長潟の夏へ戻る*

7月1日

   新潟アルビレックスのホーム『ビッグスワン』は、長潟の田んぼの中にある。
  現在のイネの高さは、およそ50cm。太陽の光を浴びて、ドンドン伸びる。
  イネの影では、チュウサギやカルガモ等が一生懸命、餌を探している。
  もう、中干しの時期をむかえている。田んぼの浅水は排水路に流され、用水路から水が
  無くなる。続いて、間断かんがいをおこなう。湛水が無い状態で数日おきに田んぼに水
  を入れたり、田んぼを干したりする。この時期になると、ドジョウやオタマジャクシな
  どの多くの生き物が田んぼから姿を消してしまう。
   田んぼが緑に輝き、生き物がたくさんいるように見えるが、実は田んぼの浅水や泥底
  で生活していた生き物は、中干しや間断かんがいにより、大部分がいなくなってしまう。
  ドジョウやオタマジャクシが田んぼから排水路へ一度落ちてしまうと田んぼに戻れなく
  なってしまうのが原因だ。田んぼと排水路が行き来できるようになると、田んぼにたく
  さんの生き物が戻ってくる。長潟の田んぼがドジョウやオタマジャクシ、チュウサギや
  カルガモ等でにぎわうと、『ビッグスワン』も舞い下りた白鳥のように見えるだろう。