野生絶滅から野生復帰へ

トキは江戸時代では珍しい鳥ではなく、雀と同様に鳥追い歌にも出てくる一種の害鳥であった。その後、時代の進展と共に羽の商品価値の向上と鉄砲の発達などから、狩猟の対象となり野生絶滅へと足を速めた。

新潟県佐渡島で1981年に野生のトキ5羽が捕獲されてから、佐渡トキ保護センター(新穂村)で人工飼育が行われている。1995年に日本産トキはキン(2003年10月10日死亡)が最後の1羽になったが、1999年から始まった中国トキの繁殖が順調に進み、現在、39羽に増えた。5年後には100羽を超えると期待されている。これに伴って、2002年秋に収容能力80〜100羽のケージ増設工事が行なわれた。それ以上増えると野生復帰させるしかない。いわば、人工飼育の限界という観点からも野生復帰が必要となってきている。
2003年3月に環境省は、第3回環境再生ビジョン検討会で、およそ10年後の2015年に、野生のトキ60羽を小佐渡東部に定着させると発表した。 

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トキと共存するための農業農村整備の課題
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トキと共存するための農業農村整備の課題

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