ドジョウとオイカワ
7月12日。ドジョウ。
ほぼ日本全国に分布。国外では、中国大陸、台湾島、朝鮮半島に分布する。水田や湿地と、周
辺の細流にすむ。平野部を中心に生息するが、圃場整備されていない水田が近くにあれば、かな
り上流域にも生息する。雑食性。産卵期は6〜7月。水田周辺では、しろかきと同時に周囲の用水
路から水田に遡上する。遡上後、水田で何日かを過ごしたあと成熟し、夜間に産卵する。卵は泥
上にばら撒かれる。産卵後、成魚と孵化した仔魚はともに水田内で生活する。1年で成熟する。
水田地帯では、落水時などに大量に死亡するので、自然状態での寿命は短い。
7月12日。オイカワ。
北陸、関東地方以西の本州、四国瀬戸内側、九州の河川中・下流域および湖沼に広く分布する
近年、東北地方や四国の太平洋側にも琵琶湖産稚アユの放流にともない移殖されている。雄の婚
姻色はきわめて明瞭で、体側に鮮やかな赤や青緑色を帯び、特に頭部、尻びれ、体側などには明
瞭な追星を生じる。雄は雌より大形になり、尻びれは雌に比べて著しく大きくなる。生息環境に
よって多様な食性を示し、付着藻類から水棲昆虫や落下昆虫、底生動物や浮遊動物などを食う。
成長にともなって藻類食への食性変化が起こる。産卵期は5月から8月で、岸よりの流れがゆるい
平瀬の砂礫底で産卵する。川の場合には成魚は瀬と淵の両方に生息するが、特に平瀬を好む傾向
がある。冬は深みもしくは水生植物帯へ移る。1年で全長約6〜10cm、2年で8〜12cm、3年で
13cmほどに成長する。[引用文献:山渓カラー名鑑 改訂版日本の淡水魚]
写真は、用水路に一時的に水が無くなった時に、水路内の浅い水溜まりに取り残されていたオ
イカワとドジョウ。昼頃まで、鳥に見つからずによく生きていたものだ。写真を撮ってから、近
くの小松堀排水路へ放流した。