気持ち全然ないのかね。あっ、ないわけじゃないのか。「こんな(変な)グッズですけど勿論買いますよねありがとうございます」ってことか…。試されているのか…。

客席を見つめながら、♪Clap Your Mind…で胸に手を置いてトントンとクラップするさま…カッコよすぎっしょ!上手下手に移動して、気ままにターンしたり、ダンスしながら客席をじわりじわりと煽っていきます。ここのところの立ち居振る舞いがすごくカッコよかったんだよねえ。元々はマイク前から全然動かなかった人ですよ…。それが、こんなにも自由で、力抜けてて、入り込むところは入り込むけど、痛々しさはなく。堂々たるフロントマンぶりだなあと感心しきりでした。最近、岡村ちゃんのライブ映像を立て続けに見てしまい、スーツに眼鏡で踊りまくる姿がなんてカッコいいんだと思ってたんですが、あのカッコ良さにひけをとってないよ!カッケーよ!と思う瞬間が何回もあったね。

曲自体は後半の♪take me music to our past…のところがバッサリなくなっていて、オシャレな感じというより、より強く押し出す感があったと思います。




M05 Chance Comes Knocking.

序盤でCCKとは。タイジさんのイントロのギターリフを聴いた途端に会場に広がる悲鳴。その気持ちもわかるよ!かなりお久しぶりの人もいるんだろうなあ。♪Higher…Higher…の掛け合いも当然アリですが、ここって、剛さんの歌うタイミングでやるんだか、それを追っかけるコーラスのタイミングでやるんだかが人によって違うよな。大抵最初は前者で、掛け合い指導あって後者にシフトする感じが毎回面白い。この曲といえば剛さんはまたギターを持つわけですが。2日目の掛け合いの時、♪Higher…と投げかけつつ、ギターのショートフレーズをまるで歌うように弾いてて、イイ音でとても気持ちよさげだったなあ。




M06 Blue Berry

ここは立て続けに行くしかないでしょう!しかし改めて、M05までとの言葉数の違いが際立つなあ。これだけアッパーなナンバーにどんだけ詰め込んでるかっていう。この曲を作ってた時の剛さんのある種の過剰感が全面に出てるなあと思います。今は言葉をかなり削ぎ落すことに凝っているようなので、その対照がより際立ってた。少ーし、ファルセットが出にくそうだったのが気になりますね…。声が低くなってきてるのかしらん。でもこの曲はいつまでも歌って欲しいよなあ。

途中、名越さんがギター弾きながら少し踊るのがかわいかったー。あとこの曲といえばホーンズさんがいなきゃという感じなわけですが、改めて3人とは思えない厚みですね。ルイスにバリバリハイノートを期待してしまったがここでは不発。

後半は剛さんの指示によるジャンプタイムへ突入。いや、良く考えたら、必ずつよっさんがずーっと客席にオシリを向けるので、オシリタイムと言った方がいいのかもしれない。それは冗談として、ここではむしろ、ジャンプとジャンプの間をつなぐ演奏の時間がほとんどを占めるわけですよね。ジャンプのみを目指して無心に演奏する/聴くこの時間は、永遠にループし続けるような、時空が停滞するような面白さがあります。今回タイジさんが印象的なギターリフを弾いてたな。それに合わせて剛さんも♪groovin' groovin'…funky groovin'…とずっと歌ってました。2日目は、♪スティーブ・スキンヘッド…スティーブ・スキンヘッド…kenkenレインボー…とかバリエーションが出来てました。何故に髪型に注目したのかは不明。なお、ステージ上にあるFUNK姐さんは、ジャンプに合わせて何故か目をつぶっていました。




MC①

MC前に剛さんはジャットを脱いでノースリーブ姿に。腕ガン見したけどするるんとしてたわあ。メイクは全然してないみたいでしたね。MC中にFUNK姐さんは上に引き上げられ、その後ろにあった大きな球が露わになります。和紙で作った巨大な照明シェードのような球(まさにこんな感じ→http://www.kamisima.co.jp/blog/2010/08/)。中にミラーボールがあって、網目の間から光が不規則に漏れるさまが美しいです。よくみると、舞台上には人の背丈ほどの水をたたえた円柱が6本あり、曲に合わせて水泡をあげてました。あと四季の和柄が書いてある円柱もランダムに配置されてました。これは以前のライブでもみたような。FUNKだけど相変わらず和に傾倒してますね。まあそのアイコンがFUNK姐さんなんでしょうが。もうそれを特に売りにすることも無く平然と、至極当たり前のものとして取り入れている感じがします。


<1日目>

二十歳ぐらいの時はこうやって音楽しているのは想像できてなかったですね。
大阪では82歳の方がきてくれてたんですけど、80代の方っていますか?


70代の人複数、82歳の人もいました。

アナタは大阪の女じゃないよね(笑)?大阪で「80代の方はー?」って言ったらおっちゃんが出てきて、「79歳!」って(笑)。
逆に、4歳でエンドリみて、今11歳って子がいるみたいやねんけど。あんまり教育に良くないよね。
10代未満の子はいます?君は今日はお母さんに無理やり連れられて来たの?あ、ラジオで読まれた?
いつもありがとうね。すいませんね、ボソボソしたラジオで。ま、僕の方はそんなにボソボソしてませんけどね。


名前も出さないのに僕の方“じゃない”方のことに触れたってんで、客席はヒューヒューでした。

(「かわいい!」)まあかわいいかかわいくないかっていったら、かわいいほうですけどね。
「抱かれたい男ランキング」とか入ったためしないですね。大体、木村兄さんと福山さんですよね。
「抱っこしたい男ランキング」やったら入るかな。入らへんかもな。入ったからなんだってわけでもないですけど。


今日ひつまぶし食べたんですよ。昨日から楽しみで。あの食べ方考えた人天才やね。
楽屋で食べました。「盗難注意!」ってポスター貼ってあるの見ながら。薬味を盗られないようにこう(隠す)やって。
その土地その土地の物を食べるとかって、普段あまりしてないタイプなんですけど。
あんまりライブ前に食べると声出にくいし。歌った後はお腹すかへんのよ。眠いし。普段はご飯食べに行かないです。
だから、ひつまぶし食べた、ってだけでちょっと満喫した感じです。


これからちょっとだけバラードを歌います。後は踊り狂ってください。
ヒールはもげますからね。アナタは裸足ですか?一青窈?Cocco?…困ってらっしゃいますね(笑)。
今日何か、きみまろっぽくて嫌ですね。つよまろです。
疲れたらホント座ってもらっていいので。自由気ままに。ゆっくりしてください。家のリビングだと思って。


いくら自由気ままって言っても、まあお客さんが気軽に話しかけるもんで。名古屋の土地柄とかっていうんでは決してなく、剛さんのライブを重ねる上で段々強まってきた傾向だと思います。平安神宮とか薬師寺とかでは流石にアレですけど、それ以外のところでは確実にその傾向にある。剛さんが全部拾うから嬉しくなっちゃうんだろうけど。別に話しかけるのがダメってわけじゃない。たまに面白いのもあるし。でも、少なくとも、その会場にいる人皆をエンタテインするようなものでないと、って思う。歌舞伎の大向うだってそうじゃないですか。だからすっごいハードル高いはずなんだ。本来は。剛さんは声かけられたら分け隔てなく拾うけど、その人だけでなく、必ず客全体に対して返しますからね。あとしきりに「座っていいからね」って言ってたのは、事前の年齢チェックも意識してですよね。70代80代の方への配慮もあるんだろうなあ、と感じました。




<2日目>

昨夜ご飯食べ行こうとしたんですけどね、マナー違反の人がいて追っかけられたので、結局外に行かなかったです。
ホテルの部屋でネットサーフィンして。楽天さんでセールやってたでしょ?
これええなってのはやっぱりすぐ売れちゃって、これ誰買うのかなってのはいつまでも残ってるっていう。
結構な時間見たんですけど、結局何も買いませんでした。
その後は、ソリティアして、寝ました。寝る時の空調の調節って難しいよな。細かく調整できるようにして欲しいよね。

寝る時は空調切るのがベストだと思いますが…

今日、味噌煮込みうどん行こうかって話にもなったんですど、行かずじまいで。
会場に入ってからコンビニの大福を食べました。名古屋メシだと思いこんで。美味しかったです。
そしたら、不憫に思った人が、昨日言ってた台湾ラーメンのカップラーメンを買ってきてくれて。
ライブ終わったら食べようかなと楽しみにしてるんですけど。

ライブ終わってアドレナリンでまくって寝れない、みたいなの僕全然ないんですよね。
終わったらすぐにスイッチ切ってまうんで。基本的にエコなので。

そこでライブの後たかぶっちゃうかどうかバンメンにアンケート。手を挙げる人が半数以上かな。kenkenが「ライブ中なのに夢見てるみたいな時がある。それをシャワー浴びてる時に思い出して泣きそうになったり」と発言します。

泣きそうになるのは、歌ってる時かな。ライブのときここから見える景色ってホント素敵で。
みんなめっちゃ笑顔だったり、全然笑ってないめっちゃ素の人もおるけど(笑)。
いろんな人生があって、でも今、みんなでキャッキャしてんねんな、楽しいんやな、幸せやねんなって思うと、
なんか感極まってしまう瞬間があるよね。

ライブ中に、自分の出した音が客席回って返ってきたりとか、いろんなところから返ってきた音が一緒になると、
音がめっちゃ鳴ってるのに、全く音がしなくなるみたいに感じる時は確かにありますね。

逆に僕はシャワー浴びてる時に寂しくなる時がある。
一人ぼっちではないねんけど、あんだけわーって騒いでたのに、すごく静かで、普通になる一瞬があって。
悲しいとかじゃないんだけど、寂しいなって思うことがある。
もしかしたらそれを感じたくないから、すぐにスイッチを切ってしまうのかもしれないですね。


剛さんは、いや光一さんもだけど、こういう感情を、仕事とプライベートの落差が大きい「アイドルあるある」みたいに言うけどさ、実は割と普遍的な孤独感なんじゃないかと思う。落差を出さないように剛さんはスイッチをすぐ切るようにしてる(常に半押しぐらいにしてる感じもある)んだろうけど、落差の大小が問題じゃない気がする。彼らはどう考えても孤独じゃないシチュエーションに囲まれてるからこそ、その湧き上がる感情に戸惑うというか、孤独感なわけないって思うのかもしれない。だから普通に口に出せるのかもね。だって、オレがそんなこと言ったら「…元気出せよ、な?いつかいい人みつかるさ(微笑)」って言われるだけだもんね。でもその孤独感もまた、一つの色しかない気持ちなわけで。それもいつか是非歌にしてほしいなあ。2日目のMCは友達に喋るような内容を話してくれて、なんだか聴いてて嬉しかった。




M07 Say Anythng

私の中ではSWING-Oさんと言えばセイエニってぐらい。剛さんのMCしてる間から弾き始めて、そのまま流れるように曲に入っていったのはちょっとすごかったですね。

2日目は、MCで剛さんがしきりに「座っていいですからね。むしろ座ったら」みたいなことを言うので、ここで周りがざーっと座ったんですね。今回のライブで初めて座って聴いたら、なんかいろいろ心中に去来してしまったなあ。剛さんは、どれだけ沢山の人の想いを受け止める人生なんだろう。それに比べれば、自分に想いを向けてくれる数少ない人のことなんて、絶対もっと大事にできるはずだよな、とかね。




M08 Love is the key

決してバラードではない曲なんですけど、だいぶゆったり。2日目、まだ皆座ってる中で、隣の隣あたりの男子が、「座ってらんねー!」って感じでこの曲の途中ですっくと立ったのがとても印象的でした。立つも座るも自由。それでよろしい。




intermisson

ホーンズさん3人がステージ前面に出てきて、セッションコーナーの開始。でもここではホーンズさんをフィーチャーしたセッションにとどまってたかな。剛さんは後ろでギターを弾いてたと思います。




M09 White Dragon

俄然ロック勢が元気になる曲ですが。kenkenとかやりすぎプレイでしびれますね。この曲の見どころは個人的に、♪落とせ真ん中へと…も、そうではあるんですが!終盤のギターバトルにあると思ってるのですが、今回は名越さんと剛さんで。あくまで主役は名越さんですがね。アグレッシブなのに繊細。




M10 愛 get 暴動 世界!!!

今回最もサプライズな選曲がコレなんじゃないでしょうか。よく考えたら「Love is the key」も「Say Anything」も 「I and 愛」収録曲なんですけどね。メッセージ性がかなり強い曲なので、歌う時と場所と歌う人の心持とを選ぶ曲と言うか。かなりイケイケじゃないと歌えない曲なんじゃないかなと思います。剛さん今、そんな感じなのねー、と思いながら聴いてました。正直、最初こそ「おっ!久々!」とテンション上がりましたが、244 ENDLI-xツアーでの振付を踊っている人が多数いるのを横に見ながら、1日目はなんだかちょっとノリきれなかったんですね。でも、2日目はええい!とばかりに楽しみました。




MC②

<1日目>

携帯は世界と繋がることができますけど、常に視線が手元に落ちるのは良くないと思います。
思いもよらないものと繋がってしまって、それを信じ込んでしまうことも恐い。
僕はそんなに携帯を見る方ではないですが、親も70を過ぎて、低気圧の時は調子悪くなったりするんでね。
朝起きた時と夜寝る時メール送ってくれるように言ってます。かわいらしいメール送ってくれますよ。
家族と繋がれる、そういう点は確かに便利ですけどね。

親から自分が小さかった頃の話とかきいてると、この人の子供でよかったな、この人の喜んでくれる息子になりたいな、って思います。
そういう温かいものに包まれながら生きていると、常識とか、しょうもないこだわりとかが溶けていくような気がする。
今日はね、親が「ちょっとでいいから見送りに行きたい」って言って。出る前に少し話してきました。


「くだらない常識」ってのは、親離れせな、とか、子離れせな、とかそういうことかしらん。カウンセリング的にいえば、「この人の喜んでくれる息子になりたい」って思うことは、自分の気持ちを犠牲にすることにもなりかねないので、「親が喜ばない自分でもいいんだよ」という方向にもっていこうとするのがセオリーなんではないかと思うのですが、剛さんはもうそんなことは二周りぐらいしてしまっている感。

音楽業界でも、こうすれば褒められる、みたいなのあるんですけど。でも、いくら人が良いって言ってもね。
本当に思っていることは、言霊が前に飛んでいくけど、どうかな、って思ってるものはそうはいかないし。
恋の歌とか、君に会いたくて…、とかは、他にやってる人いるし。自分もこれだけやってるわけじゃないし。
すべての場所で同じことをしなくてもいいかなと思っています。
僕は、全部わかってあげることはできないのはわかってるけど、悲しんでる人がいたら、
そこにピントにあってしまうのが自分だなと思うから、そこから得たものを歌にしたいと思ってしまうんです。

この後、平安神宮ちゃんでライブやりますが、テーマは「平和」にしました。
「もう十分平和やん」って思ってたけど、この頃ちょっと形が変わってきたでしょ?
手を合わせて祈るだけで平和になるような気がしてたけど、自分たちで1センチでも近づいていかなきゃいけない時代だと思います。

名越さんてぱっと見菅野美穂ちゃんに見える。たまにびっくりするんです。歌ってて、アレ?かんちゃん?って(笑)

ご夫婦ですか?今日が結婚記念日?♪LOVE is over… 違う?♪愛してるって最近~言わなく~… これも違う?
♪結婚記念日FUNK…結婚記念日FUNK…結婚記念日FUNK…wedding…wedding…


いきなりFUNKセッションが始まってしまうこのメンバー。○○FUNKってつければ大抵なんでもいけそうです。しかしラブイズオーバーはないわ(笑)。




<2日目>

途中から上手側のアンプみたいなのに腰かけて、超リラックスした感じで話してました。

どういうご関係ですか?ご夫婦?…旦那さん、もっと盛り上がりましょうよ?最後には「一番はじけてるやないか」ってぐらい。
普段大人しい旦那さんなんですか?無理矢理連れてきた?ありがとうございます(笑)。
こういう人生もあるんだなって感じで見ていってくださいね。


この旦那さんは最後の最後までいじられることになります。一生の思い出になるね…。

人生観変わった、みたいなライブをやりたいなあとは思ってるんです。
「お母さんにいつもありがとうって言えないけど、今日は言おう。(玄関入るなり)ありがとう」みたいなね。
母さんリビングおるってのに(笑)。
普段忘れてるようなスイッチをつつけたらいいなって思ってはいるんです。


自分、セイエニあたりでホントにそんなこと思ってたので、すごいなあ伝わってるなあと思いました。

スタッフが言うんですけど、剛くんのライブってホントいろんな人がきてるねって。
十人十色じゃなくて、一億十色?みたいな。今日も本当にいろんな人来てますね。男の人も来てるね。


男子が「剛さん、色白いね!」って声かけ事案が発生し、全体的にザワザワってなりました。

白い(笑)?僕、日本エレキテル連合じゃないですよ。

(「Let's舞輪舞輪がちぎれたー!」)もう一回買う必要…ないんじゃないかな(笑)。
どうしてもっていうんやったら買えばいいですけど。スポンジとスポンジをくっつける的な接着剤ってあるのかなあ?
何?(剛さんのパンツの)スパンコールがめっちゃ取れてる?股がこすれて?どこ見とんねん!
ベースケですねえ。よっ、ベースケ!

ツイッターは僕はやりませんけど、見てるだけで面白いです。
何かのファンの人が、「超サイコー!絶対私に恋してるよー!」「わかるわかるー!」とかって(笑)。
独り言とか家族に話す分にはわかるけど、ネットに上げちゃってるんだから、すさまじいよね。

こないだ、中山きんに君とご飯食べたんです。筋肉留学して細くなって帰ってきたきんに君ね。
最近きんに君は軸を取り出しているので。「剛さん軸取りましょう、ハイ右肩あげて…ハイ、軸取れました」って。
そのうち店の大将の軸取り出して。しまいには店そのものの軸取り出して(笑)。
「ハイ、ハイ、こうしてこうして…ハイ軸取れました」って。
これを延々2時間ぐらいやってましたね。その夜はちょっとアドレナリン出てました。


kenkenがめっちゃウケてて、今度3人でご飯食べようみたいなことになってたような。

この後も、皆さん座りたい時は座って、踊りたい時は踊ってください。
(「(2階席以上の)最前列は立てないのー!」)それはルールがありますので。
立ってるつもりでお願いしますね。ちょっとこうバストアップブラを付けた時みたいに…
♪バストアップFUNKY…バストアップFUNKY…バストアップFUNKY…UPUPUP…


まさかの「バストアップFUNK」の演奏が始まってしまいました。この人たち目離すとすぐに何でもファンクにするよ!気をつけて!それにしてもバストアップブラを付けた時みたいな感じで、というのは、気持ち重心上に、みたいなことなんだろうか。例えが斬新過ぎる。まあ自分の手で「ナップナップナップ!」と胸を上げてる姿が見れたのは何にせよごちそうさまでした。ベースケでごめんなさいね。




M11 Ginger

おでこの広いフランス人がショウガのダジャレを体で表現するというシュールな映像が、FUNK姐さんのサングラス部分に流れ続けます。最近にしては珍しく言葉数が多い曲で、かつMC挟んだってのに客のノリは落ちることなくむしろ上がった感じですね。

今回は周りに必ず男子が2、3人いる(大体が女性と一緒)という感じでしたが、この曲の感想でコーラスのお二人が前に出てくると、決まって男子が色めき立っていたのがすごく印象的。やっぱ女性コーラスの華やかさには抗いにくい魅力があるんだなあ。




M12 shamaspice

何も考えずにひたすら♪shamashamashamashama…って言ったり、ひたすらジャンピングしたり。コレだけ1時間ぐらいやりたほど楽しい。言ってるとだんだんアゴが出てくるのはオレだけなんだろうか?それにしても、shamaspiceの時の剛さんは、客に背を向けて跳び跳ねてるだけなのになんでこんなにかわいいの…。左右にぴょこぴょこしたり、跳ねながら上手下手に移動したり、ああそれだけでなんでこんなにも。われ泣き濡れて蟹と戯るほどよ。正面よりも背面のほうがかわいい生き物なの?そうなの?

後半になると、♪shamashamashamashama…でコール&レスポンス。1階席、2階席、3階席、4階席(!)とそれぞれご指名。さらにバンメン一人ずつを指名して♪shamashamashamashama…言わせるドS座長ぶりを発揮。楽器で表現するメンバーもいれば、果敢に歌うメンバーも。名越さんがやっぱ一番萌えますね。かわ島くんが楽器用マイクものすごい屈んで歌ってたのがおもろかった。最後は剛さんが幸せになる銀色の「shamaspice」をペッパーポットでステージ上にシャカシャカ振りまきました。




M13 これだけの日を跨いできたのだから

アホほど盛り上がった後のこれはズルイ。なんかもう真心における「Relax~Open~Enjoy」だよなとかわかりにくい例えですいませんけど、とにかくもうこの曲の位置付けはまだまだ別格なんだなあ。一旦下がった照明が白くステージ全体を浮かび上がらせていくと同時に、SWING-Oさんの弾くイントロが始まった時には、その美しさに泣きそうになりましたね。

勿論美しさだけで感動したわけではなくて、これまでいろんな場面で演奏されてきた、その文脈を思って泣きそうになったわけです。こういう受け取り方ができるということは、演者とファンが交わしてきたコミュニケーションの賜物なわけで、非常に甘美な陶酔感があります。ワタシはあんまりそういうのばっかり求めるファンにはなりたくないなと思う天邪鬼な性質なので、「美しい日」とかでもいいんじゃないかとか思っちゃったりもしましたが。泣きそうだったくせに何言ってんだかね。これまでも、これからも。選曲からそんなメッセージを感じました。この曲と言えば最後は剛さんが即興で自由に歌うのが恒例ですが、♪愛を鳴らせ…と絶唱してましたけど、不思議と痛々しさはなく。キッパリと歌い上げていたなと言う印象が残りました。

あとこの曲のイントロの時、「悲しみも、笑顔も、痛みも、喜びも、みんな同じ一つの色だから。みんな、一緒に歌おう?」って言うんですが。特に2日目は「歌お?」の言い方があまりにも優しすぎて、ぐはあっ(吐血)ってなった。殺す気か?!萌え死なす気か?!




E01 FUNKがしたいんだどしても

気づいたらFUNK姐さん再び登場してた。しかもギターの形のグラサン姿。物販のツアーT&サングラスに着替えた剛さんとバンメンが結構すぐ出てきました。

新曲は振付があるということで、剛さんからご指導。肘を曲げたまま両腕を前後に振るとことでは、聖子ちゃん風になる人はそれでいいと、なんなら聖子ちゃんの歌を歌ってもいいとのことでした。また、こうでもいいということで、EXILEのライジングサンのイントロの手振りをやる剛さん。あなたライジングサン好きね…。途中からはコーラスのお二人がお手本となって振付をやってくれました。平岡さんのやさぐれ具合がたまらない。

2日目は剛さんが振り付け指導してる時に、「マイケルやってー!」という無茶ブリがきて、kenkenのベースにのりながらしばらく、「ヒィーヒィーー!」「ッダ!」とか言いながらマイケル風に踊っていました。大分長めだったんだけど、kenkenも「オレも少し見たかった」ということで思わず長めに弾いてしまったらしいです。その気持ち同じさ。貴重な時間をありがとう。あとさっきのMCでイジった旦那さんの軸を取った上で(笑)、剛さんは「人生で最大に弾けるところですよ!見てますからね!」と高いハードルを提示してましたね。バンメンだけでなく素人にもドS!

そして始まったのですが、イントロでマイケル再びな感じで「ヒィーヒィーー!」「ッダ!」を入れまくってたら、序盤の歌を間違えてしまった剛さん。何事も無かったかのように、必要のない編集点を作って、曲紹介からやり直して歌い直してましたー。タイトル通り力の抜けた、かなり楽しい感じのFUNKナンバーですね。タイトルから今の気分が溢れてる感じがして嬉しくなるなあ。「この曲はちょっと面白い方法で…ふざけた方法で皆さんに届けようと思ってます」と言ってましたけど、どんな感じでリリース?されるんでしょうね。果たして私は買えるのだろうか。




E02 HEIAN FUNK

去年の平安神宮でやったやつがなんやかんや膨らんじゃったんで作った曲だそうです。そんなこと言うからユルい曲かと思いきや、出だしの剛さんのファルセットにドギモを抜かれます。結構ハードというかカッコイイめです。原形どれぐらいとどめているもんなのかしら。

これも曲前に♪HEI!AN!コールのところを剛さんが丁寧に説明してくれました。こんなに振付とかコールとかをわざわざ説明してくれることもなかなかないのでは?しかしここにいるのはワタシを含めて剛さんにやれといわれたことはなんでもやる人たちなので、大変ありがたかったです。いやマジで。こういう感じでカッコ良い(おもしろい?)ノリの人が増えればいいなと。




E03 shamadokafunk -謝円音頭

shipのライブとかリハでキャッキャしてたらできた曲だそうです。歌詞は♪shamanippon yeah…しかありませんが、「本当は愛し合う時に言葉は一つでもいいかなって思うんです」って語る剛さんはなかなか素敵でした。♪あ~~ニッポンニッポン!という合いの手がいつの間にやらお約束に。後半は剛さんのリードでゆったりと腕をゆっくり左右に稲穂ぶりでノリました。キャッキャしてたらできた曲らしく、スローに始まり、気だるく進み、徐々にアップテンポになり、さらに長いセッションを挟んで大団円へとなだれ込むという。4種類ぐらいの曲をつなぎあわせたような賑やかな曲ですね。

セッションではSWING-Oさんのボコーダーが活躍してたなあ。今回のライブ通してそうか。それからkenken vs スティーブのセッションがやっぱすごい印象に残ってます。剛さんとの関係が特に濃密なお二人なのでね。なんかドキドキしちゃうー。2日目はなんといってもユキオとケイコの夫婦セッションがかなりレアでございました。大サビ前で銀テが射出されました。会場狭いのでかなりの人に行きわたったんじゃないかなあ。




2日目のもう一人の主役になってしまった例の旦那さんに、「今日帰ったら、ちょっと、激しいんじゃないの?」と剛さんが言ってて、ええっ!そんな直球?!って思った。終いにはゴータさんがドラムスティックを旦那さんにあげてたよ。こんなこともあるんだなあ。「ヤフオクに出さないでくださいね!みてますからね!」と釘を刺した剛さんでした。出すかっ。




願って見ても夢に出てこないもんですけど、夢に出てきた人はツイッターに書いて下さいね。
それでは夢の中で会いましょう。あいしてる(CHU!)。





最後の最後に会場全体を腰砕けにするあたり、流石のスタア様やね…。いやあ、FUNKをフィーチャーしたライブがくそ楽しいのはわかってんすよ。「CHERI 4 U」とか、「CHERI E」とか、そりゃあ楽しかったですし。剛さんの音楽活動の傾向として、シリアスなアプローチが続いた後の反動として、そういうお楽しみライブがくるという感じで。でも、いい意味でこれまでと違ったなあと感じたのは、何だかんだでファンクナンバーっつったらCCKとブルベが最強だと。どんな曲やっても結局これがクライマックスになっちゃうと思ってたのが。今回はGingerからshamaspiceのノリが最高潮だったなあと。それが最新アルバムの曲だというのがすごく嬉しかったです。バンドさんが一人ずつしゃましゃま言わせられるのとかは少々反則気味ですが…面白いに決まってるだろ!もっといえば新曲2曲もかなーり良かったんだよねえ。tankを知らない新しい客が入ってきてる感じも確かにあって、なにコレいいじゃん!いい流れじゃん!と思ったです。複数会場で見たかったなあ。土日にさえしてくれればどこへでも飛んでいくのですが!

それから、以前の剛さんのライブの醍醐味といえば、一つに即興曲があったわけですが。今回セッションコーナーはありましたけど、剛さんが歌をひねり出すようなシーンは特にありませんでした。まあshipの時もなかったんですけどね。即興曲って、なかなか他のライブでは見れないものだし、剛さんのその時その時の意識・無意識がいやでも反映されてしまうという点でも、ファンにとっては大変貴重な体験だなと思ってたんですが。でも、音楽はなんとかして「生み出す」ものじゃなく、しようもなく「生まれる」ものなんだ、ってところまで行きついたような。そんな自由さを剛さんには感じましたね。




以 上




FUNK 詩謡夏私乱 2014


at 日本特殊陶業市民会館フォレストホール , 2014.09.01-02