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アマガエル

   7月27日。国内のもっとも広い地域で見られるカエル。皮膚から出る粘液には刺激性の物質が
  含まれている。アマガエルを触った手では目や傷を触らずに、すぐ手洗いをした方が良い。本種
  は体の色を灰色や茶色に変化させることができる。体色の変化は、身を潜ませるために周囲の色
  彩に合わせるだけでなく、興奮や休息などカエルの状態によっても変化している。夜間は土の上
  でも緑色の体色である。グェッグェッグェッと連続して鳴く。繁殖期以外も気圧の変化に反応し
  て鳴く。これが俗に云う雨鳴きで、アマガエルの名のいわれになっている。繁殖は4〜8月に行わ
  れる。産卵場所は、田んぼや湿地などの止水。産卵数は250〜800個。オタマジャクシは最大で
  50mmに成長し、夏から秋にかけて変態して上陸する。本種のオタマジャクシは、他種に比べ、
  目が極端に左右に離れている。[引用文献:山渓ハンディ図鑑9 日本のカエル]   
   写真は、コンクリート用水路の中にじっと潜んでいたアマガエル。足には吸盤があるので垂直
  な壁を登ることができる。しかし、壁の途中には姿を隠す場所が無いので、鳥に狙われやすい。
  水路壁に雑草が垂れていたり、壁に草が生えていたりすれば、身を隠すことができる。さらに水
  路壁が1.0割程度の傾斜があれば、ツチガエルやアカガエルなどの吸盤の無いカエルも壁を登るこ
  とが可能になる。たくさんのカエルやバッタが用水路に転落して、帰らぬ生き物となっている。