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カトウミノルのホームページ2006

地 球 温 暖 化

(第53回日本生態学会大会より)
過去1000年間の地球気温変化

平均値からの偏差が下降傾向にあったが、1900年代以降急激上昇中。偏差の変化は過去1000年の振動幅を大きく上回る値である。
各年代の気温上昇量(℃)
約30年後は2℃、50年後は2〜3℃、70年後は3〜4℃、90年後は4〜6℃気温が上昇する可能性がある。
 100年という短い間で6℃上昇することは、過去1000年間の地球の気温変化を踏まえると、異常である。
水田CH4、畑N2O発生の推移
水田はメタンを放出(5〜7月)、一方、畑は亜酸化窒素を放出(7〜9月)。
気温と収量の関係
出穂後40日間の平均気温と収量/日射量の関係。平均21.9℃が温暖化により気温上昇。
最適出穂日、潜在的収量の変化
 最適出穂日は関東中部から九州にかけて遅れ、関東中部から北海道にかけて早まる。
 潜在的収量は、北海道、東北、長野県等が増大、その他は現象または現状維持。
リンゴの収穫量
 栽培適地の年平均気温6〜14℃の地域は除々に北上し、2020年代に北海道の平野部全域が6℃以上になる。
 2040年代には東北南部の平野部が2060年代には東北中部の平野部が14℃以上になる。
見かけの光合成
温暖化が進めば進むほど生態系から二酸化炭素が多く放出され、さらに温暖化が進むという正のフィードバック。
正のフィードバックがもたらすカタストロフィックシフト
 急激な変化によって、生態系が異なる状態領域に変異して安定する。
 樹木が侵入すると盛んな蒸散によって土壌が乾燥化して、さらに樹木の侵入が促される。


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