中華そば 530円
とにかく、メニューの端から端までが長く、この中のどれを頼んでも絶対あるんだろうなあ?とイジワルをいいたくなるほど長いメニューです。とはいえ私の目的はラーメンです。酒田のラーメンではあまり見ることのないナルトが入っていて(それも2枚)なんとなくうれしくなります。スープの味を見ようとドンブリを持ち上げると、なかなか強烈な魚だしの香りが立ち上がって来ます。みりんが結構効いていて、甘みのあるスープです。麺は中細で優しげな食感。なめらかなチャーシューはごく標準的なお味ながら、食堂のラーメンというジャンルがあるとしたらこんな感じなのかもしれません。同じ庄内でありながら、文化の違いを感じるのはこんなところからかもしれません。いやなかなかおいしゅうございます。

冷やしワンタンメン 750円
実はこのメニューが目的で、このお店にやってきたのでした。某掲示板にて、このラーメンにはまっているという書き込みを見まして、はたしてどんなラーメンかと来てみたわけです。底の浅い皿に入れられたこのメニューは冷やし中華風です。最近酒田でも「冷たいラーメン」系のメニューが増えてきてますが、冷たいワンタンメンというのはまだお目にかかったことがありません。ここのは甘じょっぱいスープに、正体がなんなのかはわかりませんがアブラが混ぜてあります。それがこのあっさりしたいでたちのラーメンにコッテリ感を加えています。酢も独特なお味でして、そこが冷やし中華というジャンルではひっくくれない独創性を持っています。なかなか微妙なうまさと言ったら誤解を受けるかもしれません。あっさりしているけどコッテリ。その上ワンタンの喉ごしがさわやか。そんなワンタンメンです。
お店は最近の大型で清潔感のあふれるチェーン店系のお店と比べると、あまりにも小さく雑然としています。 テーブルなども、二人がドンブリに向かうと頭がぶつかりそうになるほど小さい。しかし訪れるお客さんたちのなんとのんびりしたことか。これこそアットホームというのでしょう。常連だけの集まるその町のためだけのお店。幹線道路沿いにある流行のお店は、客が風のように来ては通り過ぎいつか忘れ去られる。「うまい」とは言われても、ラーメンの味だけを刃物のように研ぎ澄まし、客にすらそれだけを感じるように強要する。そんなお店が忘れてしまったものがここにはあるのかもしれません。
以下はマップです。ちなみに下のマップは鶴岡公園からの位置関係を示してはいますが、
鶴岡市内は知る人ぞしる、一方通行の迷路でもあります。車でおいでの方はくれぐれも
そのへんのところをお含み置きください。

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