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ツグミ

   12月29日。
   翼を下げ、胸を反らせて地面に立つ赤茶色の鳥。シベリア東部からカムチャッカにかけての地
  域で繁殖し、冬鳥として全国に渡来する。胸の黒斑がなく、赤褐色の斑点がある別亜種ハチジョ
  ウツグミも少数渡来する。低地から山地の林や農耕地、芝生、川原、干潟など、いろいろな環境
  に広く棲息する。秋に渡来したあとは林で群れが見られ、カラスザンショウ、ハゼノキ、イイギ
  リなど木の実を好んで食べる。冬に入るとともに群れは分散し、開けた場所で見られることが多
  くなる。地上を数歩歩いては立ち止まることを繰り返しながら、ミミズなどの小動物を捕まえる
  畑の堆肥などはよい採餌場になる。干潟ではシギ、チドリ類のように、ゴカイ類を泥の中から引
  き出して食べることもある。庭の餌台にもよく現れる鳥である。夜は集団ねぐらを持つらしく、
  夕方、社寺林の枝などに数十羽がとまっている姿を見るが、ねぐらの規模や実態はよくわかって
  いない。[引用文献:山渓カラー名鑑 日本の野鳥]
   写真は、昼休みに、ミソサザイを発見した排水路沿いの立ち木で撮影したもの。数羽の群れで
  飛び回っているようだが、それぞれに思う方角へ飛んでいく。どこか集合場所でも決まっている
  のだろうか?