11.ライフスタイル
◆生活の構造・意識・行動の型
 消費者は様々な生活パターンを持っている。
 そのパターンの違いは、購買行動の違いに反映される場面が多くある。
 ライフスタイルは、組織が市場細分化を行う際により所とする消費者の多様な生活パターンを指す。

11-1.ライフスタイルの細分化
 市場は、消費者の性別、年齢、所得、学歴などの人口属性別の要因(デモグラフィック要因-- 情報計画演習I ビジュアルマーケティングNo.2)によって細分化されるのが一般的。 
 消費者が生活に対してどのような意識を持ち行動しているのかという観点から消費者のパターン分けをすることも、マーケティング戦略を立てる上で重要になる。

 ○ライフスタイルは
  消費者の生活構造、生活意識、生活行動の3つの次元から複合化して、構成される生活の態様。
 ※古いところでは…            
  ・ヒッピー・ヤッピー ・ベジタリアン 
  ・ヤンエグ(ヤング・エグゼクティブ) 
 →その他。
 ・情報収集家・節約志向者・マイホーム主義者・先進志向者

11-2.ライフスタイルの分類基準(AIO)
●AIO (活動 [Activities]、関心 [Interests]、意見 [Opinions])基準について多数の質問を行う。
 
A---活動 [Activities] ---労働、趣味、社会生活、購買、スポーツなど。
I ---関心 [Interests] ---家族、レクリエーション、流行、メディアなど。
O---意見 [Opinions] ---自分自身、政治、経済、社会、教育、製品、将来            
多数の質問→多変数量解析の一つである因子分析という手法で統計する。
     →次元を集約化して明かにする。

12.マーケティング情報システム
◆意思決定に有益な情報の提供
 組織…消費者や競争相手についての迅速で的確な情報が必要。 
 マーケティング情報システム(MIS)とは…組織が必要とするデータを
                     収集→加工→分析→貯蔵する。
そして、意思決定のための有益な情報を提供するシステム。

<<情報収集システム>>
 マーケティング情報システム(MIS)は、1.内部経営情報システム 2.マーケティング・インテリジェンス・システム 3.マーケティング・リサーチ・システム 4.情報処理システムという4つの要素から構成されている。

内部経営情報システム
 組織内部でデータを集計して報告するシステム。
 売上高、儒発注量、在庫量、諸経費、収支など。
 
マーケティング・インテリジェンス・システム
  消費者や競争相手の動きを監視するシステム。
  セールスマンの意見、業界紙、専門雑誌、官庁の年次報告書、展示会、調査機関の定期報告・調査報告など。

.マーケティング・リサーチ・システム
  組織が解決したい問題について、独自の調査を企画→実行して、データを収集→加工→分析→解釈→読みやすい形に変えて、問題の解決に役立てるというシステム。

.情報処理システム
  コンピュータを中核に据えている。
 システムより収集された情報をの分析をしたり、貯蔵したりする。 
 また、必要に応じて、情報を引き出すことのできるシステム。

<まとめ>
 マーケティング情報システムによって収集され、処理の行われた情報=データはさまざまな意思決定の場面に利用されることになる。