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トビ

    2005年1月25日。
    M形に切れ込んだ尾をもつ褐色の大きなタカ。尾は広げると三味線のバチ形になる。ユーラ
   シア大陸の亜寒帯以南、アフリカの一部、オーストラリアなどに広く繁殖地をもつ。日本では
   九州以北で留鳥として分布し、寒地のものは一部冬期に暖地へ移動する。海岸、水田地帯、河
   川、湖沼の周辺に生息する。市街地でも見かけることが多い。主に屍肉を食べるが、ネズミ、
   ヘビ、カエル、ミミズ、鳥などの生きている小動物も捕食する。ゆっくりしたはばたきを時々
   混ぜながら翼を水平に保って悠々と帆翔していることが多い。地上や水面に餌を見つけると、
   急降下して脚でさらう。杭や岩の上、枝上、地上など安全な場所へ運んで食べるが、飛びなが
   ら食べることもある。平地から低地の大木の枝上に枯れ枝を積み重ねて皿形の巣を作り、通常
   4〜5月に2〜3卵を産む。抱卵日数は30日位。巣立ちまでの日数は約40日である。タカ類の中
   ではもっともよく鳴く。「ピーッ ヒョロロロ」と鳴き、帆翔中にもよく鳴く。
                       [引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥を改変]
    写真は高速道路の上空で、強い西風が高速道路斜面にぶつかって弱い上昇気流を生じている
   場所でトビを撮影したもの。うまくバランスをとって帆翔している。見る見るうちに空高くの
   ぼっていった。