カシラダカ
2005年1月15日。
大きな群れで冬を越す。冠羽を持ったホオジロ類。ユーラシア大陸の亜寒帯で広く繁殖する
日本には冬鳥として渡来し、積雪の少ない地方で越冬する。日本に渡ってくる冬鳥の中では、
ツグミとともに最も多い鳥である。10数羽から数十羽、時には数百羽の群れで生活し、明るい
林のヘリ、川原、農耕地などで見られる。常に姿が見られるのは丘陵地の谷戸田のように、林
と農耕地が接した所である。他のホオジロ類と同様に、地上をはね歩いて移動しながら落ちて
いる草の実を探す。驚くと木の枝にとまるが、上へ上へと逃げ、よく高い枝にとまる。また、
開けた広い水田で数百羽の大きな群れが採餌していることもある。群れのまとまりは弱く、驚
くと1羽ずつがばらばらな方向へ飛び立ち、ムクドリのように群飛する事は無い。繁殖地へ渡
去する前の4月頃には木の梢でさえずることがあり、多くの個体が集まってコーラスをする。
繁殖期には針葉樹林帯に棲息し、林縁や水辺のやぶ陰の地上に営巣して4〜5個の卵を産む。
[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
写真は昼休みに高速道路の斜面林の枯木にとまったカシラダカを撮影したもの。数羽の群れ
で、それぞれ思い思いの方向へ逃げていく。後でまた集まるつもりなのか。30〜50m程度
近づくと警戒して、逃げることが多い。