2月27日(日)
「Endless SHOCK」を見に行ってまいりました。3列目…センターブロック通路脇…多分人生最良の席だろうなあ。
なんだかすごい緊張してしまいましたが(笑)、これまでで一番没入して見ることができたと思います。
なんといっても光一さんの表情が手に取るように肉眼でわかるという素晴らしさ。
殺陣のときとか、太鼓のパフォーマンスのときとか、かなりすごかった。表情というか「形相」という表現がピッタリ。
もう、光一さんはああいう場面で、「かっこいい顔を作る」とかそういう意識がほとんどない。屋良君とかの方がまだ表情を作っている感じがする。
そういうことよりも、とにかく出し切る、出し切る姿を見せる、ということにプライオリティを置いてるんだなあということがすごくよくわかりました。
それは正しい。だって、客はそこに感動するんですから。
ロビーで「シアターガイド」の3月号を買ったんですが、鈴木理映子のコラムは、揶揄半分とはいえ核心をついてるなあと思いました。
客はフィクションを楽しむためにジャニーズの舞台に足を運ぶのではなく、
愛でるスターを、自分の中でよりスターらしく補完するために、舞台から真実をすくい上げるべく足を運ぶのだと。
それを光一さんもよく分かってるんだと思いますね。
シーンで印象的だったのは、コウイチがオーナーを「あなたはそうやって逃げたんだ!」と糾弾するシーン。
「うわあ、コウイチひでえ(笑)」と思いつつも、人間らしい弱さが垣間見えて前回好感を持ったシーンだったんですが。
今回は、そう言った直後に、「違う、本当はこんなことが言いたいんじゃないんだ」というコウイチの心の機微がさらに見えてきました。
オーナーに対して心からそんなことを思ってたわけじゃない。
でも、自分と同じ目線で、同じレベルでショーを考えてくれる人がいないというフラストレーションがたまりにたまったなかで、
そういう意味ではオーナーだって他のカンパニーのメンバーと変わらないじゃないか!という苛立ちの爆発ですよね。いわば八つ当たりに近い。
でもその直後に、そういうことを言ってしまった自分に対する苛立ちが垣間見えたんですよねえ。
うん。なんだか明らかに以前よりもコウイチに感情移入できるようになっている自分に気がつきます。
あと「Love and Lonliness」に替わる新ナンバーのカッコよさにクラクラきましたね。バックの男性群舞がほんとカッコいい。
そして、銃を頭につきつけた暗転間際の光一さんの表情!!
これが生の舞台だとは思えないほど映画的というか。照明とか表情とかタイミングが絶妙で、頭の中に焼きこまれたように印象的でした。あれは美しかった。
7月24日(土)
前回は3列目でしたが、今回は2階席。やっぱり2階で見るSHOCKはいいなあー。全体がよく見渡せるし。
とかなんとか言ってるけど、8割は双眼鏡で光一さんを追ってるので、双眼鏡で光一さんを追うのが単に好きなのかもしれない。
登場したときの光一さんの目の下のクマがもうすごくって、夏のSHOCKはこんなにも苛酷なのか?!と驚愕したんですが、
ステージが進むにつれ、どんどん生き生きしてくるのが不思議。あとフライングで近くで見たときはそんなこともなかったし。
ドーランの具合でああいう風に見えちゃうだけなのかな。
カッちゃんが出てくると客席がすごい盛り上がってて、今日は特別カッちゃんファンが多いのかしら…とか思ってたんですけども。
そうかー、7月24日はカッちゃんの誕生日だったかー。と最後になってようやくわかりました。
昼はビジョンにメッセージが出ただけでしたけど、夜は何かあったのかなあ。
オープニングから息が切れてる内くん(笑)。全編通して汗だく。そこにもじゃもじゃヘアーが貼りついて顔半分ぐらい見えない。
だもんで、上手下手とか以前に、なんか全編通してハアハアしてる印象。
光一さんも汗はかいてるんですけども、汗だくっていう感じではなく涼しげなので、非常に対照的でした。
内君の芝居は、身体がついていっていないというか、ちょっともたつきが気になるところがありましたけど、
感情表現はダイナミックで臆することなく、良かったですね。
野太い声もこれまでの後輩の中では異色(錦戸君は見てないのでわかんない)。
つーか、ドラムバトルまでやるなんて思ってなかったよ!よくやったよう。
自分の罪を告白するシーンでは、「無垢さ」というか、「幼さ」をこれまでで一番感じたなあ。 「ひーん」とかって泣くんだもん。
デッカイ図体の割にあまりに邪気がなさすぎて、思わずこちらも泣きそうになりました。
リカ役は今回も佐藤めぐみさん。サトメグはやっぱちょっとSな感じが合いますよね。オーナーをぶつところとか(笑)。
でも今回光一さんの横に立つと若干顔の幅が気になった…つーか女優泣かせだよなあ、光一さんの顔の小ささは。
「SOLITARY」は今回2階席からの観劇だったので、群舞がよく見えたなあ。光一さんを中心にXの隊列になってるのがスゲーかっこよかった。
さらにその沢山の一人一人と光一さんが絡みながら隊列を変えていくさまとかも圧巻でしたね。一体どんだけの段取りなんだ。
光一さんの真後ろには、外人ダンサーさん4人がずっと配置されてたかと思うんですが、
4人とも個性的すぎて、 ちょっと群舞のコアとしてはブレが目立ったなあと思います。
これがMAとM.A.D.だったらもっとガチッと見えるのになあ、とか思ったりした。 シロートながら。
相変わらず植草オーナーは素敵です。芝居そのものも、光一さんを引き立てるために、抑制して演じられている。
秋山が降板したことはSHOCKにとって大きな痛手でしたけれでも、災い転じて…というか。本当に有難いなあと思います。
カッちゃんてこんな人格者だったのかと(ホント失礼)。
植草オーナーの加入により、 悲劇の訪れを知りつつの「Reunion」とかは、ホント泣けるシーンに意味が変わってしまいました。
序盤の「Yes My Dream」とかはあまりにもカンパニーが希望に満ち溢れてて、これまたなんだか泣きそうになりますし。
2月に見たときは気のせいかなー?と思っていたのですが、「Why Don't you dance with me?」の振りが変わってるんですね。
1回目のサビ(のドアタマの目線、だけなんだけど)の振付が大好きだったので…ちょっと残念。 っていうか部分的にいろいろ変わってんだな振付は。
今回、光一さんの芝居がまた変わったような気がしました。ワタシの勝手な解釈ですけども。
光一さんが初舞台を踏んだ1999年から数年間は、 光一さんは本当に「笑顔が才能」というくらい、ナチュラルな笑顔を振りまきながらステージに立ってた。
それが2004年ぐらいから、ちょっと変化が起こったなあと思ってたんです。笑ってはいる。 でも、以前のように「無心」の笑顔ではないというか。
よくわかんないけど、光一さんも大人になったということなのかなあ、とか自分で納得してたんですけどもね。
それがねえ、今回は、ナチュラルな笑顔が何回か見えた気がしたんです。特に前半。笑顔以外にも表情がとても自然に変化しているところがあった。
それが本当に嬉しくってしょうがなかった。全てはワタシの勝手な思い込みなんですけども。
一人で何もかも背負う必要はないんだ、っていう心の余裕、みたいなものから生まれたものなんではないかと思ったりもしました。
やっぱりカッちゃんの存在が大きいのかなあ? 年齢と経験というのもあるかもしれない。さらに本当の意味で大人になったということなのかもしれない。
11年目にしてまだまだ伸びしろがあるんだよなこの人には。それが嬉しくてしょうがなかった。
夏のSHOCKは7月で終わりじゃない。8月はNHKの特番がある。ああ、今から楽しみすぎる。そして多くの人にSHOCKを見てもらいたいですね。
以 上