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オオハクチョウ

   2005年1月15日。
   長い首を伸ばして飛ぶ、白くて大きい水鳥。ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖し、日本へは
  冬鳥として渡来する。主に北日本や日本海側の地方で越冬し、北海道尾岱沼、青森県大湊湾、宮
  城県伊豆沼、新潟県瓢湖などが、多くの個体が越冬する所として名高い。ガン類と比べると近年
  渡来地が増える傾向にあり、観光を目的とした給餌も各地で試みられている。渡来数は全国で1
  万羽前後である。越冬地では湖や沼、大きな川、河口、内湾などで生活している。つがいと、前
  の繁殖期に孵化した数羽の幼鳥からなる家族群が行動の単位で、それらの集団が数十羽から数百
  羽の群れを作っている。内湾ではアマモ、湖ではヨシ、ガマなど水生植物の茎や根を主な餌とし
  長い首を水中に突っ込んだり、さらには上半身を水に入れて逆立ちの姿勢でそれを食べる。給餌
  が行われている所ではパンくず、茶がら、穀類などがまかれており、浮んだ餌をとる時は首を曲
  げ、くちばしを水面に水平につけてびちゃびちゃ音をたてながら食べる。繁殖地では、水辺の地
  上や浅瀬に枯れ草などで大きな巣を作り、5〜6卵を産む。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、昼休みにひこばえのはえた田んぼにいたオオハクチョウを撮影したもの。コハクチョ
  ウに比べて嘴が長く、黄色い部分が大きい。30m程度の至近距離から撮影したため、首を伸ば
  して警戒している。6羽の群れは、約10分程度採餌した後に、山の方へ飛び去った。