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ウシガエル

   9月8日。
   原産地はアメリカ合衆国の東部・中部、およびカナダの南東部。水生の傾向が強く、池や沼な
  どの止水のほか、緩やかな流れの周辺にも見られる。夜行性で昼間は水草の中や水場周辺の茂み
  くぼ地などに隠れているが、暗くなると活動を開始する。極めて捕食性が強く、口に入る大きさ
  であればほとんどの動物が餌となる。昆虫やザリガニ、小魚、カエルや小型のヘビ、小鳥、ハツ
  カネズミ、ワニの幼体まで餌として記録されている。繁殖期は環境温度に左右されるが、現産地
  北部では5〜7月、南部では2〜10月。♀の蔵卵数は6000〜40000個。孵化した幼生(オタマジ
  ャクシ)は1〜2年かけて全長12〜15cmにまで成長し、変態・上陸する。ウシガエルは強い捕食
  性と繁殖力ゆえに多くの在来種を圧迫すると考えられ、早急な駆除が強く望まれている。日中
  は、非常に警戒心が強く敏捷なため、捕獲は夜間におこなう方がよい。幼生や卵の捕獲・除去
  も効果的と考えられる。[引用文献:外来種ハンドブック]
   写真は幹線用水路のサイホン箇所に生息しているウシガエル。昼休みに撮影した。ここは、上
  下流水路底よりも低くなっており、幅2.5mで長さ10m深さ1mの水溜りができている。オイカワ
  の稚魚やウシガエル等のオタマジャクシが多数生きている場所である。