社会保険労務士試験を受けてみよう!
 ほとんど法律の知識のない者でも社会保険労務士試験は、合格すると思います。
 ここでは、社労士試験に合格するにはどのようなことが必要か考えてみたいと思います。
 ちなみに世間一般の合格体験記にあるような{1回で合格}とか{短期間で余裕で合格}など
と考えている人には当てはまりませんのであしからず。

 まずは、ことばをおぼえよう! 
 社労士に限らず法律を勉強するのに言葉は大変大事です。法律には、普段使わない語句が,たくさん
出てきます。
 社労士試験では、「以前・以後、前・後」の違いが重要です。特に提出期限等に使われる「5日以内」とか「翌月10日まで」などの区切りはしっかり覚えるようにしましょう。
 次に、テキストや参考書などを使って勉強するわけですが、その時ことばの意味をよく覚えながら読んでください。

例えば、「労働保険とは、社労士試験では労働基準法、労働安全衛生法,雇用保険法、労働者災害補償保険法、労働保険料徴収法を指している」とか「労働基準法」とは、労働者が人として生活するのに必要な最低限の労働条件を決めている法律なので使う側の人達を規制してる法律が多い。労働者を守る法律。」というように意味を確かめ、確かめ読んでください。

 あせらず一つ一つやろう!
社労士の試験は、大きく分けて10科目を1日で行う試験です。
 1科目を1ヶ月で終わらせても10ヶ月かかる計算です。やったことがある人にとっては、時間があるように思えるのですが全くの初心者の人にとっては、読むだけで時間がかかり、前にやったことを全く覚えていないことも多々あります。

 また、流れ作業的にやっていると進行速度は速いですが、結局、何一つ正確に覚えていないこととなります。
特に、通信教育や独学で勉強しているとその傾向が、出やすいのではないでしょうか。

 そこで、最初の1週間で1回読んでみよう。
わからないところは蛍光ペンでマークしたり、付箋しておき、とにかく1回最後まで読んでみよう。
そして、その箇所の問題を解いてみよう。
当然問題はほとんど解けないで終わると思います。

そこからがスタートなのです。今度は、前にマークしていた箇所に注意しながら読んでいきます。
 そうすると前より少しですが読みやすくなってくると思います。
その後、前回と同じ問題を解いていきます。今度は、前よりも解けていると思います。
 解説を読みながらその部分をテキストで探し、読んでいきます。そしたらまた同じことを繰り返していきます。
勉強の進度は、人によって様々です。前のことをやってもある人は、1ヶ月かからないかもしれませんし、ある人は、2か月かかるかもしれません。
自分の進度をつかんで下さい。また、あせらず一つ一つ確実に進めていってください。

     
 過去問は最初からやろう!
  過去問は、勉強をはじめた時から解くことを進めます。
勉強の進行と同じ時間だけ試験までの時間が少なくなっていきます。
あとで過去問をやろうと思っても試験の日は決まっているので、過去問ができなくなるときがあります。

 そのため、過去問は勉強の当初からやっていったほうがいいと思います。
過去問は、ほとんどの受験生が解いているため、最低限の勉強方法といえます。
 しかし、最初から「問題を解く」と考えないで、はじめは「問題をみて、解説を読む」という程度でいいと思います。
勉強が進むと問題の意味や解説の意味が理解できるからです。

 雑誌を活用しよう!

 社労士試験の雑誌がいくつか出版されています。
その雑誌は、毎月発行されるものや2月に1回発行されるもの等様々です。
そういうような雑誌を活用することを薦めます。

 そこには、必ず法改正の情報や模擬試験情報、講習会の情報それに統計データが載っているからです。
また、科目ごとにまとめられた内容は意外と重宝します。
 さらに、これらの雑誌には、学校によってテキストから省かれている箇所が詳しく載っている場合もありますので、穴を埋める意味でも活用してみてください。
 
勉強の時間がまとめて取れないときやちょっとしたあき時間にそのような雑誌を読んでみてはどうですか。

  
 模擬試験は受けよう!
 模擬試験は受けたほうがよいと思います。
勉強を始めたばかりのときは「模擬試験を受ける暇が無いよ」と思いがちですが模擬試験は本試験ではない
のですから点数が取れなくてもかまいません。
それよりも本試験と同じ時間を使っているので、時間の感覚をつかむことを重要視してはどうでしょう。

 本試験は、午前80分、午後210分の長丁場の試験です。
模擬試験は本試験ような緊張感がありませんが、決められた時間内に試験問題を読んで解くという作業を
経験する場としては最適です。

 本試験のときも開始早々から席を立つ人が何人もいました。
自分が問題を多く残しているのに、席を立たれるとあせりが生じてくることもあります。
 また、試験中にぶつぶつひとりごとを言う人もありました。
そのようなときのため模擬試験で時間の感覚をつかんでおくのもよいのではないしょうか。

ただし、模擬試験でも1点を取りに行く気概は大切です。
わからなくても知っていることを参考に脳をフル回転して行ってください。
 最近の問題の傾向として全くやっていないことや重要視していないことが出る傾向があるので、そのときの練習だと思ってください。

 また、間違ったところは最良の復習材料ですのでしっかり復習してください。
点数が取れないときは、いい勉強の資料が増えたと思ってください。
その反面、点数が取れてもその点数の中身をしっかり分析してください。
 本当に知っていて取れたか、たまたまなのか、もう一度やったら今度もよい点数が取れるのか等々を検討しましょう。

 
 インターネットを活用しよう!
 このホームページをご覧になられている方は、インターネットを活用してしている人だと思います。
インターネットには、社会保険労務士試験に役立つ様々なサイトがあります。
 たとえば、労務管理についてのサイトや改正情報や条文がまとめられているサイトなどです。

 さらに、受験用のサイトもあり、掲示板等でほかの受験者の質問が載せられています。
それに対する回答も参考になる場合があります。

 また、無料で社会保険労務士試験の勉強のためのメールを配布しているところもあります。
それらを活用してみて下さい。

 ちなみに、社会保険労務士試験センターは、試験についてのオフィシャルセンターです。
試験の日時・昨年のデーターなどがありますので、試験を受けようとする人は、一度は、見てください。

 注意点としては、インターネット上では、さまざまな「
うわさ」がありますので情報は正確につかんで下さい。
 社会保険労務士試験は、1年に一回。
 社会保険労務士試験は、国が行う試験です。
最近は、受験者数、合格率に加え、合格基準や自分の試験の結果まで公表されるようになりました。

 しかしながら、受験の機会は一年に一回しかありません。
自分の点数が合格基準に適合していないといくら総合点が良くても合格しません。
 その反対に、総合点がそんなに良くなくても基準に適合していれば合格することができます。

 試験は、年によって難易度が違っていますがある基準を満たせば合格するのです。
それには、不得意教科をつくらず、得意教科は手を抜かずやってください。

 1点が足りなく不合格となっても翌年にそれ以上の点数が取れる保証はありません。
しかし、やってきたことは無駄になりませんので頑張って下さい。