コハクチョウ
12月25日。
くちばしの黄色がやや小さい、オオハクチョウによく似た鳥。ユーラシアと北米大陸の寒帯で
広く繁殖し、日本には冬鳥として渡来する。主に北日本や日本海側の地方で越冬する。渡来数は
全国で6000〜7000羽前後である。越冬地での生活は、家族群を単位とした群れで生活し、水草
を主な餌としている。水面から飛び立つ時は、水面を蹴って10数メートル助走してから舞い上がる。
休息する時は、長い首を後ろに曲げ、頭を背中の羽に入れていることが多い。警戒すると首を
いっぱい伸ばして、あたりの様子をうかがう。繁殖地では湖の浅瀬や水辺の地上に、枯れ草や
藻類で火山のような円錐形の大きな巣を作り、3〜5個の卵を産む。
[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
写真は事務所ビル4階から長潟の田んぼのコハクチョウを撮影したもの。時間は午後2時頃。ひ
こばえが生えた水溜りの湿地で、懸命にひこばえの実や泥中の根を食べている。約20m離れた
場所には道路があり、頻繁に車が行き来している。車のようにただ通過していくものには、警戒
しないようだ。