ホットワックスの手順を記します。箇条書きで記しました。そちらの方が項目ごとにチェックしやすいと思ったので。
目次 1. 始めに 2. 汚れ落とし 2-1. ソールの汚れ落とし 3. ベースワックスがけ 3-1. ベースワックスの生塗り 3-2. アイロンがけ 3-3. 30分以上放置 3-4. スクレイプ 3-5. ブラッシング 4. 滑走ワックスがけ 4-1. 滑走ワックスの生塗り 4-2. アイロンがけ 4-3. 30分以上放置 4-4. スクレイプ 4-5. ブラッシング
1. 始めに
参考になる個人サイトやワックスメーカーのホームページを掲載します。
個人サイト
http://snuf.naturum.ne.jp/e36829.html
http://howtosnow.com/junbi/mainte/hotwaxing/hotwaxing.html
ガリウムワックス
http://www.galliumwax.co.jp/waxingmovie/index.html
SWIX
http://www.swix.co.jp/preparation/snowboard.htm
DOMINATOR WAX(ドミネーターワックス)
http://www.dominator-japan.com/howto.html
HOLMENKOL(ホルメンコール)
http://www.holmenkol.org/manual/ski_tuneup.html
マツモトワックス
http://www.matsumotowax.com/howtowaxDVD.html
TOKO
http://www.tokowax.co.jp/index/index/category/Snowboard
R≒0 WAX(アールゼロワックス)
閉鎖
以下に、私なりのホットワックスの手順を記します。
- バインディングははずしておきます。ネジ部分が熱により膨張・変形する恐れがあるためです。
- タオルでソールを乾拭きしておきます。水分があるとソールの熱焼けを起こす可能性があるためです。
- 基本的には、以下の手順で行います。( )は省略しても大丈夫な項目です。
汚れ落とし (リムーバーによる汚れ落とし) クリーニングワックスによる汚れ落とし ベースワックスがけ 生塗り→アイロンがけ→30分以上放置→スクレイプ→ブラッシング 滑走ワックスがけ 生塗り→アイロンがけ→30分以上放置→スクレイプ→ブラッシング 2. 汚れ落とし
2-1. ソールの汚れ落とし
- 汚れ落としは、滑走後のソールの汚れ落とし、およびベースワックスを塗る前の下地作りとして行います。
- ひどい汚れや油汚れがあればリムーバーを使用します。ただし、使用するときは汚れた箇所だけを部分的に行うようにしてください。それ以外であれば、クリーニングワックス、あるいはオールシーズン用のベースワックスをアイロンがけしたあと、冷めないうちにスクレイプすれば大丈夫です。
- リムーバーを使いすぎるとボードによくないので、なるべく使わないこと。
- リムーバーを使用するのであれば、その種類はスプレー式、ペースト式なんでもいいです。
ちなみに、リムーバーで汚れ落としをすると、写真のように汚れが浮き出てきます。
3. ベースワックスがけ
- ベースワックスはソールの保護と滑走ワックスのつなぎが目的のワックスです。
- ベースワックスとは100%に近い量のパラフィン(石油精製のロウ)を原材料にしているワックスです。
- パラフィンとソール(ポリエチレン、PE)は親和性があるため、結合しやすいです。しかし、パラフィンだけではそんなに滑らないので、ベースワックスのあとに滑走ワックスをかける必要があります。
3-1. ベースワックスの生塗り
- ベースワックスをボードに生塗りしておきます。生塗りすることでソールの熱焼けを軽減させることができます。また、生塗りしたワックス自体もソールに浸透させる役目も担います。
- 生塗りできないほど硬いワックスであれば、アイロンで少し温めてから塗ります(クレヨニング)。
3-2. アイロンがけ
- ベースワックスをアイロンがけします。
- ワクシングペーパーは専用のものが必要! キッチンペーパーなどで代用するのは避けること。
- ワクシングペーパーを敷くことによりアイロンが直接ソールに触れることがなくなるため、熱焼けを防止することができます。
- アイロンの温度は、ワックスが溶けてポタポタと落ちるくらいの温度にします。ワックスごとによって溶ける温度が違うので断定的なことは言えませんが、約110〜120度C。
- 溶けたワックスは直接ソールに全体的に垂らします。ワクシングペーパーの上に垂らす人もいますが、それだとワックスの成分が直接ソールにしみこまないので、やめたほうがいいです。
- ソール全体にまんべんなく垂らします。
- 垂らす量は、アイロンがけする始点部分を多めに、終点部分を少なめにするといいです。
- ワックスを垂らしたら、今度はアイロンにワクシングペーパーをくっ付けてその上に固形ワックスをこすりつけます。こうすることにより、ワックスを節約することができます。
- 垂らしたワックスの上にワクシングペーパーを乗せて、その上にアイロンを当ててワックスを伸ばします。
- 伸ばす方向はなるべくノーズからテールへゆっくりと一気に行います。方向は一方向のみとします。
- アイロンは1箇所で何度も往復させたり、途中で止めたりしないこと。一定の速度でゆっくりと一気に一方向に行います。
- やり方としては、片方のエッジ側のノーズからテールへゆっくりと一気に一方向に行い、そのあと逆のエッジ側を、同じくノーズからテールへ一定の速度でゆっくりと一気に一方向に行います。そして、中央部分をノーズからテールへゆっくりと一気に一方向に行います。これらを1回とすると、3〜4回行います。ソール全体的にワックスが浸透したと感じるまで行います。最後に、ノーズとテールの先端部分(キック部分)を行います。
- 1回目で垂らしたワックスを溶かす、2回目以降でムラなくワックスを染み渡らせるような感じでやります。
- 垂らしたワックスが溶けない場合は、少しアイロンの温度を上げます。
- ワックスが溶けてペーパーに染み込み、ソールが濡れたように見えればOK。
- 全体的にムラなく塗ります。
- エッジ5cmの部分は特に入念にワクシングすること。
3-3. 30分以上放置
- ベースワックスがソールに浸透するまで待ちます。
3-4. スクレイプ
- スクレイパーでベースワックスをはがします。
- ソール内部に浸透したワックスしか必要ないので、滑走の抵抗になってしまう表面のワックスはすべてはがします。
- はがす方向は、ワックスがけと同じでノーズからテールへの一方向のみとします。
- 同じ箇所を何度もスクレイプしないこと。
- スクレイプは力を入れず、回数を多くこなすように行います。
- ワックスのかすが出なくなるまで行います。
- スクレイパーの角が丸くなったら、紙やすりの上に添え木を当てて削ります。スクレイパーシャープナーがあると便利です。
3-5. ブラッシング
- ブラッシング前に霧吹きでソール全体に水を噴霧します。こうすることによって、ストラクチャーの中に残っている細かなワックスをきれいに取り除くことができたり、ブラッシングのときに発生する静電気を抑えることができます。また、滑走速度が上がる効果もあります。
- ブラシでソールの細かい溝に残っているワックスを取り除きます。
- 引きずるようにブラッシングしないで、すばやくかき出すようにブラッシングします。
- 力強くブラッシングする必要はないです。
- ワックスの粉が出なくなるまで行います。
4. 滑走ワックスがけ
- 滑走ワックスは名前のとおり滑走用のワックスです。滑りをよくするためにフッ素などが入っています。
- 滑走ワックスをそのまま塗ってしまうと、フッ素などがソールに定着できないためすぐにはがれてしまいます。そのために、滑走ワックスの前にベースワックスをかける必要があります。
- 滑走ワックスは滑る前にオールシーズン用のものを1回塗るだけで充分です(レジャー目的なら)。
4-1. 滑走ワックスの生塗り
- 滑走ワックスをボードに生塗りしておきます。生塗りすることでソールの熱焼けを軽減させることができます。また、生塗りしたワックス自体もソールに浸透させる役目も担います。
- 生塗りできないほど硬いワックスであれば、アイロンで少し温めてから塗ります(クレヨニング)。
4-2. アイロンがけ
- 滑走ワックスをアイロンがけします。
- ワクシングペーパーはベースワックスを塗ったものとは別にすること。
- ワクシングペーパーは専用のものが必要! キッチンペーパーなどで代用するのは避けること。
- ワクシングペーパーを敷くことによりアイロンが直接ソールに触れることがなくなるため、熱焼けを防止することができます。
- アイロンの温度は、ワックスが溶けてポタポタと落ちるくらいの温度にします。ワックスごとによって溶ける温度が違うので断定的なことは言えませんが、約110〜120度C。
- 溶けたワックスは直接ソールに全体的に垂らします。ワクシングペーパーの上に垂らす人もいますが、それだとワックスの成分が直接ソールにしみこまないので、やめたほうがいいです。
- ソール全体にまんべんなく垂らします。
- 垂らす量は、アイロンがけする始点部分を多めに、終点部分を少なめにするといいです。
- ワックスを垂らしたら、今度はアイロンにワクシングペーパーをくっ付けてその上に固形ワックスをこすりつけます。こうすることにより、ワックスを節約することができます。
- 垂らしたワックスの上にワクシングペーパーを乗せて、その上にアイロンを当ててワックスを伸ばします。
- 伸ばす方向はなるべくノーズからテールへゆっくりと一気に行います。方向は一方向のみとします。
- アイロンは1箇所で何度も往復させたり、途中で止めたりしないこと。一定の速度でゆっくりと一気に一方向に行います。
- やり方としては、片方のエッジ側のノーズからテールへゆっくりと一気に一方向に行い、そのあと逆のエッジ側を、同じくノーズからテールへ一定の速度でゆっくりと一気に一方向に行います。そして、中央部分をノーズからテールへゆっくりと一気に一方向に行います。これらを1回とすると、3〜4回行います。ソール全体的にワックスが浸透したと感じるまで行います。最後に、ノーズとテールの先端部分(キック部分)を行います。
- 1回目で垂らしたワックスを溶かす、2回目以降でムラなくワックスを染み渡らせるような感じでやります。
- 垂らしたワックスが溶けない場合は、少しアイロンの温度を上げます。
- ワックスが溶けてペーパーに染み込み、ソールが濡れたように見えればOK。
- 全体的にムラなく塗ります。
- エッジ5cmの部分は特に入念にワクシングすること。
4-3. 30分以上放置
- 滑走ワックスがソールに浸透するまで待ちます。
4-4. スクレイプ
- スクレイパーで滑走ワックスをはがします。
- ソール内部に浸透したワックスしか必要ないので、滑走の抵抗になってしまう表面のワックスはすべてはがします。
- はがす方向は、ワックスがけと同じでノーズからテールへの一方向のみとします。
- 同じ箇所を何度もスクレイプしないこと。
- スクレイプは力を入れず、回数を多くこなすように行います。
- ワックスのかすが出なくなるまで行います。
- スクレイパーの角が丸くなったら、紙やすりの上に添え木を当てて削ります。スクレイパーシャープナーがあると便利です。
4-5. ブラッシング
- ブラッシング前に霧吹きでソール全体に水を噴霧します。こうすることによって、ストラクチャーの中に残っている細かなワックスをきれいに取り除くことができたり、ブラッシングのときに発生する静電気を抑えることができます。また、滑走速度が上がる効果もあります。
- ブラシでソールの細かい溝に残っているワックスを取り除きます。
- 引きずるようにブラッシングしないで、すばやくかき出すようにブラッシングします。
- 力強くブラッシングする必要はないです。
- ワックスの粉が出なくなるまで行います。
以上、終わり。