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ウグイ

   11月25日。
   ほぼ日本全国に分布するが、四国の瀬戸内海側の一部や琉球列島にはいない。国外では、南千
  島、サハリン、アムール河口域、沿海州から朝鮮半島東岸までに分布する。ヤマメやイワナと同
  様に、淡水型と降海型がある。淡水型は河川の上流域から河口域、山あいの湖沼などに広く分布
  し、他の魚が棲めないようなpH3という強酸性の水域にも生息する。降海型は汽水域から内湾、
  外海の沿岸部までに見られる。北方ほど降海型の比率が増す。河川では主として淵にすむが、群
  れで平瀬に出て、付着藻類や水生昆虫をついばむことも多い。また水面の落下昆虫もよく食い、
  他の魚やけものの死骸にも集まる。ほかに魚卵なども好み、典型的な雑食性の魚である。産卵期
  は春から夏にかけてで、河の水温が12〜13℃になった頃、産卵場へ向かう。特に雨後の増水で洗
  われた浮石状態の礫底が好まれる。約1週間で孵化し、20〜30日で2〜3cmの稚魚に成長し、1年
  で5〜10cmの大きさになる。[引用文献:山渓カラー名鑑 改訂版 日本の淡水魚]
   写真は昼休みに撮影した。高速道路下の用水路横断暗渠水槽内をタモ網で探って、採捕した。
  日が射して水面付近の水温が上がると十数尾の群れになって水面付近を泳いでいることが多い。
  水槽の幅は100cm、水深は深い所で約80cm、これに接続した幅60cm高さ60cmの水路が20数m
  あり、深さ30〜40cmの水溜りとなっている。水槽も水路もコンクリート造り。