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オイカワ
    
    7月12日。
    北陸、関東地方以西の本州、四国瀬戸内側、九州の河川中・下流域および湖沼に広く分布す
   る。近年、東北地方や四国の太平洋側にも琵琶湖産稚アユの放流にともない移殖されている。
   雄の婚姻色はきわめて明瞭で、体側に鮮やかな赤や青緑色を帯び、特に頭部、尻びれ、体側な
   どには明瞭な追星を生じる。雄は雌より大形になり、尻びれは雌に比べて著しく大きくなる。
   生息環境によって多様な食性を示し、付着藻類から水棲昆虫や落下昆虫、底生動物や浮遊動物
   などを食う。成長にともなって藻類食への食性変化が起こる。産卵期は5月から8月で、岸より
   の流れがゆるい平瀬の砂礫底で産卵する。川の場合には成魚は瀬と淵の両方に生息するが、特
   に平瀬を好む傾向がある。冬は深みもしくは水生植物帯へ移る。1年で全長約6〜10cm、2年で
   8〜12cm、3年で13cmほどに成長する。     [引用文献:山渓カラー名鑑 改訂版日本の淡水魚]
    写真は、昼休みに柵渠排水路の合流部水底で発見したオイカワ。支流の水が落ちて底が深く
   なっている。たぶん、支流へ遡上したいのだろう。落差があって、水量が少ないので遡上でき
   ない。諦めきれない様子で水底を旋回していた。赤い婚姻色が鮮やかだ。